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明星学園が開発に協力したNHKEテレの哲学番組『ロッチと子羊』が放映されました!!

中学校ニュース
 

明星学園が協力したNHKEテレの哲学の開発番組が5月31日(再放送6月5日)に放映されました。
明星生3名(8年・9年・11年)が中学校校舎2階の7年の教室にやってきてロッチの二人に自分の悩みを相談、二人は自分の経験を踏まえながら真剣にその問いに向き合ってくれます。
そのうえで、最後に哲学者の小川仁志先生(山口大学)とオンラインで結び、有名な哲学者の言葉を紹介してくれます。
生徒とロッチとの対話の中ですでに、哲学者の考えに近づいていたこと、中高生の悩みが哲学者にとってのテーマでもあったというのは新鮮な驚きでした。
以下、生徒の悩みと哲学者がテーマにしていたこと、小川先生による哲学者の考えの要約を紹介します。

▪「人が他人をからかうのがいやです。どうしたらなくせるのか、悩んでしまいます。」
(哲学者:ニーチェ)
「末人」(他人の価値観を気にする人)と「超人」(自分の価値観を持っている人)
(小川先生から)
「自分を守るためにからかう人を相手にしない人間を目指してみよう」

▪「父が生まれたアメリカに行き、そこで仕事をするのが夢。留学したいけれどまだ英語が不安。それでも留学しちゃうか、英語ができるようになってから留学するべきか迷っています。」
(哲学者:エピクテトス)
大きな欲望を小さく分ける
(小川先生から)
「大きな欲望に挑むのではなく、小さな欲望に向き合うことからはじめましょう)

▪「人から言われたことを受け止めすぎたり、人の意見に流されてしまって悩んでいます」
「『正しい』ってどういうことですか?」
(哲学者:ディルタイ)
「生の哲学」(頭で考えるだけではだめ、体験を大事にする)
(小川先生から)
「自分とは他人とぶつかった抵抗によってできあがっていくものなのです」

ロッチの二人との間で和やかな対話があったおかげで、哲学者の考えが自分のこととしてすとんと落ちたのだと思います。3人の明星生の表情の変化とその豊かさは、とても素直で魅力的でした。
「番組見ましたよ。良い番組でしたね!」多くの方から声をかけていただきました。ありがとうございます。

(中学校副校長 堀内)