算数

五感が育む論理的思考力

 算数の学びは、ノートとえんぴつで完結すると思っていませんか? いいえ、実は算数こそ、からだぐるみで、そして理にかなったやり方で取り組まなければいけない教科なのです。みたり、きいたり、さわったり、五感をめいっぱい使いながら、抽象的な数や形の概念を自分自身に引きつけなければいけません。豊かな感性の上に、厳密な論理の世界をつくりあげること。これが明星学園のめざす算数です。

陣取りゲームから面積へ

  •  4年生で学習する「面積」は、「陣取りゲーム」から始まります。大きな大きな模造紙いっぱいに、自分の手と指を使って、4人一組の陣取りゲーム。AくんとBちゃん、2人のとった陣地はいったいどっちが広いのでしょう。「きっちり決めるためにはどうすればいいのかな?」こんな問いが子ども達の中に生まれた時が、算数としての学習「面積」の始まりです。自分の目とからだでつくった陣地の広さを、本気で比べるからこそ「面積」を考える必然性が出てくるのです。「面積」とは、決して「たて×よこ」だけではないのです。

比例とはなんだろう

  •  6年生で学習する「比例」。自分たちが走ったペース走の記録をグラフにすることから始まります。自分たちが一生懸命考えながら走った記録だからこそ、グラフにするときにも切実な実感を得られます。そうやって描き上げたグラフも描きっぱなしでは終わりません。「グラフは急になっているということは、がんばって走ったんだね。」「グラフがほとんどまっすぐだ。正比例に近づけて走れているよ」etc。描いたグラフからどんなことが読みとれるのか、グラフを自分自身に引き付けられるのが、明星学園の「比例」の学習です。

比例と反比例は一つのもの

  •  6年生で学習する「比例」「反比例」。実はこれらは同じことを、別な見方をしているにすぎません。このことは「比例」と「反比例」を別々の単元のものとして学んでいるとなかなか見えてこないのです。明星学園では一つの「立体グラフ」をみんなの手でつくることを通じて、「比例」と「反比例」の関係を思いがけない形でわかることができます。つながりの見える、ばらばらではない学びが、教室では日々行われているのです。

六角形の面積

  •  六角形の面積を求めるにはどうすればいいのでしょうか。長方形の面積なら「たて×よこ」、三角形の面積なら「底辺×高さ÷2」といった公式がありますが、この六角形には公式がありません。こんな問題に取り組む時、明星学園では自分だったらどのように考えるかを追求し、そうして、みんなの考えを交流します。最初は、一つのアイディアを出すだけでも「うーん」と悩んでしまっていた子たちも、こんなにたくさんの求め方が出てくることにびっくり! こういった授業を通じてお互いの良さを認め合いながら、算数としてより高度な面積の理解につなげることができるのです。