公開研究会

自ら教科カリキュラムを考え、授業方法の開発に力を注ぐ自由を持つ本学園において、その授業を広く教育関係者に公開、多様な視点からの指摘を受け、謙虚に学ぶことは、常に肝に銘じておかなければならないことです。
独りよがりの実践は厳に戒めねばなりません。教育において、無自覚な正義ほど恐ろしいものはありません。そのような観点から1961年、第1回の「小中学校公開研究会」が開催され、それは半世紀の時を超え、現在に至るまで続いています。
このページを通し、学園の研究実践を広く知っていただくとともに、研究会へのご参加を呼びかける場とさせていただきます。

2026年度 公開研究会

2026年度 明星学園小学校・中学校公開研究会
『子どもが“動き出す”“考えはじめる”授業づくり』

 本校は児童中心主義のもとに設立された学校であり、子どもたちの「なぜ?」「どうして?」「知りたい」「やりたい」といった思いを大切にしています。これらの思いに根ざした授業づくりが、子ども一人ひとりの主体的な学びを引き出す基盤になると考えます。そのような授業を通して、子どもたちは、集団の中で互いの考えに触れ、学びを深めたり広げたりし、学習内容を獲得していきます。その過程においては、授業者の想像を超える学びや、人生の糧となる気づきが生まれることもあります。また、友達や自分自身についての理解を深めることにもつながります。
 こうした授業を目指し、本年度は「子どもが“動き出す”“考えはじめる”授業づくり」をテーマに公開研究会を行います。参加者の皆さんとともに考えていけることを楽しみにしています。

期日

2026年11月21日(土)8:45〜16:30 ※受付は8:00~

全体会

【時間】10:50~12:30 【場所】いちょうのホール

【特別講師】内田伸子 氏

IPU・環太平洋大学教授、お茶の水女子大学名誉教授、
十文字学園女子大学名誉教授。学術博士(Ph. D. in Psychology)。
【専門分野】
発達心理学、認知科学、保育学。
【主要著書】
『まごころの保育ー堀合文子の言葉と実践に学ぶ』(小学館,1998/2026)
『発達の心理―ことばの獲得と学び』(サイエンス社,2017)
『子どもの見ている世界ー誕生から6歳までの「子育て・親育ち』(春秋社,2017)
『想像力ー生きる力の源をさぐる』(春秋社,2023) 他多数。
【受賞歴】
国際賞・功労賞(日本心理学会,2016)、 文化庁長官表彰受賞(文化庁,2019)、文化功労者 (2021)、《叙勲》瑞宝重光章(2023)他。
【社会活動】
NHK「おかあさんといっしょ」の番組開発・コメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、絵本の監修など。

時程

2026年11月21日(土)

受付 1 校時 公開授業
《全クラス授業公開》
2 校時 公開授業
《提案授業》
全体会 昼食 分科会
8:00~ 小 8:50~9:35 小 9:50~10:35 10:50~12:30 13:30~16:30
中 8:45~9:35 中 9:45~10:35

