明星学園

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そういえば…

校長だより
校長 福田 純一

 明けましておめでとうございます。穏やかなお正月。ご家族そろって、新年を迎えられたことと思います。
 さて、今回は、初詣に出かけた調布の深大寺にまつわるお話です。

 我が家は調布市なので、毎年お正月にはお散歩がてら深大寺へ出向きます。このお寺は、天台宗別格本山で、山号は浮岳山と呼ばれる古くからあるお寺です。深大寺の諸行事中、もっとも有名なのが「厄除元三大師大祭(だるま市)」です。例年、深大寺山門の紅梅白梅が見ごろを迎える3月3日、4日の両日にわたり行われ、10万人もの人々が、境内を埋めるそうです。
 そんな深大寺なのですが、土鈴を売っていて、いつの間にか我が家にも十二支の土鈴だけでなく、七福神の物も7体が揃いました。引っ越してからそれだけの年月が経ったのかと、時の経つ早さに驚くばかりです。毎年、おみくじを引くのですが、今年のものには、恵比寿様が入っていました。「恵比寿」は、ビール会社の社名にもなっていますが、釣竿を手にしているので、今年はきっと良い釣果に恵まれそうだと、何となくうきうきしていました。
 
 しかし、それにしても「七福神」というのは、一体どういう神様なのでしょうか。そういえば、井の頭公園にも確か弁財天があります。少し調べてみることにしました。
 七福神とは、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比寿天(えびすてん)、寿老人(じゅろうじん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、弁財天(べんざいてん)、布袋尊(ほていそん)の七つの神様の総称です。「七難即滅、七福即生」の説に基づくように、七福神を参拝すると七つの災難が除かれ、七つの幸福が授かると言われています。特に農民、漁民の信仰として成長し、今も生き続けてきたそうです。いろいろな地域に七福神がありますが、調布にも「調布七福神」と呼ばれる七福神がありました。全部をまわると半日くらいかかるそうです。中にはお正月しか参拝できないところもあるようです。来年のお正月には、地元の七福神巡りでも行ってみようかと思いました。

 日常の何気ないことにを少し眺めてみる、当たり前のことが当たり前である理由を考えてみる、そうした行いが、大きな結果に導くとは限らない。「ふーん」で終わってしまうことかもしれない。けれど、未知な世界へ足を踏み入れているその時間は、とても素敵な時間だと思うし、いつも何かにワクワクしながら素敵でいられるように思います。
 私は、この1年間、「そういえば…」と、いう言葉をキーワードにして過ごしてみようと思います。当たり前であることが面白くて仕方なくなるなんて、楽しそうだと思いませんか。