学園
高校生主催『難聴についてのお話を聞こう!~ろう学校生徒をお招きしての座談会』が開催されました!
3月14日、12年生(高3)近藤優実さん発案・企画・主催・運営による「ろう学校生徒をお招きしての座談会」が高等学校の教室で開催されました。座談会には都立中央ろう学校の生徒さんお二人(高3)と手話通訳を担当していただく二人の先生にもお越しいただきました。
会の前半は、近藤さんによる「難聴に関する基礎知識講座」です。難聴とはどういうものか(近藤さん自身は感音性難聴で、単純に小さく聞こえるだけではなく、音が歪んだ上で小さく聞こえる)、きこえにくさは人それぞれ異なるなど、スライドや映像を用いながら分かりやすく説明してくれました。

また、勘違いされがちな認識など、私自身恥ずかしながら説明してもらい初めて気づくことが多かったのが事実です。ろう学校の工夫された視覚的配慮については、通常の学校でも学ぶべき点が大きいと感じました。
後半の座談会は、次のようなテーマで進行されました。
①きこえにくいことで不便に感じたことはあるか?
②難聴であることからの普段の生活の中での工夫や社会的にこうなってほしいと思うことはあるか?
③難聴に対するご家族の対応
④これまで関わってきた人たちに難聴について言われたことで印象に残っているものはあるか?
⑤ろう学校に通っていて良かったと思ったことは何か?
⑥質疑応答
3人に共通していたことは、しっかりと自分の意見を持っていること。過去に嫌なことを経験しながらも、「難聴は不便ではあるけど、不幸ではない」と言いきっていること。本当にユーモアを交えながら等身大の自分で語ってくれました。
「手話を英語だと思ってみんなが覚えてくれたら嬉しい」「人身事故で電車が止まったとき、アナウンスでは情報が届かないので、スマホで教えてくれたら助かる」
さまざまな補聴システムや音声認識アプリが開発されていることも知りました。それらがうまく連携し機能する社会に近づいてほしいものだと感じます。
最後に高校を卒業し、この3月から大学生になる3人が大学生になってからの抱負を語ってくれました。そこには、それぞれが思い描いている夢と同時に「難聴についてもっと知ってもらい、コミュニケーションを取っていきたい」ということがありました。
近藤さんは芸術・表現の道に進むそうです。「自分が難聴であることは、自分にとってのアイデンティティだと思っています。だからこそ、難聴について知ってほしい。大学生になってもこのような会を開催していきたいと思っています。」力強い言葉でした。
「視覚障碍者の人たちとも対話をしたいと思っています。自分たちを分かってほしいというだけではなく、互いに理解し合うということが大切だと思っています。」
この言葉は、現代社会の課題を解決するための一つのカギにもなると感じました。
終了予定時刻を大幅に超えての閉会となりましたが、とても温かな空間と時間でした。
近藤さん、中央ろう学校の生徒さん、先生方、そしてこのような会を実現することに協力してくださった皆様に感謝申し上げます。
(学園広報 堀内)