明星学園創立100周年、誠におめでとうございます。
2012年度卒業生、プロバスケットボールプレーヤーの本橋菜子と申します。
学園の大切な節目に自分のエッセイを書かせていただけること、恐縮かつ、とても光栄に感じています。
とはいえエッセイというものを書くのは初めてですので(すみません読んだこともありません…)、これでいいのかという不安で溢れていますが、どうか温かい気持ちで最後までお読みいただけると幸いです。
私は現在、東京羽田ヴィッキーズというプロのバスケットボールチームでプレーしています。姉の影響で小学1年生の頃にバスケットボールに出会い、そこから中学、高校、大学、そして現在に至るまで約20年以上競技を続けてきました。
バスケットボールを通じてこれまで本当に様々な経験をさせていただきました。
有難いことにどのカテゴリーにおいても指導者や仲間に恵まれ、学生時代は高校生の時に全国3位、大学生の時に全国1位という成績を残すことができました。
そして、2021年に開催されました東京2020オリンピックで女子バスケットボール日本代表の一員として出場し、バスケットボール界史上初となる銀メダルを獲得することができました。
これだけみると小さい頃から着実に、将来に向け計画・実行し、順風満帆なバスケ人生を歩んできたように見えるかもしれませんが、実はここまでの道のりは自分では想像してこなかったことの連続でした。
さまざまな困難(人生の岐路)に直面し、その度にコツコツと目の前のことに必死に取り組んでいたら、まさかまさかこの道に辿り着いていたのです。
若干29年という100年もの年月を歩む学園の歴史には到底及びませんが、そんな中でも人生のターニングポイントとなるいくつかの出来事があり、それを経て今、昔の自分では想像もできなかった人生を歩んでいます。
今回はその人生のターニングポイントとなったいくつかの出来事に触れながら、そこで感じたことや学んだことを中心に書いていきたいと思います。
『タイトルや内容、全て自由に、心のままに書いていい』という依頼して下さった先生のお言葉を信じて書き進めていたら、そこそこ長くなってしまったので(←人のせい)、どうぞ覚悟してお読みください。笑