明星学園

トピックス(小学校)

お知らせ

卒業まで

校長だより
卒業まであと…
梅の花が綺麗に咲き始めました。春はもうすぐそこまで来ていますね。
数日前、6年生の教室を覗くと、黒板に「卒業まであと41日、学校に来る日あと24日」と書かれていました。寂しくなりました。6年生とお別れする日が刻一刻と近づいています。6年生には6年間の、他の学年には1年間のまとめをしっかりして、別れと出会いの季節である春を、迎えてほしいと思います。

1、私学半日研修
2月6日(木)は私学の半日研修会のため、三時間目終了後、下校とさせていただきました。ご協力ありがとうございました。今回は教科によって内容も会場も異なる研修会となりましたが、それぞれが会場に赴くことで、実り多き成果を得ることが出来ました。その成果をしっかり子どもたちに返して参ります。
私が参加した校長研修会は、市ヶ谷にある私学会館で行われました。講師にデザイナーのコシノジュンコさんをお招きし、「出会いはクリエーティブ」というテーマで講演していただきました。世界を舞台に活躍しているコシノさんからは、沢山の事を学ばせていただきましたが、中でも「未来」はすべての人に平等であること、一番大切なのは「健康」であり「楽しむ」ことであること、「出会いはクリエーティブ」であることが印象に残りました。「いつも元気でニコニコ」が大切であること、「どうなるか」ではなく「どうしたいか」という主体性・創造性が大切であることを確認できたことはとても有意義でした。
コシノさんはまた「未来は平等であるけれど、未来はだれにも見えないこと」、「未来は見えないからこそ、今を楽しむことが大切なこと」、「もの・こと・ひととの出会いが、新たな世界を創造すること」を述べられました。時の旅人である私たちは、良いことも悪いことも経験しながら人生を歩みます。時々刻々と変わる出会いがそれを織り成してゆくのです。だとすれば、良くない時間を減らし、良い時間を増やすことが大切になります。明星学園は「“生きる”が楽しい学校」をみんなの力で創造していきます。
コシノさんは参加した一人ひとりにサイン入りの本「お母ちゃんからもろた日本一の言葉(イースト・プレス)」をプレゼントしてくださいました。校長室に置いておきますので、読みたい方は是非お立ち寄りください。本の詳細を述べることはできませんので、ここではその本の中から私が特にインパクトを受けた言葉を、紹介させていただきます。
・外に出て行動することが大事。何気なく歩いているときに、ふっと「あ、これだ」とアイディアやヒントが浮かんだり、思いがけないチャンスに出会ったりする。
・ほんのちょっとでも体を動かすと、「新しい一日が始まったなあ」という切り替えができる。「運動」って「運が動く」と書くけど、まさにそのとおり。
・ほんとうにおいしいものをわかっている人というのは、おいしくないものも知っている。だから、良くも悪くも経験することってマイナスじゃない。
・一生懸命働いて一生懸命遊ぶ。めいっぱい人生を楽しむ。
・出会いというのは、ほんとに生涯の財産。出会いというのは、生身の人間と人間が向き合うこと。そして出会った縁を育てていくには、楽しい時間を共有することが一番。

2、学習発表会
今月の20(木)21日(金)23日(日)は学習発表会です。20・21日は校内発表会。23日は一般発表会となっています。
私は全学年が一堂に会して劇を楽しむ姿が大好きです。みんなで皆の活躍を認め合い、みんなで喜びを分かち合うことができるからです。劇の特質である芸術性がそこに彩を加えてくれます。
普段から表現意欲の高い子どもたちですが、劇の持つ虚構性が一段と子供たちの素晴らしさを引き出してくれます。もしかしたら劇の中の自分の方が、本当の自分なのかもしれません。今年はどんな役者が現れるのでしょうか。発表会当日が今から楽しみです。
保護者の皆様には衣装作りも含め、大変なご協力を頂いております。学校側が想像する以上にご負担も強いていると思います。お困りのこと、ご心配なことがありましたら、保護者間で悩まず、必ず学級担任の方にご相談くださるようお願い申し上げます。
 私は公立の小学校で育ちました。劇をやれるのは優秀な子どもたちで、そうでない子どもたちは合奏でした。私は劣等生で、楽器もろくにできないので、叩けば音の出る木琴をやらされました。ですから劇をやったことはこれまで一度もないのです。勉強の仕方も、先生から一方向的に与えられたものを暗記することが多く、自分の頭で考えることや、人の前で発表することもありませんでした。ですから日々の授業から自分の頭で考え、自分の心で感じ、判断し、行動する明星生。人前で発表することに喜びを感じている明星生、他者をしっかり受け入れることのできる明星生に尊敬の念を抱いています。舞台に上がった者の気持ちは、舞台に上がってこそ理解することができるのでしょう。1年生にとっては、これからの6年間を見通す場となります。6年生にとってはこれまでを振り返る場となります。表現と表現の交流を通じて、子どもたちが豊かに育つことを願います。
舞台には上がりませんが、衣装や健康管理の面で保護者の皆様にもご尽力いただいております。徹底した裏の仕事(表なし)があるからこそ表の仕事が輝きます。みんなの力で作り上げている劇を皆で楽しみ、明星という場で出会った縁を、豊かに育んでいければ幸いです。