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北アルプス(唐松岳)を目指して!

中学校ニュース
今年の夏の山歩き部の登山は、8月7日(火)から1泊2日で唐松岳を目指しました。今年は7年生がたくさん入部してくれ、7年生9人、8年生2人、9年生2人、卒業生1人、そして、堀内先生と小畑の総勢16人で歩いてきました。
出発の数日前から台風の影響で、天気予報や登山指数がころころ変わり、一喜一憂しながら東京を前日に出発、白馬にある旅館でのんびりして、登山に備えました。
登山当日の朝、起きてみると白馬は曇り。山の上はどうなっているのかドキドキしながらリフトに乗りましたが…ご覧のとおり真っ白。
間違いなく湿度100%をこえているだろう八方尾根を汗をたくさん流しながら歩きました。それでも文句を言わずに歩くみんなは、本当にえらい。ほぼ視界はゼロでしたが、たくさんの高山植物が迎えてくれました。
途中、私としては、高山植物の代表的な花のひとつのチングルマの群生や八ヶ岳登山では花期が終わってしまっていつも見られないイワカガミのお花畑が広がっていたので、それに注目してほしかったのですが、みんなの視線は、雪渓に。「ここ歩いてみてもいい?」おそるおそる足を踏み入れてみると、しっかり凍っている模様。「まだ雪が残っているなんてすご~い」と歓声をあげながらしばしスケートを楽しみました。

真っ白な中を4時間ほどかけて、1日目の目的地である唐松頂上山荘に到着。まだまだ元気いっぱいのみんなと堀内先生が準備してくれたトマトとジャガイモのチーズ焼きやクレープ作り。はじめはクレープの生地がなかなかうまく焼けませんでしたが、回数を重ねて大満足の出来!とてもおいしかったです。
山小屋の夕食は、なんと16:30!夕食後は、消灯までの人生ゲームやトランプを楽しんだり、小屋のまわりを散策して過ごしました。大人2人は、食堂で食後のコーヒーを飲んでいましたが、外を散策していた8年生が息せを弾ませて私たちのところへ。何事かと思ったら「小屋の後ろに雷鳥がいるよ!」
私も慌てて、外に出ると雷鳥の親子が食事中。あまりにも長い時間そっと息をひそめて見守っていたせいか、私たちのすぐそばを通り過ぎるなんてこともあり、大興奮でした。お天気が良くないからこその(?)出会いでした。

翌日、日の出を見ようと4:30に起床。外に出てみると、強風に吹き付けられる雨。朝食の時間になっても、全面ガラス張りの食堂から見える景色は真っ白。みんなに絶景を見せたかったなぁと思いながら食事を終えるころ、ふと外をみると、みるみる雲が切れていき、目の前に剣岳が!大歓声をあげて、外に飛び出していきました。
絶景に見惚れながらも、東京は台風が近づいているとの予報。素早く身支度を整えて、下山です。と思っていたら、「虹~!との声。見てみると、ブロッケン現象が!「虹の真ん中に自分の影が映っている!」と大興奮。稜線を歩く間中、何度も見られて、これまたうれしい出来事でした。
昨日は真っ白で何も見えなかった道を、「こんな景色が広がっていたんだね。晴れてよかった!」。昨日は全然わからなかった八方池も満喫。絶景の山歩きを楽しむことができました。
「来年は剱岳を歩いてみたい!」なんて声も。自分の足で一歩一歩歩いたからこそ出会える風景、味わえる感動を共有できたなら幸せです。北アルプスは、また来年一緒に歩こうね。お疲れ様でした。
(山歩き部顧問 小畑)