9年生有志、「東大駒場リサーチキャンパス公開2025」にて、たくさんの刺激を受けてきました!

5/31(土)の授業が終わった後、17人の9年生と東京大学駒場リサーチキャンパスにて開催されていた「東大駒場リサーチキャンパス公開2025」に参加してきました。このキャンパスには先端科学技術研究センター、生産技術研究所などの研究機関があり、「普段は立ち入ることの出来ない研究室内部の見学や、世界トップクラスの研究者たちによる最新の研究成果などに触れられる」とのことで、有志を募って行ってきました。

まずは、東京大学生産技術研究所の北澤大輔教授の「海からの食料とエネルギー」という講演を聞くところからスタート。H Pには大学生・一般向けとあったのですが、「せっかくなら背伸びして聞いてみたい!」という9年生の声に押されて参加。気候変動対策も考えつつ、海に囲まれた日本の特徴を活かし、日本で養殖ができる範囲を広げるために研究されている新たな養殖技術のお話がとても面白かったです。メモが止まらない9年生がいました。

 


その後、それぞれ冊子を持って興味のある研究室へ!
「これは、日本でも数台しかない機械なんです!!」「培養肉の研究だけで満足しないのが、科学者!この培養肉の培養技術をバイオロボットの研究に活かしてみたり、義手や義足をより快適に使えるようにすることに応用できないかも研究しているんですよ」などのお話に感嘆してみたり、「ここでは、研究室から依頼された様々な部品を作っています」と大きな機械がたくさん立ち並んでいる試作工場では、金属で部品を作っている様子に前のめりで見学してみたりと、みんな興味津々で、それぞれが気になった研究室を回ってきました。


集合場所に戻ってきた9年生からは、「時間が足りなかった〜!」「また来年も参加したい!」「◯◯の卒研に関係しそうなことがあった。◯◯も来ればよかったのに!」「難しくてわからないことがあったのが悔しい!もっと勉強する!!」などたくさんの刺激を受けてワクワクした声が聞こえてきました。研究室の先生やその研究室に所属している学生の方が、それぞれ研究されていることを熱く話してくれる姿にも感激し、一人一人の興味の世界が広がる時間になったようです。


最後に9年生から寄せられたコメントを紹介します。

★希ガスについて研究している研究所(確かFe棟とか)。マントルの石とかダイアモンドとか隕石を見る事ができて楽しかった。

★培養肉のところが面白かった。培養肉で、牛肉の味に近づけるために筋肉を増やす?みたいなのが特に印象に残った。培養肉で人の筋肉にもつなげていくのがすごいと思った。
★海の中で壊れるプラスチックを研究している内容がものすごく興味があったし、卒研で扱っていることもあり、初めて聞いたものだったからすごく役に立った。あと、神経細胞からiPS細胞を用いて、アルツハイマーの薬の研究などが倫理的な問題がない状態で研究できるかもしれないということを知り、そんなことまで研究しているのかと驚いた。研究の内容がまとめてある紙は難しかったけど研究している人の話はすごくわかりやすかった。

★機能性分子の開発、人間を超えるロボット、「毛細血管」が語る未来の健康、血液の流れを探ってみようとか、見た1秒に約250回グーとパーを繰り返したり、じゃんけんを100%勝つロボット(後出しなんだけど早すぎて人間の目には見えない)が面白かった。あとたまたま入った機能性分子の開発を研究しているとこの、光でがん細胞してその仕組みをがん治療に役立たせる開発の説明がとてもわかりやすかったと思い、光がん治療についてもっと知りたくなった。

★難しいことばかりだったからもっと知識を増やして、もっと面白いって思えるようにしたいと思った!唯一わかったのが培養肉ぐらいだったのが悔しい!大阪万博でも培養肉が作れるみたいなこと聞いたから未来すごいと思った!けど、ロボットと人間がわからなくなってロボットペットを飼った人に気持ちを尊重する法律ができるかも?みたいなことはあまり賛成ではないと思った!犬猫飼ったことないからわからないけど…。

★最初に聞いた海の研究。生簀において、問題定義をし、それの解決方法を考える。台風によって死んでしまう原因はなんなのか、脳オルガノイドの研究。もともと神経細胞の仕組みや細胞が好きなので、とても興味を惹かれた。実物を見せてくれたのも良かった。後は外の展示にあった、車の電気自動車の課題を解決する仕組み。道にコイルを入れるという発想が納得プラス、感動した。暗号化の研究室も少し難しかったが、これから必要になる技術ってこういうことだな、と思った。メッキ化する研究室では、レアメタルをリサイクルする、という研究がされていて、メッキ化してぶっ壊して、磁石で集める、という発想。中学生でも理解できる理屈だけれども自分で考えるのも難しいし、実現するのにも案外たくさんの問題が起こる。いろんな方面から見る必要があるんだな、という視点の大切さを学べた。研究って楽しいんだな。(大学などで何かしらの研究をしてみたいな、と思った。)

(9年社会科担当  小畑典子)

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