明星学園

公開研究会

2018年度 明星(みょうじょう)学園小学校・中学校
公開研究会『学びの共同性づくりを考える』


2003年、経済協力開発機構(OECD)が提示した育てるべき3つの鍵となる能力(キー・コンピテンシー)は以下のようなものです。これらに示されている学力観は、明星学園をはじめ日本の民間教育運動がずっと追及してきた学力観と共通しています。

  1. 世界とかかわる力
    知識や情報、テクノロジーを相互作用的に用いる。
  2. 他者とかかわる(異質な人と交流する)力
    他者とうまくかかわりながら対立を調整しつつ、共に仕事をする。
  3. 自分を見つめる力
    自分の人生を計画し、自ら考え動いていく。

2020年小学校の学習指導要領が改訂されようとしている今、私たちは長年研究してきた実践を振り返り、さらに、高次なものへ引き上げたいと考えています。
多くの方々に参加して頂き、忌憚ないご意見を頂戴したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

明星学園小学校校長:福田純一
明星学園中学校校長:河住貴夫

期日

2018年11月23日(金) 8:00~16:30

会場

明星(みょうじょう)学園小学校・中学校
井の頭キャンパス 181-0001 東京都三鷹市井の頭5-7-7
  • 鉄道:
    JR吉祥寺駅から徒歩15分 京王井の頭線「井の頭公園駅」から徒歩10分
  • バス:
    小田急・京王バス「明星学園入り口」より徒歩10分
    小田急・三鷹バス「明星学園前」より徒歩1分

参加費

無料(資料をご希望の方のみ資料代1,000円 当日受付にてお支払いください)
昼食について…学校周辺にはコンビニエンス・ストアが1軒ある程度です。
お昼をご持参くださることをお勧めします。

申し込み方法

方法① 本校のホームページの「申し込みフォーム」に必要事項を入力してお申し込みください。
方法② 申し込み書(PDFファイル)に必要事項を記入しFAXまたは郵送してお申し込みください。

お問い合わせ先

公開研究会事務局:剛力正和 小学校 TEL:0422-43-2197

時程


受付開始1時間目
公開授業
2時間目
提案授業
分科会①昼食全体会分科会②
8:00~
小 8:50~9:35
中 8:45~9:35
小 9:50~10:35
中 9:45~10:35
10:50~12:30
12:30~13:20
13:20~15:00
15:10~16:30

※小学校6学年12クラス、中学校3学年12クラスで授業を公開します。

全体会について

 

  • 時間:13:20~15:00 場所:いちょうのホール
  • 特別講演 梅原 利夫氏(うめはら・としお)
    民主教育研究所代表・和光大学名誉教授
  • 演題「教科教育と教科外との関連と統合―共同と探究に注目して―」

分科会案内

①小学校 算数
「感覚の世界から論理の世界へ」~図形教育~
明星学園では1年生~3年生で『形あそび』という単元を学習します。これは感覚的な捉え方を大事にした図形教育の基礎となる学習です。その後の4年生でどのような図形教育を行えばよいのかを今年度のテーマとして考えていきます。論理的・抽象的な思考を始めた子どもたちが「不思議だな」「きれいだな」「あっ!すごい」「なぜだろう?」と思えるきっかけを授業の中で与え、楽しんでいるうちに論理の世界へいざなうことができるような授業・課題系列を皆さんと共に考えていきたいと思います。
  • 講師:正田良(国士舘大学文学部教育学科教授)
  • 司会:秋田敏文(世田谷区立弦巻小学校教諭)
  • 提案授業:岩橋恒平(4年生)
  • 関連授業:河住由美(1年生)

②小学校 特別活動
「自分たちの学校、自分たちでどうする」
本分科会は、今年度も「自分たちの学校、自分たちでどうする」というテーマを掲げて研究します。昨年度の成果は、発達段階に応じて、低学年では「学級づくり」、中学年では「学年づくり」、高学年では「学校づくり」という観点で話し合いをしました。今年度は、高学年の「学校づくり」という観点を中心に、話し合いの様子を公開します。高学年の子どもたちが、学校づくりにどのように参画するか共に考えていきたいと思います。
  • 講師:制野俊弘(和光大学現代人間学部身体環境共生学科准教授)
  • 司会:未定
  • 提案授業:小関大輔(6年生)
  • 関連授業:入野美紗(5年生)

