明星学園

トピックス(小学校)

お知らせ

創立記念日に寄せて

校長だより
1.記念式典を終え
 ゴールデンウィーク明けの5月7日。武蔵野の森総合スポーツプラザにて明星学園100周年の記念式典が行われました。小学校の保護者の方々にもたくさんお越しいただき、たいへん嬉しく感じると共に、この100年の重みをヒシヒシと感じています。
 そして今回の式典はさまざまな方々の協力によりできた式典でもあります。平日に時間を作っていただいた保護者の方々(P.T.A.役員会の方々はもちろんのこと)や、卒業生とのパイプ役となっていただいた明星会。そして学園のことを応援していただいている後援会。それぞれの立場は違いますが、みなさん学園のことを想っていただいている方々だと思っています。
 そして在校生もがんばりました。今回、小学生のパフォーマンスとして何にするのか簡単には決まらなかったのですが、それでも何人かの先生が声を上げてくれて「朗読」を披露することとなりました。決まって以来、昼休みや放課後、休みの日も使って練習を重ね、当日へ向けて準備をしてきました。もちろんステージに上がった子どもたちだけではなく、会場で声を合わせてくれた全児童に感謝です。パフォーマンスとして観せながら、小学校で大事にしている表現活動というものをアピールする場面でもありました。長い式典でしたが、最後までがんばって見ていましたね。式典の3日後に東京都の私立小学校の校長が集まる総会があったのですが、来場された校長先生方からは最大級のお褒めの言葉をいただきました。
 式典第一部の中で明星学園の100年の歩みを振り返る動画がありましたが、これもまた在校生と卒業生が協力して創り上げたものです。動画の編集もそうなのですが、アニメーション部分は現在の11年生が制作してくれました。
 また「明星」という歌の部分では、明星学園出身の3人の先生が歌っていましたね。録音などに携わったのもまた卒業生であります。そして司会の柳井さんや松園先生もまた卒業生です。
 ステージに上がった卒業生はもとより、表には出ない部分でいろいろな方々に協力していただいたおかげでここまでのすごいものができたのだと思います。明星生の力とか結束力って本当にすごいですし、素敵です。

 後日集計したところ、実に3,800人ぐらいの人があの会場に来場いただいたということです。私も最後にお話をさせていただきました。緊張というよりはあの場で私が拙い話をさせていただく機会を頂けたことの感謝でいっぱいでした。本当はバックにかかっている音楽が3分で、その3分に収まるように考えて練習してきたのですが、収まりきらなかったですね。最後にお話しした部分をこの後に載せておきます。祖父の照井猪一郎は私が生まれて2ヶ月後に亡くなっているので、実際に話したことはありません。教師になり明星の歴史を知れば知るほど、会って話をしてみたかったと思うぐらい偉大な創立同人の一人だと思っています。
 式典でも読み上げましたが、祖父の言葉の中で私が一番好きな一説をもう一度ここに載せて、みなさんへの感謝の気持ちの代わりとさせていただきます。100周年記念式典に対して、多大なご理解とご協力をありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

【照井猪一郎が昭和34年3月・千倉合宿研究会が終わったとき、突然立ちあがっていった言葉】

「歩みをすすむれば近遠(ごんのん)にあらず」(出典→参同契:曹洞宗の経典・詩)

 おい!! ちょっと。みんな聞けよ。
 いい言葉じゃないか。
 理想に向かって歩みつづけることが問題なんだよ。
 理想が遠いか近いか、そんなことあ、問題じゃないんだ。
 なあ、みんな。
 あゆみはじめることが大切なんだよ。
 あるきつづけることが大切なんだよ。

2.季節の移り変わり
 今年は桜の開花が遅く、入学式に桜が満開だったのはとても良かったと思っています。その後、季節は順調に進んだようで、連休中は都内のあちこちでツツジやサツキが開花していました。ただ寒暖の差が激しく、真夏のような日があったかと思えば、肌寒く感じる日もあったりで、植物だけではなく人間も体調を整えるのが難しい連休でもありました。
 このツツジと同じ科に「カルミア」という花があるのですが、蕾の形が「こんぺいとう」の様で、とても可愛らしい形をしています。先日思い出した様に蕾を見に行こうと、近所のカルミアを庭木にしているお家を通りから見たら、残念ながら開花してしまっていて、可愛らしい蕾を見ることはできませんでした。花も十分きれいなのですが、やはり蕾を見たかったですね。一年後までおあずけです。自然界の一瞬のタイミングを目撃するのは、なかなか大変なことでもあります。

3.ほんのちょっとの紹介
 さて久しぶりの「ほんのちょっとの紹介」になります。何にしようか迷いますが、今日は明星の子どもたちもよく知っている本を紹介します。『エルマーのぼうけん』の3部作です。なぜ今更エルマー?と思う方もいるでしょうし、ここで紹介しなくても明星の子どもたちの多くは自分で読んだことがあるはずです。私も子どもの時に読み、ハラハラドキドキしながらページをめくった覚えがあります。
 そのエルマーのシリーズですが、先日書店で別の本を探していたら、なんとポケット版が発刊されたということで、しかもそれが3冊セットになり箱に入っているのです。大きさは文庫本より少し大きいサイズ。文章や挿絵にとって小さくなることが必ずしも良いこととは限らないと思いますが、それでも手に取りやすい大きさであることは間違いありません。
 このシリーズの表紙はとてもカラフルで、一目で誰もが「あの本だ」とわかるぐらい、子どもにも大人にも浸透しているのではないでしょうか。
 その日は荷物が多かったので、次回買おうと思っていたのですが、その後に行ったらなんとその箱入り3冊セットは売り切れ。あっという間だったようです。そんなことがあったので、ほんのちょっとの紹介です。
『エルマーのぼうけん』『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』
 (ルース・スタイルス・ガネット作・ルース・クリスマン・ガネット絵・渡辺茂男訳・福音館書店)