明星学園

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双方向学習プログラムー世界中の創造力と教室をつなぐ

中学校ニュース
初めて耳にされる方もいらっしゃるかと思いますが、「Inspire High」という世界中の創造力と自分をつなぐ、10代のための配信プログラムがあります。アーティストやビジネスリーダー、研究者など第一線で活躍、しかも人生を生き生きと楽しんでいる、そんな大人をトークゲストとして招き、トークを聴くだけではなく、聞いたうえで自分自身で考え表現するアウトプットの時間を取り、さらにメンバー同士作品を共有し、お互いにコメントしあうフィードバックの時間を大切にしています。
これまで中学校では「この人に会いたい」という企画で、魅力的な大人との出会いを用意してきました。それはまだはっきりとした将来のイメージを持てない思春期まっただ中の生徒たちにとって、大きな意味のある場になっているのではないかと思っています。この「Inspire High」の取り組みにも同様の目的があり、学校としてもその趣旨に賛同し、共同研究に協力することで明星生は無料でこのプログラムに参加できるようになっています。


8・9年生(中1・中2)はガイダンスを1時間受講し、その上で2本のセッションを経験することになっています。1本は「詩人谷川俊太郎と考える~言葉ってなんだろう?」。谷川さんの指示で自分の名前で詩を書くアウトプットの時間があります。もう1本は「クリエイティブディレクター 辻愛沙子と考える~偏愛ってどういうこと?」。彼女の言う「偏愛」とは、好きなことを突きつめるということ。それは何かに没頭する時間を作ることであって「孤独」の時間を持つこと。それは私がこれまで中学生に最も伝えたいことでもあったように思います。生徒を「孤立」させてはいけない。でも、「孤独」には耐えないといけない。むしろ、その先にある「孤独」の楽しさに気づいてほしい。その思いは30年近く前に「卒業研究」を初めて提案したときの原動力でもありました。彼女が実際どんな話をしているのか、私もその授業をのぞきに行こうと思っています。
写真はセッション1本目の谷川さんのプログラムを受講している9年生の様子です。(谷川俊太郎さんは、10年ほど前に明星学園にやってきてくれ、直接小学生を前にお話をしてくれました。)今後の展開を楽しみにしています。

(中学校副校長 堀内)