③小/中学校 美術 工作 木工 工芸
「集団的創造から見えるもの」
本校の木工の授業は、中学3年生でプロジェクト型の共同学習を実践しています。具体的には6名の「工房」と呼ぶ共同体で創作家具を製作します。対象になる中学3年生は、成長段階的に同調圧力から抜け出しクラス内で自己像を確立したい時期であり、同時に集団の一員になり承認されたい要求もあります。木工の授業は、一つ一つのことがらを「哲学的」に考えることから始めます。この自己成長の時期に人や自然について深く考え仲間とともに手探りで創作に取り組むことは自分らしく生きるきっかけになると考えます。授業を通して、単に知識や技能を習得するのではなく、個人の発想、多様な思考を持った生徒たちが作業の中で創意工夫を繰り返し創造的集団に成長することや、互いの価値観の違いに気づくことで得られる柔軟で幅広い知識の習得を目指しています。
  • 講師:鞍掛純一(日本大学藝術学部美術学科教授)
  • 司会:𠮷野明日香(本校教諭)
  • 提案授業:青柳勝利(9年生) 
  • 関連授業:佐藤 晃(小学校)

④小/中学校 社会
「中世・近世の日本と東アジア世界」
グローバル化が進む今、どの国も、互いに依存し協力し合いながら共存・共生の道を模索しています。こうした時代に、歴史を学ぶことを通して私たちは何を見出すことができるのでしょうか。これまで日本は東アジアの国々との関係の中で、相互に政治・経済の知識や技術、文化を学び、吸収しながら歴史を築いてきましたが、平和的な関係のみならず、対立や衝突も含みつつ歴史が展開してきました。互いの関係を公平に見つめつつ、先人たちが取り組んできた国際関係の作り方とその中での日本のあり様を学ぶことで、これからの日本と東アジア各国との関わり方を考えていけるような授業を工夫したいと思います。
  • 講師:三橋広夫(早稲田大学)
  • 司会:渡辺京(元明星学園中・高等学校校長)
  • 提案授業:小畑典子(8年生)

⑤小/中学校 英語
あなたの授業で「英語のコミュニケーション力」は育てられていますか?
~学習者にとって“meaningful”な活動ってどんなもの?~
「コミュニケーション力の育成」は、「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」「書くこと」の全領域を通して目指す目標です。しかしながら、実際の授業はどうでしょうか?その力が育つ授業になっているでしょうか?未だにメカニカルな反復練習や形式先行の活動も多いのではないでしょうか?では、いったい「コミュニケーション力が育つ授業」とはどのようなものなのでしょう?本分科会では、改めて、“meaningful”ということに焦点を当て、活動内容や活動方法のポイントについて皆さんと一緒に考えていきます。
  • 講師:永井淳子 (東京都市大学付属小学校)
  • 講師:本多敏幸(千代田区立九段中等教育学校)
  • 司会:新井謙司(中部学院大学)
  • 提案授業:入江潤(6年生)
  • 提案授業:工藤圭輔(9年生)

⑥小/中学校 理科
「温度と熱」
本校の中学校理科の課程、特に物理・化学領域の分野では、自然現象を粒子的に捉え、理解するということを大きな目標としています。ものが粒でできているという認識は、様々な局面の中で適用され、理解されていくことを通じて、より確信が深まるものでしょう。現行の学習指導要領では、温度と熱に関して体系的に学習をする機会はなく、化学変化に関連した内容として熱について扱われている程度です。しかし、温度と熱に関する現象を本質的に理解するためには、分子の挙動として理解することが不可欠であり、その結果、自然現象の粒子的な理解を深める上で有効な単元であるといえます。また、「仕事とエネルギー」や「気象」などの単元に関しても、より豊かにその内容を理解することにつながると考えています。そこで今回は、物体の温度や熱の伝わりを分子運動の激しさとして捉え、理解させるためのプランを提案します。
  • 講師:田中篤司(首都大学東京助教授)
  • 司会:浦辺悦夫(元立正大学非常勤講師)
  • 提案授業:平山勲(8年生)
  • 関連授業:加藤彩愛(小学校)

⑦中学校 国語
「視点の広がりを求めて」
文学を学ぶことは、人生を学ぶことであるといいます。登場人物の人生を追体験し、登場人物の視点を通して〈自分だけの価値観を超えた視点〉を持つという経験をくり返していくのが、文学作品の読解の時間なのでしょう。今回は森鴎外「高瀬舟」を中心に登場人物や語り手のそれぞれの視点を意識し、それを理解するために、どのような取り組みができるかを検討していきます。今の生徒にとって、彼らの未来にとって、どのような力をつけて社会に送り出していくのが国語科の役割なのかということも、多くの先生方のお話を伺いたいと思います。
  • 講師:井筒 満(明治大学講師)
  • 司会:堀内 雅人(本校中学校副校長)
  • 提案授業:長谷川元子(9年生)
  • 関連授業:山口千絵(8年生)