総合的な学習の時間

本校では、「総合的な学習の時間」として、外部イベントへの参加およびレポート作成、小論文の指導等といった進路決定へ向けての取り組みをサポートする一方、第3学年において「総合的な学習」を経験するための必修科目が設けられています。例年、8種類程度の授業が設置され、生徒は各自の興味や関心にあわせて授業を選択します。

それら「総合」の科目はいずれも、「学際性」「能動性」という2つのキーワードのもと、既存の教科教育とは異なった教科横断的な学習内容に取り組むと共に、生徒一人一人が調査・議論・発表等を通じてより積極的な学びの場として活用できることを目指しています。

 2016年度の設置科目は、8コース。複数の教員によるチーム・ティーチング形式を採っているコースも3コースあります。社会科・理科・生活科の教員が、将来のより良い暮らしについて検討を試みる際の多様な観点を提供する「人生設計を考える」。国語科と社会科の教員が、各自の視点から現代社会の問題についてのアプローチを示唆すると共に、生徒が3名程度での調査・議論を経てプレゼンテーションを行い、教員のみならず生徒同士も互いに評価や審査を試みる「現代社会論考」。社会科と音楽科の教員によって、時代背景や歴史の流れを踏まえながら、音楽の専門性との連関について考える「歴史で見る音楽」。

  本校の特色であり教育の柱の一つでもある国際理解教育の発展的な内容として設置されている「異文化理解」と「多文化理解」の2コースは、英語科教員がこれまでの経験や人脈を駆使し、海外とのリアルタイムな交信、外部講師による授業等々、「国際社会」を身近に感じながら、自国の文化についても、他国の文化についても理解を深めるといった体験の場になっています。

他にも、通常の授業では困難な「現場」「現物」にこだわって出かけて行き直に対象とふれあう「三鷹・武蔵野フィールドワーク」。数学を駆使して世界の神秘に触れる「数字で見る世界」。映像作品をテキストとし、その鑑賞と解説によって多角的な読みに挑戦する「映像文化論」。いずれも、従来の教科授業の枠組を超えた思考を促すことで、教科授業における学びが生徒のなかで有機的に働き始めることを目指すと共に、各自の興味感心や知識・技術が思わぬところで活かされるなど、生徒も教員も発見の多い授業になっています。

 今後も、多様な教員による新たな授業の設置が検討されており、教科教育との連携を模索しながら、教科教育や学校行事等とも「総合」できる学びの契機となることを目指しています。