高等学校/美術

豊かな視覚イメージの思考と経験。

手法を学び、自ら思考して
視野を広げる
それが、明星学園の美術科です。

 明星学園の美術科専任・講師陣は、常に「様々な視覚的経験を、造形表現の手法と技術とともに伝え、その中で、生徒がどれだけ試行錯誤し、色と形に結びつけて行くことができたか」を大切に取り組んでいます。なぜならば、明星学園の美術科は、「描写やデザインのテクニックの良し悪しを教えるだけの教科ではない」からです。
 もちろん、表現の手法を学ぶことは大切な課題の一つです。手法を知り、身につける事で、自らが伝えたいイメージをより正確に表現できるようになるでしょう。しかしそれ以上に、多くの視点から物を観察し、判断することの大切さを教え、新たな発見や経験を重ねてもらう重要さを私たちは知っています。
 生徒が一人ひとり違うように、各授業において共通の課題に取り組む生徒には、それぞれが工夫したアイディアと方法が存在します。そうした結果を講評会で生徒同士が発表しあい、理解することはとても重要です。
 あたえられた課題に対し、どのような表現の可能性がどう見せればより人に伝わるものになるのか工夫すること。このような経験を重ね、その結果をじっくり検討することで、視野を広げる。それこそが、明星学園の美術科です。
 本校では9つの選択授業を設け、純粋に「美術」を楽しむだけでなく、美術大学を目指し、専門的な知識を深めたいという生徒の情熱に応えています。
卓越したセンスを磨く明星学園のカリキュラムは、対外的にも高く評価をいただいており、武蔵野美術大学・東京造形大学・女子美術大学より、指定校推薦枠をいただいています。明星学園の美術教科において美術を学んだ生徒の多くが、現役合格で美術大学へ進学しています。

10年次

10年次では芸術系科目は選択必修であり、美術Ⅰか音楽Ⅰのいずれかを履修することになる。 美術Ⅰの内容は、デザインと絵画に大別されている。デザインは「色彩計画」「イメージとその具体化」の2つの単元で、絵画は「光と影-描写」「色彩-透明水彩」「絵画表現手法」の3つの単元でそれぞれ構成されている。履修した生徒たちが11年次、12年次での美術の授業を積極的、効果的に選択していくことのできるように、配慮している。

11年次

10年生段階から一歩進んだ内容としての「絵画」や「デザイン」が設置されている。また、「立体表現」「版画」「ペン画」「CGデザイン」といった実技を中心とした授業と「芸術学的授業」として美術館などを訪れて様々な作家や作品をリポートする「作品鑑賞」と、スライドや展覧会の作品を観て学習する「美術史」が配置されている。

絵画Ⅰ

選択科目

  • 11年次での学習を踏まえ、様々な素材や技法をテーマに沿って選択し、より幅のある表現を深める。

デザインⅠ

選択科目

  • タイポグラフィー・インフォメーション・プレゼンテーションの3つの要素を中心に学習し、制作する。

版画Ⅰ

選択科目

  • 平版(リトグラフ)凹版(エッチング、ドライポイント)孔版(シルクスクリーン)の基本技術を作品制作を通して学習していく。版画授業では、その製作過程を積極的に楽しみながら、自然に版画の原理を理解していくことを目標とする。

立体表現Ⅰ

選択科目

  • 3次元上での表現(彫刻、工芸・デザイン、建築)の基礎的な知識と素材の選び方、使い方を制作を通して学んでいく。課題例:粘度による模刻、陶芸、幾何形体の構成実験、建築模型制作など。

素描Ⅰ

選択科目

  • 「物をみて描く」ことを中心とし、美術を学ぶ上で基礎となる観察力、描写力を養う。鉛筆デッサン(静物や人物)、スケッチ、ペン画(ペンとインクを使って精密描写)などに取り組みながら、モチーフ(対象物)をよく観察し、その色、形、質などを捉え、単色によって描き分けることを実習してゆく。ラファエロやルーベンスなど巨匠の素描の模写を通して、明暗、質感などの捉え方や様々な手法にも接し、線で描く表現の豊かさも学ぶ。

CGデザインⅠ

選択科目

  • グラフィックアプリケーションであるイラストレーターを一貫して使用し、道具としての、その使用法を学んでいく。様々な課題の中でコンピュータグラフィックスならではのプロセスの習得、また表現を獲得する。

作品鑑賞

11・12年共通必修科目

  • ジャンルや分野を問わずに美術館、画廊等を見学し、レポートしていくことを基本とした、教室から外へ出て行われる活発な内容の授業である。また適宜、作家論等の講義も交えながらスライド、ビデオも使用して作品への理解を深めていく。

版画

選択科目

  • 12年次の版画は、リトグラフ(平版)に的を絞って1色1版、2色2版、4色4版(フルカラー)の3点を課題とする。その色の重なりの効果を研究し、工夫しながら制作を進めていく。

美術史

11・12年共通必修科目

  • 人々の美術活動の変遷と発展を西洋美術を中心に学び、作品相互の関係や当代の他の文化現象との関連を検討する。現代美術の営みや人間の活動にすべての歴史が流れ込んでいることを実感できるようになることがねらいである。単に歴史として美術を学ぶのでなく、実際に絵を見る事から直接時代背景等を浮かび上がらせていくなかで鑑賞眼を養う。スライド、ビデオ使用。

12年次

11年で学習した内容からさらに一歩深まった授業・内容として、デザイン・絵画・着彩実技・立体表現・表現演習・版画、11年生との合同授業となる「作品鑑賞」「美術史」が選択科目として設置されている。

絵画

選択科目

  • 11年次での学習を踏まえ、様々な素材や技法をテーマに沿って選択し、より幅のある表現を深める。

デザインⅡ

選択科目

  • タイポグラフィー・インフォメーション・プレゼンテーションの3つの要素を中心に学習し、制作する。

立体表現Ⅱ

選択科目

  • 11年次の基礎的な内容に加え、立体造形物の持つ、「美しさ]、「表現の強さ」、「組み合せの妙」という観点から個人個人のオリジナリティを模索し、作品に反映させていく。

素描Ⅱ

選択科目

  • 基本的な内容は11年次と同じだが、より複雑なモチーフ(対象物)を描くことで立体感や質感の描写力を深め、空間の捉え方や画面の構成力をつけてゆく。またパステルや木炭などでの描写にも取り組み、画材に対しての理解も深める。

表現演習

選択科目

  • 平面、立体を含めた実技演習と共に現代美術の解釈に触れていく。授業全般における制作の記録や課題作品、コメント等を1年間を通じて、ポートフォリオにまとめていく。こうした活動から見つけ出した表現の幅と広がりから、自分の考えや感性、そして自分の表現を照らし出していく。

CGデザインⅡ

選択科目

  • グラフィックアプリケーションであるイラストレーターとフォトレタッチソフトウェアを併用しその表現のバリエーションを学び、CDジャケット制作、パッケージ制作を行う。

素材技法

選択科目

  • 透明水彩・アクリル絵具・油彩・パステル・グァッシュ等の素材による写生画実習に取り組む。それぞれの素材に相応しい表現方法とテクニックを学んでいく。