タイ短期留学2025レポート

昨年から再開したタイのホアヒンにある姉妹校のウイタヤライ学園への短期留学。
今年は、8/17(日)から10日間の予定で、中学生も加わり、8年生(中2)〜12年生(高3)の総勢27名での訪問しています。どんな出会いがあるのか、タイでの体験をレポートをしていきたいと思います。

8月17日  第1日目

タイ短期留学1日目。集合時、生徒達は平気な素振りを見せていたが、ご家族の方々に別れを告げ制限エリアに入っていくと少しだけ不安げな表情が見えるようになってきた。当然だ。生徒達の多くにとって家族と離れて旅をするのは今回が初めてなのだ。ただ、やはり周りに知っている人間がいて一緒に旅をするということが、その不安を少し和らげ、むしろ高揚感に変えていた部分もあっただろう。

その後飛行機にも問題なく搭乗し、
一路タイの首都バンコクへ向かった我々。割り当てられた飛行機の座席は皆バラバラで、ほとんどの生徒は隣に見知らぬ人が座っていて、おしゃべりができるという状況ではなかったため、皆思い思いに映画を見たり仮眠を取ったりして6時間を過ごしていた。 現地時間午後3時頃、予定通り我々はスワンナプーム国際空港に降りたった。飛行機を降り、入国審査に向かうとまたしても生徒達の表情が曇りだした。そう、入国審査の場で英語が話せるかがいつの時代も留学をする子ども達にとっては最初の難関なのだ。果たして、生徒達は全員無事に入国することができた(当たり前である)。スワンナプームの入国審査の係員の方々は、非常に優しく丁寧に対応して下さる方が多く、もちろん英語が分からず戸惑った生徒達もいたようだが、比較的スムーズに入国ができた。その後研修先の学校の校長であるデパラット先生の熱い歓迎を受けまた同様に空港まで迎えに来てくれていた何人かのホストファミリーの生徒さん達とも合流し、いざ研修先のホアヒンに向けて出発! と思っていたのだが…やはりそう簡単に計画通りに物事が進まないのが海外留学。謎の臨時休業をしていた両替所や、激混みのトイレ等、数々の難関を乗り越えて空港を出発したのは午後5時頃だった。何が問題かというと、空港からホアヒンまではバスで3時間以上の道のり…。これではまずい…。ということでデパラット先生のご配慮で急遽ホアヒンに向かう途中にあるショッピンモールで夕飯を食べることにした。注文した食べ物がなかなか出揃わないというハプニングがありつつも、なんとか生徒達全員が夕飯を食べ、さあいよいよホアヒンへ! 夜の街を駆け抜けるバス。最初は元気にはしゃいでいた生徒達も次第にうとうとし始めた。当然である。彼らは朝8時に羽田に集合し、すでに日本時間では日付が変わろうとしている時間。きっと夏休みだろうと早寝早起きを毎日きちんとしているであろう我らが明星生(ですよね?)にとっては厳しい時間帯なのだ。 


そして6時間のフライト+3時間のバス旅の末、
とうとうホアヒンに到着。予定通り学校の敷地内にある宿泊施設に泊まることになった。夜寝る前も食堂で飲み物やフルーツを頂き、至れり尽くせりの状況で各自の部屋に向かう生徒達。疲れていたはずなのに、ジュースとフルーツをもらったら随分と元気になった様子。「元気になったのはいいけど、早く寝てね…。そして朝ちゃんと起きてね…。」心の中でつぶやく教員一同。こうしてタイの短期留学の初日が終わった。


8月18日 第2日目

2日目の朝、宿舎の部屋の外に出ると意外な程涼しく、「真夏の東京よりタイの方が涼しい」というのは本当なのだと実感をした。
 幸いなことに体調不良の生徒は1人もおらず、朝に行った歌と踊りの練習もスムーズに進んだ。練習場所のセッティングから練習の進行まで、高校生の数名がリードをして行ってくれたのが非常に印象的だった
 そして朝食タイム。「え?」教員も含めて一同衝撃。学校内の宿泊施設に泊まらせていただいた我々。朝食は軽いトーストやシリアル等を出していただくのかなと思っていたが…まさかの朝食バイキング…。「本当にここは学校なのだろうか」「ホテルとかの間違いなのでは…」当然生徒達(教員も)大喜び。美味しく朝食をいただくことができた。


 朝食後はいよいよもう一つのどきどきタイム。そう、歌や踊りの発表である。緊張のためにわかに落ち着きを失う生徒達。しかしながら、ステージの上に明星の生徒達が上がるやいなや、とてつもない盛り上がりを見せる1,000人以上のタイの生徒達。そんな中で始まったパフォーマンス。さらに盛り上がるタイの生徒達。最後のソーラン節を披露する頃には、明星生達も高揚感溢れる表情を見せていた。素晴らしいひと時であった。生徒達も「やりきった」という顔をしていた。
 その後はタイの生徒達に連れられて学校ツアー。広大なキャンパス内を練り歩き、色々な教室や施設を見せていただいた。そして学校ツアーの後はそれぞれグループに別れて授業へ参加していった。よく分からない部分も多かったようだが、周りの生徒達に助けられながら良い体験ができたようだった。
 昼食時間になると、生徒達が次々に食堂に集まってきた。明星生もホストファミリーやその友達に連れられ、食堂のお店で一緒にご飯を買って食べていた。「意外とたくましいな」そう思わせるような姿だった。そして何より明星生や我々教員に対して、タイの生徒達や学校スタッフの方々が見せてくれる優しさが本当の意味で「感動レベル」で、そのことがこの「たくましさ」の一因になっているなと強く感じる時間だった。
 お昼休みの後も授業に参加し迎えた放課後、集合場所に集まってきた生徒達はやはり疲れた顔をしていたが、とても楽しげだった。その後はホストファミリーにも学校に来ていただき、夕飯を一緒に食べる歓迎会のような場を設けていただいた。夕食後、生徒達は疲れと期待に満ちた顔でホームステイ先へ向かっていった。こうして怒涛の2日間が終わった。さあ、明日もどんな体験をすることになるのか、次の報告を…乞うご期待。



(タイ短期留学引率 工藤) 

 

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