国際交流クルーズ 航海レポート3
中学校ニュース
日に日に出会う人が増え、顔と名前がわかる人が増えてきました。子どもたちは、知り合った方とすれ違うと「◯◯!」「Hello!」などと積極的に声をかけています。また、朝早く起きて、スタッフの方と朝活英会話レッスンをしてもらっている子たちがいたり、レストランで相席になった方とも臆せずにコミュニケーションをとる姿などがあちこちで見られ、その前向きな姿勢がとてもキラキラしています!そして、周りの参加者の皆さんがとても温かく受け入れてくださっていることにも本当に感謝の毎日です。
さて、4日目と5日目の様子をお伝えします。
<4日目>8月20日(火)
ここ2日間は、悪天候のためデッキに出られませんでしたが、ようやくデッキに出られるようになりました。空いている時間には、海を眺めながら「カモメみたいに空を飛んでみたいなあ」と、ただただ海を眺めてまったりのんびり時間が過ごせるのも船旅の素敵なところのひとつです。
朝H Rのゲストは、この船のクルーズディレクターの田村さん。なんと地球を13周目だそう。中学生の頃は英語が苦手だった(なんと英語のテスト10点だったというエピソードにびっくり!)田村さんから、英語を学ぼうと決意した理由や英語が話せるようになる秘訣を伝授してもらいました。
そして、船内にいる様々な人と交流が広げられるように、ピースボートビンゴのミッションが。どんな内容がいいのか、この4人組がベティさんと一緒に考えて完成させたそうです。素晴らしい!!!
今日の水先案内人は、フリージャーナリストの中村一成さん。差別(特に人種や民族差別)をなくすために文章を書いていると言う中村さんに「『共生』って何だろう?」というテーマでお話をしていただきました。川崎市にある桜本地区とそこを故郷とする人たちが直面したヘイトスピーチ、デモのことを事例に、「『共に生きる』社会とは、どんな社会なのだろう?」「『共生』を邪魔するものは何だろう?」ということを問いかけられながら、なぜ人種差別(もちろん差別全般)をなくす必要があるのかという話を伺いました。中村さんのお話を聞いた子どもたちからは「日本も外国人が増えている。その人たちとどう付き合っていけばいいのですか?」「差別に関する注意が増えて、自分も発する言葉にも気をつけたいけれど、知らないうちに誰かを傷つけてしまっているかもしれない。どうすればいいと思いますか?」などなど質問がたくさん寄せられました。
(夕方のH Rでも、4・5人ずつのグループで、中村さんのお話を振り返る時間があったのですが、どのグループも様々な感想や考えが出てきて、とてもとても時間が足りないくらい、一人一人の心に刺さるものがたくさんありました。)
※子どもたちからの感想の一部を紹介します。
★今まで差別は、私には関わりがないもの、身近にないものだと思っていたけれど、その差別に強く苦しむ人もいる。そして、自分が差別する側になるかもしれないと思った。じぶんの言葉で人を傷つけているかもしれない。だから知識をアップデートしていくことが必要ということに納得した。
★日本にも外国人の方が増えているので、少し変えていかないとと思ったけど、自分だけでは埋もれてしまうため、みんなと語りたい。
★ちゃんと差別に対するルール(法律)を作ってほしいなと思いました。なぜ朝鮮人や韓国人が差別されなきゃいけないんだろうと思いました。
★最後にお話されていた、ある属性の人が何かをしたとして、その属性の人全員を嫌うのは間違っているというのが、本当にその通りだと思いました。
★心に残った言葉:少人数の意見が踏み躙られてはいけない。大人数と同じ価値を持っている。
夕方のH Rのゲストは、C C(Communication Coordinatorの略で、船内で通訳のボランティアをされている方たちのこと。)の皆さん。韓国語、中文、英語、日本語で「今、皆さんに会えてとてもワクワクしています。同じ気持ちなら拍手してください」という内容を話してくれていたのですが、私たちは韓国語と中文のときには話している内容がわからずに拍手することができませんでした。(ごめんなさい!)こんなふうに言葉がわからないことで参加者の間ですれ違いが起きないように、C Cの皆さんがサポートしてくださっていることを知りました。また、同時通訳機体験も。韓国語や中文、英語で話されていることを同時進行で日本語に通訳していくC Cの皆さんに尊敬の眼差しが注がれました。本当にすごい!
