高等学校/社会

社会認識の向上と市民的資質の形成を目指す。

社会における表層的な出来事とその背景に横たわる諸事情を学ぶことをきっかけに、時代や地域により異なる“人々の価値観”や“政治経済体制”、“風俗”などについて関心を深め、理解していくことを大切にしています。
例えば11年次必修「日本史A」では、“日本の歴史的変遷”を地理的範囲や政治経済体制、各国との交流や交易、文化・思想などの側面から学んでいきます。“日本人のアイディンティティ”、“日本の文化的特徴”について世界的な広がりの中で探っていくことができればと考えています。
「現代社会」「日本史」「世界史」「政治経済」「倫理」など様々な科目での学習は、人々が時間と空間の広がりの中織り成してきた“社会”を複数の側面から学ぶことです。社会や人間について理解していくことで、自ら生きていく場として捉え直すことを期待しています。 理系進学希望者には、自然科学の作品を用意しています。

10年次

現代社会(公民科・2単位)

必修科目

  • 近年、世の中で注目を集めている話題を取り上げ、「平和」という言葉を一つのキーワードとして現代の社会の仕組みについて学ぶと同時に、3年間の社会科学習の基礎を身につけることを目指す。ただ知識として政治や経済の仕組みを学ぶのではなく、授業の中で擬似的に体験することによって、それらを肌で感じることを重視する。また、「文章を書く」という課題を積極的に取り入れ、自らの考えを適切な言葉で表現できるようになることも目指す。

世界史A(地理歴史科・2単位)

必修科目

  • 学習内容は教科書目次の第三部の構成部分の第16章と第17章を学習する。
  • 第16章「冷戦とアジア・アフリカ世界の自立」1:東西対立の始まりとアジア諸地域の自立 2:冷戦構造と日本・ヨーロッパの復興 3:第三世界の自立と危機 4:米・ソ両大国の動揺と国際経済の危機
  • 第17章「現代の世界」1:冷戦の解消と世界の多様化 2:ソ連・東欧社会主義国の解体とアジア圏社会主義国 3:第三世界の多元化と地域紛争

11年次

日本史AⅠ(地理歴史科目・2単位)

必修科目

  • 1学期前期は、原始・古代・中世まで、文化を中心に授業を進める。1学期後半は江戸時代の社会と文化を総体的に学ぶ。
  • 2学期前期は明治時代の政治経済・文化、同じく後期は大正時代から昭和時代の戦前、太平洋戦争の終結までを学ぶ。
  • 3学期は戦後日本の歴史を学び、その後、国際関係を地域・分野別に総合的に学ぶ。

日本史BⅠ(地理歴史科・4単位)

選択科目

  • 11年の必修授業と平行して、主に政治・経済史を中心に学習する。大陸の端の島国である日本は、多くの民族や文化の影響を受けつつ独自の社会を創りあげてきました。今、私たちが受け継ぐもの・育てたいものがなんなのか、古い時代を学ぶ中で考えていきます。11年では原始社会から近世江戸の後期までを学習範囲とする。

日本史AⅡ(地理歴史科・2単位)

選択科目

  • 日本史におけるいくつかのトピックを取り上げ、単なる知識としての歴史ではなく、現代の様々な課題を読み解くのに役立つケース・スタディとして歴史を学ぶことを目的とする。したがって、古代から近現代、そして政治経済から文化まで、時代も分野も問わずに具体的な出来事を取り上げる予定である。また、史料の読解等を通じて、実際には決してみることの出来ない歴史上の出来事をいかに浮かび上がらせるかという経験も出来る限りしてもらいたいと考えている。

世界史BⅠ(地理歴史科・4単位)

選択科目

  • 11年では、人類の誕生から、ヨーロッパ中世末期までの歴史を学ぶ。内容的には、教科書に準拠しながらも、16世紀から始まる、西ヨーロッパの国々の世界進出と一体化以前の「世界がそれぞれの地域で独自の文化圏」を形成しながら繁栄してきたことを学ぶ。特にギリシア・ローマ世界、古代中国と東アジア世界、イスラーム世界、中世ヨーロッパ世界については詳しく学んでいく。

政治経済Ⅰ(公民科:2単位)

