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8年特別授業『絵を描くことに恋をして』(絵描き:河野ルルさん)

中学校ニュース
絵描きの河野ルルさんが8年生『この人に会いたい』企画のために、明星学園にやって来てくれました。ルルさんは大学卒業後に勤めた会社を27歳で辞め、放浪の旅に出かけます。メキシコに滞在中、ついに旅費が底をつき、宿の壁に絵を描くから泊めてくれとオーナーに交渉し、現地にとどまり続けます。驚くべきは、それまで彼女は絵の勉強などしたことがなかったということ。しかし、これで壁画を描く楽しさに目覚め、「絵を仕事にしたい」と決意し帰国します。
2016年「幸せ!ボンビーガール」(日本テレビ)に出演。2017年、アートフェア「UNKNOWN ASIA ART EXCHANGE OSAKA2017」で日本初のグランプリを獲得。「第37回大阪国際女子マラソン」の大会メインビジュアルに起用されました。

いまだに家賃2万円台のアパート暮らし。何よりも絵を描いている時間が楽しいのだそうです。「絵のアイディアはどこから出てくるのですか?」という生徒からの問いに、「旅をすること、新しいものを見て、いろんな人と出会う・・・」。アフリカの学校に絵を描こうと思い、なんとネットで「Africa・School」を検索することからスタートし、何と実現してしまったのだそうです。「世界中の孤児院や障害児童の施設、学校、病院などにカラフルな絵を描いて、子どもたちが喜んでくれたら最高」と語ります。
ルルさんのインスタはこちらから。


今年の春には、青色LEDでノーベル物理学賞を受賞した天野浩教授がセンター長を務める、名古屋大学「エネルギーエレクロトニクス集積研究センター」1階のギャラリーの壁一面に、河野さんが描いた壁画が完成しました。(詳しくはこちら
好きなものに出会えた幸せ、好きなことができる幸せ。でもそれは、失敗を恐れず楽しいことを追い求めるからこそ出会えたものです。「絵を描いて、失敗することはないんですか?」という生徒の問いに、「見たものを正確に描こうとするなら失敗ということもあるけど、私はそれが目的ではなくて、自分の思うものを描いているからうまくいかなかったということはないの。」幸せとは何かを感じさせてもらいました。幸せはお金で買えるものではないですね。生徒たちも大きな刺激を受けたことでしょう。

(副校長 堀内)