このH Rで船内最終日の発表会に向けてのグループとメンバー決めを行いました。テーマは、「私たちのピースボート国際交流体験」。それぞれのグループでサブタイトルをつけます。持ち時間は10分。さあ、どんなことを感じて、考えて発表するのか、今からとても楽しみです。
そして夜は、船長主催ウェルカムパーティー。ちょっぴりおしゃれな服に着替えてパーティーに参加してきました。英会話レッスンで学んだことを早速実践!その後、C Cの皆さんも交えてフォーマルディナーを体験。船の中で、コース料理を堪能してきました。
【5日目】
船内で、時差調整が行われました。
昨日寝る前に時計を1時間戻し、今日から日本時間より1時間遅くなります。
さて、今日の朝H Rのゲストは、P A(音響や照明担当。船内で行われる様々な企画を支える縁の下の力持ちな仕事の一つ)のケンさん。中学生の頃は、人とコミュニケーションをとるのが苦手だったそうですが、ピースボートに乗ったことで、価値観が変わっていったそうです。ケンさんがピースボートに関わり続けている理由をお話してくださいました。
明日は、いよいよ初めての寄港地、香港に降り立ちます。それに先立って、香港でのプログラムを担当してくださっている現地コーディネーターのカレンさんと現地スタッフのビッキーさんから香港の地理、通貨、訪れる場所などを説明していただきました。「英語は通じますか?」「香港の母語は何ですか?」「オススメのお土産や食べ物は何ですか?」とみんな、明日の香港プログラムがますます楽しみになりました。香港の大学で「観光学」を学んでいる学生さん6人が一緒に参加してくれるとのこと。素敵な出会いが待っていますように!
英会話レッスンも3日目。英会話担当の先生たちとの距離も縮まり、あっという間に時間が過ぎていきます。今日は、初めて他の参加者と一緒のオープン英会話レッスンに参加したのですが、初対面の方とも積極的に練習をしていました。英会話が苦手でも「Please 」と「Thank you」の2つの言葉が大事!と教えてもらいました。
そして、今日の水先案内人は、中国琵琶演奏家であり音楽人類学者であるティンティンさん。(ティンティンさんのお子さんも乗船しているのですが、子どもたちは、卓球仲間としてすでに仲良しになっていました!)ティンティンさんが日本で生活するようになったきっかけや中国琵琶を始めた理由などをお話してくださいました。ティンティンさんからは、自分自身のこれまでのことを振り返り、どんなこともいつからでも始めることができる。大事なことは夢を持つこと。怖くても色々なことにチャレンジしたほうがいい!何とかなる!と熱いエールを送ってもらいました。そして、シルクロードに想いを馳せながら、ティンティンさんの中国琵琶での演奏に聴き惚れました。素敵な演奏とお話をありがとうございました。
夕方のH Rのゲストは、西島さん。ご自身が関わっているOCEAN UP CYCLE PROJECTのお話を伺いました。海から流れ着くプラスチックゴミを使って、新たにアクセサリーなどにすることに取り組んでいるそうです。西島さんの話を聞いた子どもたちからは、「すごく大事な取り組みだと思うけど、新しい商品にしたとしても、またそれがゴミになってしまうことにならないですか?」「ポイ捨てがなくなればこういう問題にはならないの?」「ポイ捨てしない以外にも、マイクロプラスチックを減らせる方法はあるの?」など質問攻めとなりました。
毎日毎日、本当にたくさんの刺激を受けています!