※昼食は各自ご持参ください。学校周辺にはコンビニが1軒ある程度です。
※公開授業の時間割は本校ホームページに掲載されますのでご確認ください。

提案教科

【小学校 算数】「『なぜ』から始まる意味理解と、確かな定着を図る授業づくりの工夫」
・ 単元 : 小学校5年「分数のかけ算」(メイン提案) 小学校2年「かけ算」(サブ提案)
・ 講師 : 加川博道(数学教育協議会、和光大学特任教授)  算数科では各単元において教材・教具の工夫に努め、独自の授業プランをつくり、日々試行錯誤しながら指導に努めています。中でも、具体的な量を用いた問題設定、量感を養うためのタイル指導、思考を助けるためのタイル図やかけわり図の徹底など、明星ならでの取組があります。
 今年度は、特に乗除の指導に焦点を当てて、研究を進めています。2年生で初めて学習する「かけ算」は、かけ算九九の暗記に重きを置くのではなく、「おなじや」「ばらばらや」「1あたりさがし」とかけ算となる場面の理解を大切にしています。また、立式においても、「1さら3こずつのリンゴが4さらあるとき、りんごの数はなんこ?」という場合は、「3こ/さら×4さら=12こ」と、2つの量とその関係を意識し、明確にするために単位をつけています。
 今回メインの提案となる5年「分数のかけ算」は、計算の操作さえ身につければよいとなりがちな単元です。分数ははしたの量を表す側面と割合を表す側面がある上、日常生活において量を表す分数を使う場面が少ないため、子ども達にとってイメージしにくく難解です。そこで、明星では長方形の面積を求める場面を設定してきました。しかし、求積する場面は、かけ算の本質である「1あたり量×いくつ分=全体量」という全体量を求める場面とは離れてしまいます。そこで、整数や小数のかけ算と同様、分数のかけ算においても、子ども達にとってイメージしやすい量を扱った学習材がないか模索検討中です。今回の授業提案が子ども達の実態に合い、思考力を養い、自力解決につながる授業プランであるか、参加者の皆さんからも忌憚ないご意見をいただければと思います。どうぞよろしくお願い致します。
【小・中学校 社会科】「ジェンダーの視点を意識した社会の授業を考える」
 私たちはたくさんの「当たり前」がある社会に生きているが、その「当たり前」が本当に「当たり前」のことなのかを揺さぶり共に考え合える時間を作っていくことがますます必要になってきている時代に生きているように思う。これまでの授業を振り返ると、無意識のうちに見落としてきた女性や少数派の存在、声、歴史があると感じている。男性中心的な歴史叙述、「男は戦う、女は銃後を守る」といった固定的な役割分担や、「男らしさ・女らしさ」という「らしさ」の規範が、どのように構築されてきているのかを意識してみると、その時代、社会、地域や国のことがよりわかるきっかけとなることも多いのではないか。だからこそ、ジェンダーの視点を意識した授業作りに焦点を当て、より良い社会を生徒と共に追究していく授業を考えてみたい。 【小・中学校 体育科】「友だちの運動をよくみる、ちがいをみつける」
・ 単元 : 小学校2年「マットあそび とびばこあそび」
 当日は2年生のマットあそびやとびばこあそびの授業を行います。1年生の時から「お話マット」などの運動を通して、みんなと合わせることの楽しさを味わいながら、マット運動やとびばこ運動に必要な運動感覚を養ってきました。グループで学習することで、子ども同士の関係を大切にし「友達の運動をよく見る」「違いをみつける」「教えあい励ましあってみんなでうまくなる」ことを目指してお互いでお互いを認め合いクラスみんなで伸びる気持ちを育てたいと思います。 【中学校 美術科 木工・工芸科】「手を動かすこと・発想すること」 ・ 単元 : (美術)中学校3年生「卒業制作 都市を描く」
(木工)中学校3年生「卒業製作 オリジナルの家具を作ろう」
(工芸)中学校3年生「卒業制作 生活で使えるものを作る」
・ 司会 : 中島大一朗(本校小学校工作科教諭)
 美術・木工・工芸の授業は、それぞれ異なる素材や技法を扱いながらも、「手を動かすこと」「かたちにすること」「自己を見つめること」に共通する学びがあります。
 美術では、生活や文化を観察する視点を大切にし、視覚表現を通じて創造力を育んでいきます。
 木工では、自然素材と向き合いながら、実用性と個性を兼ね備えた家具を、協同的なグループ作業で製作しています。
 工芸では、織りや染めの技法を積み重ね、クッションやマフラーなど生活に根ざした作品を形にしていきます。AI 化や機械化が進む今、手・目・身体を通じた表現は、人間らしい創造の本質を示すものです。木を削る感覚や色彩を選ぶ判断、素材の声に耳を澄ます姿勢は、日常の美意識を育むだけでなく、さまざまな課題や目的に対して新たな視点を見出すきっかけになります。
 本提案では、三つの領域を横断する視点から、手を動かすことで生まれる創造、また想像を実現していきながら手を動かすことにより新たな発見や創造が生まれる瞬間を子どもたちと共有していきたいと思います。

参加費 ・ 参加方法

【参加費】1,000円(後日報告集を郵送もしくはメールにて送付いたします。)
【事前申し込み】Peatixよりお申込み下さい(下の画像をクリックすると申込ページへ移動します)。当日受付にてお申し込みも可能です。

Peatix
申込締め切り : 11月20日(金)16:00

会場

明星学園小学校・中学校 井の頭キャンパス
〒181-0001 東京都三鷹市井の頭 5-7-7
TEL : 0422-43-2197

担当

小学校 : 田中 中学校 : 高山

アクセス

鉄道… JR吉祥寺駅より徒歩15分
京王井の頭公園駅より徒歩10分
バス… 小田急・京王バス「明星学園入り口」より徒歩10分
小田急・三鷹バス「明星学園前」より徒歩1分

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