明星学園

トピックス(小学校)

お知らせ

良い夏休みを

校長だより
 2021年度の一学期が終わりました。子どもたちと大切な日々を過ごせた事に改めて感謝したいと思います。
 コロナ禍における学校運営においては、保護者の皆様にも辛抱強くご理解・ご協力頂きました。心より感謝申し上げます。
 日々色々なことがありましたが、それらに真剣に向き合う中で、新たな感動を味わうと共に、自由を拡大することができました。そしてその中では、人が人として育つ上で学校という空間が果たしている役割を改めて認識することもできました。
 人が人として育つ上では、お互いの名前を覚え人格と人格を交流させることが必要です。私もようやく1年生の名前を覚え、1年生とも人格を交流させられるようになりました。これで全校児童の名前を覚えたことになりますから、全校児童と人格を交流し、自分自身を豊かに成長させることができています。学校の大切さを誰よりも認識しているのは、私自身かも知れません。
 「1年生の皆」でもなく、「おーいそこの1年生」でもなく、「○○さん元気」「○○さん調子はどう」「○○さん凄いね」「○○さんありがとう」と声を掛けられる事は本当に楽しいことです。人格に働きかけるからこそお互いの距離がグッと縮まり、そこでしか味わうことのできない感動を味わうことができます。またその感動が次なる言葉を生み出し、お互いの関係がより確かで豊かなものへと高められていきます。
 名前を覚えることの大切さは子ども同士でも同じです。名前を覚え、友だちとなり、月日を一緒に過ごす中で、互いに対する理解が深められ、本当の友だちへと成長していきます。環境が大きく変わった4月は、誰もが自分の事で精一杯で、そこには大きな緊張が漲っていました。しかし、4ヶ月という月日を経る中でお互いに対する理解が深まり、人格と人格の交流の中で自分と集団を成長させられるようになると、安心して自分を曝け出し、グループやクラスの一員でいることの喜びを感じながら日々、生活・学習をすることができるようになりました。
 学校全体を眺めると、1年生より2年生、2年生より3年生という具合に、学年が上がるにつれて子どもたちの関係が深まり、本当の自分を曝け出せるようになっています。そして、お互いの違いを認め合いながら、より良く生活・学習できるように、自分達の手でそれらの空間を創造することができるようになっています。正に「個性尊重・自主自立・自由平等」です。空間を創造する上では苦労も伴いますが、自分の頭で考え、自分の心で感じ、判断・行動することは正に生きることでありますし、その事は「皆で皆が幸せになる空間の創造」に繋がるわけですから、苦労の中でそれらは「生きるが楽しい」へと昇華されていきます。
 人格と人格の交流を大切にする中、校長室は「子どもたちの幸せ」のためにあること、「保護者の皆様の幸せ」のためにあること、「教職員の幸せ」のためにあることに気付かされました。2021年度の一学期も、沢山の子どもたちが校長室を訪れてくれました。そしてその証に沢山の絵をホワイトボードに残してくれました。保護者の皆様や教職員とも色々なことを語り合うことができました。それらの全てが大切な宝となっています。
 17日から2021年度の夏休みが始まっています。夏休みにしかできない豊かな生活・学習を経る中で大きく成長した子どもたちと9月1日(水)に再会できることを楽しみにしています。9月6日(月)~9日(木)までは夏の作品展も開かれます。「好きこそものの上手なれ」の世界が待ち遠しいです。どのご家庭も良い夏休みをお過ごし下さい。