そして、みんな、船には毎朝キャビンの掃除をしてくださるハウスキーパーさんはじめ、毎日少しずつ違うメニューを用意してくれているレストランスタッフの方々、船内企画を担当しているスタッフの方々など、本当にたくさんの人たちに見えないところでも支えられて、船旅ができていることを日に日に実感しています。H Rゲストで来てくださるスタッフの皆さんがそれぞれ飾らない等身大のお話を、率直にそして真剣にしてくださるので、毎日かっこいい人たちにたくさん出会えることに幸せな気持ちになっています。
<4日目>8月20日(火)
ここ2日間は、悪天候のためデッキに出られませんでしたが、ようやくデッキに出られるようになりました。空いている時間には、海を眺めながら「カモメみたいに空を飛んでみたいなあ」と、ただただ海を眺めてまったりのんびり時間が過ごせるのも船旅の素敵なところのひとつです。
そして、船内にいる様々な人と交流が広げられるように、ピースボートビンゴのミッションが。どんな内容がいいのか、この4人組がベティさんと一緒に考えて完成させたそうです。素晴らしい!!!
(夕方のH Rでも、4・5人ずつのグループで、中村さんのお話を振り返る時間があったのですが、どのグループも様々な感想や考えが出てきて、とてもとても時間が足りないくらい、一人一人の心に刺さるものがたくさんありました。)
★今まで差別は、私には関わりがないもの、身近にないものだと思っていたけれど、その差別に強く苦しむ人もいる。そして、自分が差別する側になるかもしれないと思った。じぶんの言葉で人を傷つけているかもしれない。だから知識をアップデートしていくことが必要ということに納得した。
★日本にも外国人の方が増えているので、少し変えていかないとと思ったけど、自分だけでは埋もれてしまうため、みんなと語りたい。
★ちゃんと差別に対するルール(法律)を作ってほしいなと思いました。なぜ朝鮮人や韓国人が差別されなきゃいけないんだろうと思いました。
★最後にお話されていた、ある属性の人が何かをしたとして、その属性の人全員を嫌うのは間違っているというのが、本当にその通りだと思いました。
★心に残った言葉:少人数の意見が踏み躙られてはいけない。大人数と同じ価値を持っている。
夕方のH Rのゲストは、C C(Communication Coordinatorの略で、船内で通訳のボランティアをされている方たちのこと。)の皆さん。韓国語、中文、英語、日本語で「今、皆さんに会えてとてもワクワクしています。同じ気持ちなら拍手してください」という内容を話してくれていたのですが、私たちは韓国語と中文のときには話している内容がわからずに拍手することができませんでした。(ごめんなさい!)こんなふうに言葉がわからないことで参加者の間ですれ違いが起きないように、C Cの皆さんがサポートしてくださっていることを知りました。また、同時通訳機体験も。韓国語や中文、英語で話されていることを同時進行で日本語に通訳していくC Cの皆さんに尊敬の眼差しが注がれました。本当にすごい!
そして夜は、船長主催ウェルカムパーティー。ちょっぴりおしゃれな服に着替えてパーティーに参加してきました。英会話レッスンで学んだことを早速実践!その後、C Cの皆さんも交えてフォーマルディナーを体験。船の中で、コース料理を堪能してきました。
船内で、時差調整が行われました。
昨日寝る前に時計を1時間戻し、今日から日本時間より1時間遅くなります。
さて、今日の朝H Rのゲストは、P A(音響や照明担当。船内で行われる様々な企画を支える縁の下の力持ちな仕事の一つ)のケンさん。中学生の頃は、人とコミュニケーションをとるのが苦手だったそうですが、ピースボートに乗ったことで、価値観が変わっていったそうです。ケンさんがピースボートに関わり続けている理由をお話してくださいました。
そして、みんな、船には毎朝キャビンの掃除をしてくださるハウスキーパーさんはじめ、毎日少しずつ違うメニューを用意してくれているレストランスタッフの方々、船内企画を担当しているスタッフの方々など、本当にたくさんの人たちに見えないところでも支えられて、船旅ができていることを日に日に実感しています。H Rゲストで来てくださるスタッフの皆さんがそれぞれ飾らない等身大のお話を、率直にそして真剣にしてくださるので、毎日かっこいい人たちにたくさん出会えることに幸せな気持ちになっています。
(国際交流クルーズ引率:高山・小畑)