選択科目

  • 近年国内外で問題になっている政治経済分野にかかわるテーマをいくつか取り上げ、それらについての基本的な知識を学ぶと同時に、ディベートやディスカッションを通じて問題をより深く掘り下げていくことを目指す。また、実際に学校外で生の社会に触れる体験を行うことも予定しています。この授業は、10年社会科における学習その他を通じて、政治経済分野に対して特に強い関心を抱いている生徒を対象にしている。また、12年次設置予定の「政治経済2」における学習の土台づくりにもなっている。

倫理Ⅰ(公民科目:2単位)

選択科目

  • 11年の倫理Ⅰ前近代に出発点を持つ宗教思想を中心に学ぶ。宗教思想は今日の社会においても重要な役割を果たし、無視しえない思想である。それ以外には、西欧思想の源流である古代ギリシアの思想を学ぶ。前近代の思想でありながら、今日においてもその思想の意義を失わない思想である。1学期はインドの宗教思想、仏教思想、中国古典思想を中心に学ぶ。2学期はギリシア思想、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などの一神教思想を学ぶ。3学期は日本の前近代思想を学ぶ。

12年次

日本史BⅡ(地理歴史科・4単位)

選択科目

  • 近現代史をあつかう。11年で学習した近世の終わり(開国のころ)から、太平洋戦争後の日米安保条約改定や高度成長など、できるだけ現時点まで学習する予定です。封建制の廃止後、日本の政治・経済・文化は如何に進展してきたか、その結果はどうであったか、資料をあつかいながら、時々の事象と道筋を明らかにする。開国と明治維新、自由民権運動と立憲政治の成立、日本の近代化と東アジア、2つの世界大戦と日本、占領と国内改革、国際社会における現代日本を12年の学習範囲とする。

世界史BⅡ(地理歴史科:4単位)

選択科目

  • 12年では、11年の世界史の学習の続きとして、ヨーロッパのイタリアルネッサンス、大航海時代から第2次世界大戦後の世界までを学習する。内容的には11年次と同じように、教科書に準拠しながらも、15世紀に始まる、西ヨーロッパ諸国の世界進出から、ヨーロッパ中心の世界の一体化が進み、世界の諸地域がどのようにヨーロッパ世界に組み込まれていったかを構造的に把握することを学習の中心とする。特に大西洋三角貿易(奴隷貿易)、宗教改革、イギリスの産業革命と世界進出、市民革命にいたるヨーロッパ近代化の過程、19世紀以降の列強の植民地侵略政策、二つの世界戦争については詳しく学ぶ。

世界史BⅡ(地理歴史科:4単位)

選択科目

  • これまで学んだ知識を活かして漢文を読みながら、中国の歴史や思想を学ぶ。

政治経済Ⅱ(公民科:2単位・4単位)

選択科目

  • 時事的問題を積極的に取り入れながら、政治経済分野の基礎的な知識、考え方の修得を目指します。同時に、センター試験を中心とした問題演習を積極的に行い、受験に対応する力を身につけることも目指します。11年選択「政治経済Ⅰ」を履修した生徒以外にも、受験で政治経済を必要としている生徒や新たに政治経済分野に興味を持った生徒なども対象にしている。

倫理Ⅱ(公民科目:2単位)

選択科目

  • 12年の倫理は近代思想を学ぶ。西欧の近代思想と、日本の近代思想である。なお受験に足りない範囲は、補習を行う。

哲学(公民科目:2単位)

選択科目

  • 過去の哲学を学ぶと同時に哲学することを学ぶ。
  • 【1学期】1:哲学とは何か 2:存在とは何か
  • 【2学期】3:論理とは何か 4:善とは何か
  • 【3学期】5:現在の哲学

人文系テクスト読解(公民科目:2単位)

選択科目

  • 「社会をみる」ということをテーマとして、様々な文献を読み込み、それについてお互いの意見をたたかわせることによって、理解を深める。最終的には、小論文という形で自らの考えを目に見える形で、他人に伝えることを目指す。社会科教員と国語科教員のチームティーチングで行うために、一つのテーマを「制度」と「イデオロギー」、「社会」と「個」というそれぞれの側面から扱い、「社会をみる」ことの多様性を浮き彫りにする。

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