明星学園

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平田オリザ氏を招いての教員対象ワークショップを開催!!

学園(小中高)
夏休み期間の8月6日、小学校教務部主催の教員ワークショップが開催されました。講師は劇作家で演出家の平田オリザ氏。演劇の手法を取り入れた教育プログラムの開発にも力を注がれ、その手法は多様化する現代社会においてますます注目されています。
今年度の『小中公開研究会』の全体講師を快諾していただき、それに先立っての教員対象ワークショップとなりました。
私自身、平田氏の著作『わかりあえないことから―コミュニケーション能力とは何か』(講談社現代新書)、『22世紀を見る君たちへ―これからを生きるための「練習問題」』(講談社現代新書)など、これまでどれだけ参考にさせていただいたか知れません。
今回のワークショップには小学校の教員に加え、中学校・高等学校の有志の教員も参加し、ともに和気あいあいと楽しく時間を共有しました。
演劇教育と哲学教育は欧米においては教育の柱となっているものです。特に日本の学校において演劇を始めたのは、大正自由教育の学校やキリスト教系の学校と言われています。その伝統は明星学園小学校においても色濃く残っています。
クラス開きのゲームをしながら、問いの意味、質問の順番に隠れた配慮があることを解説してくれます。一方で、楽しく夢中になることへの危険性、教員が無意識に加害者になってしまう可能性についての指摘など、一人一人の子どもへの柔らかなまなざしを感じました。
「この世の中、いたるところでツモリのズレが起きている」「どんなツモリでその言葉を使ったのか それを探ることがコミュニケーションの原点」「イメージの共有」「いろいろなことを試してみる勇気と、それを認め合う雰囲気づくりの大切さ」「バラバラな人間がバラバラなまま、まとまることができる方法」それらがゲームを体験しながら具体的に説明されていきます。
「学校とは何か」「生徒とどう向き合えばよいか」「集団作りとはどうあるべきか」「わかりあうことの難しさと面白さ」。様々なことを感じるワークショップとなりました。次は、公開研での講演会。今から楽しみにしています。

(学園広報 堀内)