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【9年生】沖縄修学旅行に行ってきました! レポート 4日目
あっという間に4日も経ってしまいました。
それでは、9年生沖縄修学旅行4日目の様子をお届けします。
1日目の様子はこちらから→9年生 沖縄修学旅行に行ってきました! レポート 1日目
2日目の様子はこちらから→9年生 沖縄修学旅行に行ってきました! レポート 2日目
3日目の様子はこちらから→9年生 沖縄修学旅行に行ってきました! レポート 3日目
離村式
どんな顔をして、子どもたちが私たちのもとに帰ってくるのか。出会いから始まったこの旅もひとつの別れを迎える。離村式はいつも神聖な空気につつまれている。
泣かないように、まぶたをゆらさないようにしている子をみて、胸が熱くなる。お世話になった民家の方をじっと見つめて、「帰りたくない」「ありがとう」「初めて出会った私たちにこんなに優しくしてくれるなんて」「できないことができるようになったよ」「家族の一員になれてうれしかった」たくさんの感謝のことば。サヨナラなんて言いたくないのだ。言いたくないから、涙があふれる。また会える。きっと会える。日焼けしたその横顔は大人びていた。(山口)
美ら海水族館へ
フェリーで本島の運天港に戻った後は、沖縄美ら海水族館を訪れました。
本島と伊平屋島を結ぶ港である運天港は、保元の乱で敗れた源為朝(みなもとのためとも)が島流しにあった伊豆大島から脱出を試み、漂着した場所といわれています。運を天にまかせてたどり着いたことが「運天港」という名前の由来だそうです。
そんな「運を天に任せる」かのように水族館へ入っていく生徒たちの心の中には、それぞれの思惑が錯綜していました。「館内を誰と一緒に回るか」「あの子を誘えるだろうか」「一緒に回って良い関係になれるだろうか」など、恋愛的な感情にゆらゆらと泳がされ……いや、溺れてしまっている生徒もちらほら。楽しそうに二人組で歩く生徒もいれば、時に少し悲しそうな表情を浮かべる生徒の姿もあり、「おい、人よりも魚を見ろ!!」と言いたくなってしまいました。
そんなことはさておき、やはり沖縄美ら海水族館の目玉といえばジンベイザメ。実は美ら海水族館は、ジンベイザメの飼育年数の世界記録を持っています。いまだに記録を更新し続けているオスの「ジンタくん」は、長期飼育されたことで名前がつけられたそうです。世界最大級の大水槽を優雅に泳ぐ姿は圧巻でした。佐久間先生はジンベイザメ以上に大水槽の構造に興味津々。あんなに巨大な水槽、もしガラスだったら割れてしまうのでは…と思ってしまいますが、実は何枚ものアクリル板を貼り合わせ、60cm近い厚みを出していると解説されていました。これには生徒たちも「すごーい」と驚きの声をあげていました。
思う存分楽しんだあとは、ショップで好きなお土産を買ったり、くじでサイズの違うジンベイザメのぬいぐるみを当てる屋台に挑戦して、お金を散財している生徒もちらほら。暑かったけれど、イルカショーやレタスを頬張って食べるマナティー、チンアナゴなども見ることができ、楽しい思い出になりました。(山元)
道の駅かでな から嘉手納基地を見る
運を天に任せて翻弄されてしまった9年生も続出した美ら海水族館散策からバスで南下すること約1時間。ぐっすり眠って心も落ち着いた頃に立ち寄ったのは道の駅かでな。こちらは「基地に隣接する唯一の道の駅」です。沖縄に来て、基地のことに触れないわけにはいきません。嘉手納基地は、米空軍基地としては「極東で最大かつ最も活発な運用がなされている飛行基地」です。
バスで嘉手納基地に近づいていくと、ずっとコンクリートの支柱で支えられた約3メートルのフェンスが道沿いに続いていて、その広さを目の当たりにしました。フェンスの柱は上部で外側に折れて有刺鉄線が3本張られ、金網の向こうには芝生が広がっていました。とてもとても大きな「壁」があることを実感させられます。
新展望所から基地を眺めていると、「嘉手納基地の近くに人は住んでるのかな」「あ、家がたくさんある。近くに住んでいる人は、どう思っているのかな」「思ってたよりもすっごく広いね」。ちょうど飛んで行った軍用機(飛行機)をみて「あれは何用の飛行機なんだろう?」「あの建物中に戦闘機があったりするのかな」。
3Fにある学習展示室では、展示室の中央に軍用機の離発着時の臭いと騒音を体験できる空間があるのを見つけた9年生が「臭いと音を体験できるよ。入ってみて。」「コーヒーっぽい臭いがする」「いやガソリンの臭いでしょ」「思ったほど(音が)大きくないね。」「本当はもっと大きな音なんじゃないの」「これが毎日だと嫌かも」なんて声が聞こえてきました。短い時間の見学でしたが、驚きだけで終わってほしくないという嘉手納に住む人の想いを知ることができました。(小畑)
本島に戻ってからも盛りだくさんな1日でした。移動に移動を重ねて那覇に戻ってきました。
沖縄のラストナイトで興奮冷めやらずでしたが、早めの就寝を願って4日目を終えました。
(9年学年スタッフ一同)