明星学園

各教科の特徴

《国語科》

対話を通して読みを深める、書くことを通して対話につなげる

国語科
明星学園の国語科は、創立以来「文学」と「ことば」の学びを二本の柱としてきました。骨のある文学作品をじっくり読んでいくことも特徴です。検定教科書にこだわらず、文庫本を丸ごと一冊扱うこともあります。文学の読みにおいては特に「語り」「視点」の問題に着目、主観の読みに終わらせず、構造的に分析する力も養います。国語の授業場は、常にテキストへと戻り、根拠を挙げて自分の読みを発表する場となります。

①『(講演会)29年間の実践を振り返る~明星の教員として編』(堀内雅人)
②『(講演会)30年間の実践を振り返る~国語の授業編』(堀内雅人)
③「中学校における『探究』とは何か?」『早稲田大学国語教育研究』第43集所収)堀内雅人

《社会科》

歴史に学び、現代社会を見つめ、未来に思いをはせる

社会科
とりわけ東アジアの中に位置づけた歴史学習に重点をおき、現代社会を自分の目で見て考える力を養っています。身近なところから課題を見出し、その背後にある現代社会の仕組みや人々の歩んだ歴史から解決に向けた議論を行います。自由な発想や発言を保障し、時には疑問解決のために教室を出て「現場」に出かけて学んだり、「専門家」を招いて講演会や意見交換会を行ったりと、学内にとどまらない学びを行っています。

《数学科》

生徒の「どうして?」に答える授業を目指して

数学科
数学の授業では『はてなの生徒』も主役です。「何か変だ」、「よくわかならい」、「これでいいのか」という疑問を素直に出し合い、その疑問について互いにフォローしあって結論を出します。スマートに答えを出すことはできませんが、時間をかけて級友と見つけた答えはリアリティーを損なわない財産になるはずです。このように理解して解決していくことを生徒は心地よく感じるようになり、いつのまにか意欲的に取り組んでいます。

《数学B(9年)》

数学の不思議さ、面白さを味わう

数学B(9年)
「数学A」で学んだ内容を異なる切り口で提供、数学の見方、考え方を別方向からとらえ、数学に対する認識を新しくすることをねらいとします。「身の回りにある不思議な現象・数の法則によるトリック・実験により明確になるもの・工作や作業が考えるヒントになるもの」など、タイムリーで意外性のある教材を選び、「数学A」で学んだこととリンクするよう構成しています。トピック的な授業ではありますが、高校の内容まで発展させたものも扱います。

《理科》

予想を立てて見てみると、世界はずっとよくわかる

理科
理科の授業は生徒がおこなう「自然科学の共同研究」です。科学者たちの研究には必ずテーマがあります。明星学園では、そのテーマにあたるものを「課題」とよび、その課題に対し予想を立てる形で授業は進みます。予想は人それぞれ。お互いの違う考えを出しながら討論をし、実験をして結果を確かめ、考察をノートにまとめます。こうしてつくったノートは、さながら自分だけの教科書になります。このようにしていくと、自然をとらえる眼が養われ、自然現象がずっとよく理解できるようになります。

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『この授業がうけたい』(明星学園中学校の理科)進学レーダー2016年12月号掲載PDFファイル(PDFファイル)
ココロコミュの新たな理科の授業記事『明星学園で育てる「小さな科学者」たち』

《英語科》

『気づき』から始まり『分かる・できる・使える』へ

英語科
明星学園中学校の英語の授業では、新しく学ぶ単元はまず耳で聞くことから始めます。そうして新しい表現や文法に触れていく中で、生徒達は「きっとこんな意味」「あっ、こんな言い方をしている」ということに気づいていきます。その「気づいたこと」を膨らませ、生徒達にその気づきについて話してもらうことで「分かる」に繋げ、そしてその「分かったこと」を練習することで「できる」、そして「使える」ということに発展させていきます。

《音楽科》

自分たちで創り上げる喜びを。〜音楽を通して集団を育む〜

音楽科
[キーボード]と[合唱]が授業の二本の柱です。キーボードは、音をすぐに出すことができ、楽譜をしっかり読むことに集中できます。数人ずつのグループを組んで発表会を行い、互いの演奏を聴く機会も設けています。合唱では、先生が一方的に教えるだけではなく、生徒たち自身で創っていくことを大切にしています。指揮やピアノはもちろんのこと、様々な生徒が意見を出し合いながら合唱コンクールに向けて気持ちを高めていきます。

《美術科》

課題の積み重ねを通して、より「自由」な表現へ

美術科
「思ったように描けるようになる」ことを目標としています。そのために、「見て描く」「場面を演出する」「模様・デザイン」の3つの領域に関する課題を繰り返しながら、少しずつレベルを上げていきます。ゆったりとした時間の中での課題の積み重ねや、先輩や友人の作品の鑑賞を通じて、「こういう風に描きたい」という想像力・意思と、「こうやったら描ける」という技術・自信を育て、より「自由な」表現力を獲得していきます。

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『枠の中の自由表現“美術の授業”』 ココロコミュEAST私学的授業(外部リンク)

《木工・工芸科》

自分の手でつくり、ものづくりの喜びと価値を知る

木工・工芸科
私たちを取り巻くものの在り方とものづくりについて、「木工」と「工芸(染織)」の世界を通じ学んでいきます。「木工」の授業では、原木の製材から家具などの制作まで、一連の過程を実際に体験します。「工芸(染織)」の授業では、糸を染めるところから始まり、織りの技法による作品づくりまで行います。それぞれの授業では様々な加工技術を学びますが、同時に、自然の材料を生活空間に取り入れる「ものづくり」の在り方について考える機会にもしています。思い描くイメージを形にする柔軟な発想力や多様な価値観を身につけることを大切にしています。

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『ものづくりで得る柔軟な発想力と価値観』 ココロコミュEAST私学的授業(外部リンク)

《保健体育科》

自分の身体を知る・考える!お互いの身体を変える

保健体育科
人は自分の動きを見ることができません。体育の授業では仲間とのやりとりを通じて自分を知ることができます。それこそが自分が変われるチャンス。自分にない仲間の良さが見えてくる…そんな体温が少しあがるような授業を一緒につくっていきましょう。 保健の授業は、自分の身体のしくみを勉強します。唯一無二の存在である自分の身体を知り、大切にできるのか…からだが変わることで心も大きく変わっていく中学時代。自分のことを知らないということを知ることが勉強なのかもしれません。

《総合探究科》

「探究の軌跡」を描こう

総合探究科
7年 総合探究Ⅰ
   A【図書館と情報】
   B【哲学対話】
8年 総合探究Ⅱ 【探究実践】
9年 総合探究Ⅲ 【卒業研究】