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マルゴト陸前高田 永田園佳さんの講演会(9年生向け)

中学校ニュース
4月17日(火)、岩手県の陸前高田市から永田園佳さんにお越しいただき、9年生に講演をしていただきました。修学旅行で、7月に陸前高田市で民家泊を体験する予定の9年生。現地で民泊のコーディネイトをされている永田さんから、陸前高田市や民家泊について紹介をしていただきました。
東日本大震災のとき、北海道で大学生活を送っていた永田さん。東京で決まっていた就職先を辞退して陸前高田に戻り、故郷の復興や地域おこしに力を尽くしてこられたそうです。現在お勤めの「マルゴト陸前高田」(一般社団法人)も、仕事というより、街のために何かできることをしたいという一心で、参加されたとのことでした。

陸前高田の魅力や民泊での様子を、とても分かりやすく、詳しく語っていただきました。
講演の終わりには、「自分らしく生きる」というお話がありました。「何を大切にして生きたいですか?」「何をしているとき、考えているときわくわくしますか?」。9年生に向けて、このような問いかけがありました。
少し間をおいて、永田さん自身は「のんびり、楽しくがモットー」ですと、陸前高田での生活を選んだご自身の経験を話されました。そして最後に、「生きる覚悟と生きる力を持っている人たちが皆さんを待っています」と、とても印象深い言葉で講演を締めくくられました。

普段「モノ」に囲まれて便利な都市生活をしている生徒たちにとって、豊かな人間関係や自然のなかで自分のペースを大切に生活されている永田さんのお話は、とても新鮮で魅力的だったようです。
「陸前高田に早く行ってみたくなった人は?」という永田さんの問いかけに、たくさんの生徒たちの手が挙がりました。

講演の後、「もし3.11がなかったら、陸前高田に戻っていましたか?」と質問してみました。永田さんからは、「東京で決まっていた会社に就職していたでしょうね。陸前高田に帰ることは100%なかったと思います」と、私に語られました。
あらためて、震災がもたらした事実の重さを感じました。そして、私たちの修学旅行を歓迎して心待ちにしてくれている陸前高田への訪問が、ますます楽しみになりました。
(学年担当 繁田)