高等学校/数学

ドイツやタイからの短期留学生を迎え、華やかに開催されるイベント「International Day」は、 異なる文化について考えることを通し自分自身について改めて考える契機として、7年生から12年生の参加により例年11月に開催されています。このイベントでは短期留学生を迎えるだけではなく、ときには日本在住の外国人の方をゲストとして招き、異文化交流の機会としています。
全体会では、明星学園高等学校在籍の留学生による「日本語スピーチコンテスト」のほか、自国の文化として、舞踊やコーラス、詩の朗読などが発表されます。
交流会では、「タイの凧づくり」「書道・折り紙づくり」などが行われ、互いに自国の文化を教え合うことを通して、コミュニケーションを図る機会となっています。少し勇気を持って積極的に参加することで、普段気づかない多くの発見を得ることができるのです。

International Day & Weekの目的

明星学園高等学校では、毎年11月の第一週目を「INTERNATIONAL WEEK」として海外の高校より短期留学生を受け入れます。毎年姉妹校のあるドイツ、タイ国、オーストラリアより多くの生徒が来校します。そして明星生とともに授業や課外活動に参加し、交流を深めることになります。積極的に英語や第2外国語をつかってみるよい機会になります。また、その週の最終日には「INTERNATIONAL DAY」として、日本に在留している外国人の方を講師としてお招きして、日本在留の目的や本国での生活を伺います。講師の方々は英語や日本語で話してくださいます。日本語を身につけることは、決して簡単なことではなかったに違いありません。また、日本での生活もご苦労が多いことと思います。日本語で構いませんので大いに話してみてください。


生徒のみなさんが、国際社会について考えてほしいと明星学園高校は考えています。今現在、世界はグローバル化していると言われます。グローバル化とは簡単に言えば「人・もの・金・情報」が国家という枠を超えて、つまり国境を越えて動くと言うことです。この流れは変えることができませんし、これからもさらに進んでいくことでしょう。日本も、そして日本に住む我々も、この流れから離れて生きていくことはできません。


日本に住んでいる、永住権を持たない定住外国人は約60万人になるといわれます。既に永住権を持つ外国籍の人が約60万人。これに既に日本国籍を所有している人を加えると、約200万人の人が異文化を背負って生きていることになります。これは日本の人口の1.6%を超える数字です。この数字は今後10年で倍増するといわれています。一方海外で働く日本人も100万人を超えています。 みなさんは、このような世界を生きるということになるのです。みなさんも将来、世界をまたにかけて生きていくことになるかもしれません。そのときみなさんは、今日本に来ている外国の人たちと同じ状況に身を置くことになるのです。


世界はグローバル化していますが、しかしそれは同時に、「異なった文化」を背負った人たちが一緒に暮らすということを意味します。グローバル化が進めば進むほど、異文化間の 摩擦も大きくなるということも現実の問題として起こっています。民族対立の問題は世界中で起こっています。このことをいかにして乗り越えていくかということが、これからの大きな課題として残されています。すべての社会現象と同様に、グローバル化もよいことだけというわけではありません。


明星学園高等学校では、みなさんがこれからの人生をたくましく生きていくことを願っています。みなさんがグローバル化された世界をいかに生きていくかという課題について、 真剣に考えてほしいと思います。  異文化を理解するということは簡単なことではありません。また、理解したからと言って、共存可能というわけではないのです。しかし、日本人、フランス人、中国人、インド人といった国籍や民族という枠を越えて、一人の人間として考えてみるならば、そこにともに同じ時代を生きている人間としての共感を持つことが可能ではないかとも考えられます。

 

みなさんの前には、大きく広がった世界が開かれています。みなさんには、このような時代を生きることを積極的に受け止めてほしいのです。明星学園高校の「INTERNATIONAL WEEK」「INTERNATIONAL DAY」を、そのことを考えるためのよい機会として大いに利用することを願ってやみません。


   

International Day & Weekの様子

 

本年度のインターナショナル・ウィークは、11月2日から7日にかけて“戦争と平和”をテーマに開催されました。

 

