明星学園

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AERAの特集『STEAM型教育』からYOASOBI、安野光雅さんまで

中学校ニュース
1月25日の朝日新聞朝刊に雑誌AERA(2月1日号)の新聞広告。目に入ってきたのが「明星学園」という4文字の活字。『STEAM型教育の特集~学びにもっと「わくわく」を』の中で<バランスのとれた教育が特徴>の学校として紹介されました。STEAM型教育というのは、科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・芸術/教養(Arts)・数学(Mathematics)の英単語の頭文字を組み合わせた造語で、これまでの教育に『創造性教育』を加えた教科横断型の教育理念です。それは『知る(探究)』と『つくる(創造)』のサイクルを生み出す学びであり、そこには芸術とリベラルアーツ(Arts)が重要な役割を担っています。
翌日の朝のホームルームでは、「先生知ってる?明星が載っているよ!」とAERAを手に担任の先生のもとにやってきた7年生もいたようです。

さらに翌週のAERA(2月8日号)の表紙を飾ったのがYOASOBI。ボーカルのikura(幾田りら)さんは今年成人式を迎えた明星の卒業生(スーパー内部生)です。1月29日の読売新聞で発表された「第25回読売出版広告賞」の銅賞に輝いたのが双葉社の『夜に駆ける YOASOBI小説集』の広告。この広告のコメントを書いているのが、筑摩書房顧問で編集者・書評家の松田哲夫さん。松田さんの小学校時代、美術を教えていた先生が先日お亡くなりになった画家で絵本作家の安野光雅さん。安野さんは明星学園小学校でも授業を担当し、かつて学園で発行し、長く使われていた教科書『にっぽんご』の装幀もてがけてくださっています。
たった数日のことですが、時を超えた不思議な明星のつながりを感じてしまいました。

(追記)2021.2.5
このニュースを掲載したところ、さらにつながりがあるということを紹介していただきました。
現保護者の松居和さん(尺八奏者でもあり、ドキュメンタリー映画制作等、幅広く活躍されている)は、明星学園小学校在学時代、安野光雅さんの教え子でした。当時、保護者だった和さんのお父様で、福音館書店の松居直さんが、安野先生に絵本を描くことを勧めたのだそうです。絵本作家、安野光雅が生まれたきっかけが明星学園で教師をしたことだったというのは新しい発見です。

あと3年で明星学園は100周年を迎えますが、『STEAM型教育』といった言葉などない大正の時代から、『明星教育』としてその伝統が続いていることを改めて感じます。その歴史の上に立って唯我独尊にならず、創立同人の語っていた社会立の学校として開かれた学校を目指していくことを改めて強く思います。

(中学校副校長 堀内雅人)