明星学園

トピックス(小学校)

お知らせ

カレイの目

校長だより
校長 福田純一

卒業式を終え、6年生が旅立ちました。寂しさと嬉しさが同居した、言葉に言い表すことが難しい気持ちです。
いよいよ明日から春休み。子どもたちも次の学年に向けて一息つき、また4月からの新しい出発に胸を弾ませていることでしょう。
さて、先日4年生の理科の授業で、加藤先生が「チリモン」を扱っていました。4年生は理科通信でその様子をご存知だと思いますが、ちょっとご紹介しましょう。

チリモンとは、「チリメンモンスター」を略した言葉で、ちりめんじゃこの中に入っている小さな生き物たちのことです。通常のちりめんじゃこは、カタクチイワシ以外の稚魚などを取り除いたものです。このチリモンには、いろいろな魚の稚魚、タコやイカ、貝の仲間、エビやカニ、クラゲやヒトデなど、たくさんの種類の生物がいます。イワシの稚魚と一緒に回遊しているところを運悪く人間につかまってしまったということです。
小さな生物を判別するのは、なかなか難しいですが、子どもたちは少しずつなれてきて、1時間集中して宝探しを続けていました。カニの幼生であるメガロバやゾエヤも多数確認することができました。幼生という言葉の意味はまだ分からないかもしれませんが、中学校・高等学校の生物で勉強したときに、ア!あれか!となることでしょう。
魚の中でイワシ以外に一番分かりやすかったのは、やはりカレイの稚魚です。形がひし形ですからね。ところが、子どもたちが見つけたカレイの稚魚を見てみると、その形は明らかにカレイそのものなのに、目の位置が微妙に違っているのでした。

ヒラメとカレイの違いは、ご存知ですか?ヒラメは、フィッシュ・イーターと言い、小魚な
どを丸呑みする魚です。一方カレイは、主として海底に住んでいるゴカイなどを補食する魚です。ですから、口を見るとその違いがすぐに分かります。大きな口をしているのがヒラメ。おちょぼ口なのがカレイです。共通していることは、砂地に潜って生活している魚なので、どちらも平たい体をしていて、横向きに泳ぎ、目も偏った位置についています。砂地に忍者の様に潜り、目だけを出して獲物を狙うのに都合良い体をしているわけです。
ヒラメとカレイを判別する方法に「左ヒラメの右カレイ」という言葉があります。これは、目を上に向けた状態で魚を置き、顔が左に向いたら「ヒラメ」。顔が右に向いたら「カレイ」という見分け方です。(一部のカレイは左向きですが…)そんな、「左ヒラメに右カレイ」という目の偏りは一体どのようにしてそのようになるのでしょうか。生まれたときからそうした目をしているのでしょうか。チリモンとして見つかったカレイの稚魚は、普通のカレイと比べると、目の位置が少しだけ両側に近い状態でしたが…。

実は、カレイやヒラメの目の位置は、脳のねじれから始まり、そのねじれの方向を制御する遺伝子も特定されたそうです。ヒラメとカレイの目の位置は、誕生時は左右対称の位置にあり、一月後には、目がそれぞれ左と右に偏り始め、体色も目のある側だけが黒っぽくなるそうです。 なるほど、チリモンで見つかったカレイの目の位置が少しだけ両側に近かった理由が分かりました。

春休みが始まりました。これからの季節、潮干狩りや磯遊びに最適な季節です。もし、そうしたときにカレイの稚魚を見つけたら、是非その目の位置を見てみてください。砂地でとれたカレイの稚魚なら、もう立派にカレイの姿をしていることでしょう。そして、チリモンのカレイと目の位置を比べてみてください。
それでは、良い春休みをお過ごしください。元気な子どもたちと4月にまた会えることを楽しみにしています。

《お知らせ》

来年度の時程について、一部変更のお知らせがございます。

従来、クラブ活動は、毎週火曜日の4:00~5:30(冬期は5:00)まで行ってき参りました。
しかしながら、鉄道の事故などによる遅延も多く、帰宅した時刻が7:00になるケースもございました。小学生が学校から帰宅するには遅すぎる時刻です。そうした状況を鑑み、来年度はクラブ活動時間を午後3:40~4:40(冬期~4:30)とし、下校を午後4:50(冬期4:40)とすることに致します。
なお、それに伴い、4~6年生では、昼休みの後半に帰りのホームルームを行い、クラブ活動の時間を確保することと致します。
子どもたちの安全に関わることですので、なにとぞご理解頂きますようお願い申し上げます。クラブの内容に関する詳細は、別紙「2018年度クラブ・同好会の活動について」の  お手紙をご覧ください。

また、これとは別に水曜日の5時間目を午後1:15~2:00とし、最終下校を午後2:30と、させて頂きます。毎週水曜日には、研究授業、教科研究、学校運営に関わる内容などの会議を行って参りました。更に、2020年のカリキュラム改訂に向けて教科研究等を進める必要がございます。こうした検討が、授業に、学校生活に反映できますよう大切に使わせて頂きたいと思います。何卒ご理解、ご協力頂きますようお願い申し上げます。