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3年ぶりの有観客『中学校合唱コンクール』in杉並公会堂

中学校ニュース
2月24日(金)、中学校『合唱コンクール』が3年ぶりに有観客で(コンクールそのものも2年ぶり)行われました。先日の『9年卒業研究発表会』に続き、たくさんの保護者の皆さんにお会いすることができました。

杉並公会堂に集まった中学生。7年生(中1)の学年合唱は『夢の世界を』、クラス合唱は課題曲の『絆』と自由曲の2曲。クラスの紹介に続いて、指揮者とピアニストが紹介されます。毎回今年の7年はどのような声を響かせてくれるか楽しみにしていますが、全員マスク着用にも関わらず、期待に応えてくれました。

8年(中2)の学年合唱『チェリー』は、安心の歌声でした。140数人のボリュームを感じます。課題曲は『あなたへ~旅立ちに寄せるメッセージ』。そして、9年生。学年合唱は『Climb Every Mountain』『栄光の架橋』の2曲。学年が上がるにつれて音色が変わっていきます。一年一年の成長を感じます。

9年(中3)の課題曲は『若人の歌』をアカペラで挑戦。男声と女声、声のみの響きがホール全体に広がります。最初のクラスの合唱が終わると同時に大きな拍手、そして保護者席からざわめきがわき起こりました。9年は新型コロナの影響により入学式が行われず、登校できないまましばらく家庭学習・オンラインでのやり取りが続きました。その後も保護者の皆さんに子どもたちの姿を直接見ていただく機会を作れずに来ましたが、卒業式間近になってこのような活躍の場を作ることができてほっとしました。

表彰は各学年、金賞・銀賞がクラスに贈られます。また、個人賞は優秀指揮者賞と指揮者賞、優秀ピアニスト賞とピアニスト賞がこちらも学年ごとに贈られました。
今年度の最優秀賞でもある9年の金賞は4組が獲得しました。自由曲は『群青(合唱曲)』。この曲は東日本大震災で甚大な被害を受けた南相馬の小高中の生徒と先生が協同で作った曲です。大地震による津波で、さらに原発事故によりちりぢりになった卒業生への思いがメッセージとして表現されています。
後から聞きましたが、4組の指揮を担当した生徒は2月に被災地の一つ宮城県石巻を訪れました。現在の石巻の様子をカメラにおさめ、『群青』の曲に合わせた動画を作成、その動画をクラスみんなで見ながら、会えなくなった友人に届けたい気持ちを共有していったようです。

『合唱コンクール』は、親御さんと同じ気持ちになってしまい、いつも熱いものがこみあげてきます。皆さんのご協力に感謝します。

(中学校副校長 堀内)