タイとドイツからお招きした短期留学生のみなさんをはじめ、インドから来日されたシャクティの踊り手のみなさん、各国の軍隊や平和維持活動についてお話いただいた在日外国人の特別講師のみなさん、多くのゲストを迎えて国際色豊かな催しとなりました。

 

11月4日は、音楽家であり埼玉県教育委員長でもある明星学園卒業生の松居和氏が、インドから招いた「シャクティの踊り手」のみなさんのダンスが披露されました。魂の響きが大地を突き上げるようなダンスと太鼓のリズムに、生徒も先生も感動に包まれました。来校したシスター・チャンドラは、インドにおいてダリッド(不可触民)の女性のための社会福祉活動を行っており、その教育の一環として民俗舞踊・民謡を取り入れています。踊りの中では、現在も続くダリッドの女性の過酷な状況も描かれ、それらに対する抵抗の精神が込められています。(彼女たちの公演「シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち」は、東京・千葉・埼玉の4会場で行われました)

 

11月4日・5日・6日には、明星生と短期留学生が、互いの国の文化紹介や英会話を通して楽しく交流していきました。

 

10年生の教室では、タイの短期留学生による「自分の名前をタイ文字で書こう」が行われました。最初は難しいタイの文字や発音ですが、熱心に教えてもらう中、10年生は徐々に興味を深めていきました。言葉を教えてもらうやりとりの中、時には笑いも生まれ、楽しいひとときになりました。

 

放課後は、ドイツの短期留学生が弓道部を訪れました。単なるスポーツではない「道(どう)」としての弓道ですが、正座や黙想、礼を通し、日本の伝統的な精神を感じてもらえたのではないでしょうか。実際に矢を射る体験では、片言の英語や身振りを通し明星生の部員が指導しました。矢が放たれた瞬間には留学生の顔から笑みが漏れましたが、弓道独特の心地よい感覚を共有することができたのだと思います。

  

中学校では、オーラルコミュニケーションの授業に、タイの短期留学生、ドイツの短期留学生がそれぞれ参加しました。ゲーム形式の授業で和んだ後、グループに分かれ英語で自己紹介等をしていきます。まだまだ中学生にとって英会話は難しいですが、意味が通じた時の喜びはひとしおです。

  

他にも、小ホールでの文化発表(明星生によるダンスと和太鼓の発表、ドイツの短期留学生による宮沢賢治の詩の朗読)、書道のワークショップ、日本における戦争悲話読み聞かせなどを通じ、交流をはかっていきました。

  

最終日の11月7日は、メインイベント「インターナショナルデイ」が行われました。今年のテーマは「戦争と平和」。前半は体育館での発表です。

  

明星生による「戦争と平和」をテーマにした英語のスピーチコンテストにはじまり、明星学園で学んでいる長期留学生の日本語スピーチコンテスト、タイ短期留学生の古典舞踊、ドイツ短期留学生の社交ダンス、そして午後の映画上映を前にした早川由美子監督の講演「イギリスのイラク派兵に対する反戦ドキュメンタリーについて」が行われました。

  

後半は、各クラスに分かれてのワークショップ。様々な国より特別講師を招き、その国の戦争と平和に関する実情を話していただきました。スイス、フィンランド、アメリカ、タイなど世界各地の状況を聞くことで、明星生は新しい発見を得ることができたのではないでしょうか。

  

昼休みは参加者全員によるパーティが開かれ、明星生とともに、リラックスしたひとときを過ごしました。互いに写真を撮り合い、楽しい一週間を振り返っていました。


  

午後は、早川由美子監督製作の映画「ブライアンと仲間たち」(イギリス民主主義は真に実現しているのか。たった一人でイギリスのイラク派兵に抗議するブライアンのドキュメンタリー映画。)が上映され、現在進行形の戦争と平和を考えさせられるひとときを過ごすことができました。

  

参加していただいた皆さん、様々にご協力していただいた皆さん、大変ありがとうございました。

明星学園中学校 高等学校

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