GXディベート甲子園に明星生が慶応義塾・開成・女子聖学院と共に出場!!

5月17日(土)に東京ビックサイトで行われた「GXディベート甲子園」に明星学園からは11年生の原誠さんと福島宏太さんが、出場しました。

東京都が展開している「TOKYO GX ACTION」の一環として、「TOKYO GX ACTION CHANGING〜未来を変える脱炭素アクション〜」が、5月17日・18日の2日間、東京ビッグサイトで開催され、そのうちの一つ、ステージイベント企画(全国教室ディベート連盟(N A D E)が監修・協力)として、行われたのが高校生のディベート大会「GXディベート甲子園」です。

 

このイベントの開催目的は2つ。GX(グリーントランスフォーメーション)に関する理解を深めること。さらにディベートを通じて、論理的思考力や表現力を養い、多角的な視点で脱炭素社会について議論する場を提供することです。以下の論題で、全部で3試合が行われました。

■論題 1回戦(第1試合・第2試合):

「日本は2050年までに、肉用牛の畜産を禁止すべきである。是か非か」※代替肉の生産・販売は可能とする

■論題 決勝戦:

「日本は2050年までに、すべての火力発電を廃止し、再生可能エネルギー由来の電力に切り変えるべきである。是か非か」


参加校は明星学園以外には、慶應義塾高等学校、開成高校、女子聖学院高等学校と言う、いずれも全国大会で上位争いをしている常連校です。こんな強豪校に混ざって明星学園が参加することになったのは、全国大会を統括している市野さんからの「出場しませんか」と言うお誘いのメールがきっかけでした。

2年前に関東甲信越予選を勝ち抜き全国大会に初出場を果たした明星学園中学校(今回出場したメンバーは当時中学生)は開成の弁論部コーチの神尾さんからも、「(借り物ではない)自分たちの言葉でスピーチをしている」と、高く評価していただき、多くの関係者の方々から温かい応援の言葉をかけてもらいました。2人に声をかけたところ、「明星学園が中高生へのディベートの振興に貢献できるなら」と参加を決めてくれました。中間試験前で短い準備期間ながら、「ダサい試合はしたくない!」と、できるだけ時間を合わせて打ち合わせ、練習をして大会に臨みました。

本番の審査員の5人は、タレントの山之内すずさんが緑の学ラン姿でG X番長として、東京大学の江守正多さん、環境活動家の露木しいなさん、全国教室ディベート連盟理事長の藤川大祐さん、ディベート甲子園の出場経験があるモデル・タレントの萩美香さんと言う顔ぶれです。

肯定側として第一試合に臨んだ明星学園は、残念ながら否定側の女子聖学院に敗れ、決勝進出は叶いませんでしたが、審査員の江守さんからは「この企画が一番面白かった」と評価をいただいたということです。 「ことばのスポーツ」としてだけでなく、正解のない問題について2つの立場から徹底的に議論することで新しい解決策を見出すことにもつながる、ディベートのもつ弁証法論的な効果が遺憾無く発揮されたイベントだったと思います。

(ディベート同好会顧問 土器屋)

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