一学期が終了しました。

まだまだ終わらない一学期

 今日で一学期が終わりました。学期末には今年度から復活した前期と後期の「音楽発表会」があり、お聴きいただいた保護者の方も多いかと思います。今まではイチョウのホールで行っていたため、ホールは鮨詰め状態。保護者の方が廊下にもあふれ出している状況だったので、申し訳ないなぁとずっと思ってきました。そこで今回は場所を体育館に移しての発表となります。
 当日はたくさんの方に来ていただき、やはり会場としては体育館がいいと感じました。合唱の響きなどを考えた時、必ずしもいい場所ではないのかもしれませんが、やはり余裕のある方がいいと思います。そして響きの問題は、こどもたちの頑張りで個人的には気にならなかったですし、何よりもよく歌っている感じがしました。今年の年末には全校の発表会がありますので、今からとても楽しみです。全校となると体育館でもいっぱいかもしれませんね。
 また学期末には朗読の発表会やマットの発表会など、この学期に学習してきたことをいろいろな形で発表してくれました。小学校も新しい教員が増え、今までとは少し違った発表を見る機会も増えました。大事にすべき伝統と新しいチャレンジがバランスよく組み合わさり、どの学年の発表も明星らしい発表でした。残念ながら会議などでいくつかのクラス・学年は見に行くことができませんでしたので、今後の取り組みに注目していきます。

 ところでタイトルに「まだまだ終わらない」と書いたのは、4年生から上の学年は、この後夏季行事が待っているからです。今年は4年生もクラスではなく学年の行事に戻し、4年生、5年生、6年生の順番で千倉に行きます。今のところ暑さも戻り、期間中は天気がよさそうです。とはいえいつまた台風が発生するかわかりませんから、油断は禁物です。家族旅行とは違い、自分が主体的に関わらないとならない行事です。食事の準備や洗濯、布団を敷くことだって自分たちでやらなければなりません。日頃から家庭でお手伝いをしているこどもにとっては何の問題もないかもしれませんが、そうではないこどもにとってはチャレンジの部分が多いことでしょう。しかし難しいことであったとしても、友だちと協力しながら一つずつできることを増やしていけばいいのだと思います。そんな時、友だちの意外な一面を見ることもでき、今までとは違った友人関係が始まるかもしれません。非日常的な場所での生活。不便な部分もあるかもしれませんが、それ以上に楽しい部分があると思います。
 自然豊かな場所で、心地よい風に吹かれ、のんびりとした「快適」を楽しむことができたらいいですね。

 さて、明日から夏休み。それぞれ予定もあるでしょうし、学校休みなのはつまらないというこどももいるでしょう。楽しみ方はそれぞれなので、それぞれが良い夏休みを過ごしてくれたらいいなと思います。2学期が始まった時に、「こんなことがあったんだよ!」とか、「こんなところに行ってきた!」などという土産話を聞きたいですね。怪我をしたり、病気になったりせず、元気な姿で91日に登校してください。そしてひとまわり大きくなったみんなに会うことと、作品展に出す作品がずらっと並ぶことを楽しみにしています!

季節の移り変わり

 なかなか梅雨明けしない東京地方です。いっときはもう梅雨が明けたのではと思いましたが、そうではないようです。しかし梅雨が明けると今度は日差しが強すぎて、外で遊ぶことも難しくなります。先日、東京私立初等学校協会の半日研修が行われましたが、学校保健部会の会場は明星学園でしたので、私もその研修に参加しました。そこでは各私立学校で行なったグリーンタイムとスクリーンタイムの調査結果から見えてくるものについての発表がありました。グリーンタイムとは屋外で太陽光を浴びている時間のことで、登下校から始まり、休み時間の活動や体育の時間、屋外での習い事などが含まれます。これに対してスクリーンタイムとはテレビやパソコン、タブレットやスマホ、ゲーム機などスクリーンがあるものに向かっている時間のことです。この調査の結果で興味を引くのはグリーンタイムとスクリーンタイムの多さです。明星のこどもたちは、他の私立小学校のこどもたちと比べるとグリーンタイムが多く、屋外でよく遊んでいることが予想されます。そこまでは明星のこどもたちらしいなと思っていたのですが、実はスクリーンタイムも多かったのです。授業でタブレットを使っている学校のスクリーンタイムが多いことはうなずけるのですが、明星のこどもたちもかなりスクリーンタイムが多いのです。明星で調査に協力してくれたこどもたちの特徴なのかもしれませんが、夜遅くまで起きていて、朝はギリギリまで寝ていることなども見えてきて、これはスクリーンタイムの影響なのかもしれません。
 夏休み中、暑いとは思いますが、少しだけでも太陽の光を浴びるグリーンタイムを増やせるといいですね。

ほんのちょっとの紹介

 短縮に入った2日目。図書クラブのこどもたちと一緒に、吉祥寺にある「クレヨンハウス」に行ってきました。以前から図書クラブは図書室に入れる本を自分たちで選ぶために書店に出かけています。その昔は銀座の教文館まで行っていた時期もあったのです。その後コロナで遠征が難しくなり、しかしその間に吉祥寺にもいい書店が増えたので、吉祥寺に出かけるようになりました。1日で二つの書店をはしごすることもありましたが、今年は夏に「クレヨンハウス」にお邪魔させていただき、冬には「緑のゆび」に行く予定です。
 今年の図書クラブはみんなで『みどりのゆび』(モーリス・ドリュオン作、安東次男訳、岩波少年文庫)を読んでいるそうで読み終わるにはもう少しかかるそうです。冬に「緑のゆび」にお邪魔する頃までには読み終わっていることでしょう。
 今回、「クレヨンハウス」にお邪魔させていただき、私もいろいろと本を手に取ってみました。こどもたちにはヨシタケシンスケさんの本が人気で、確かに面白いと思います。今回行った図書クラブのこどもたちは、もちろんヨシタケさんも選びますがそれだけではなく、それぞれの視点で本を選んでいるところが素敵でした。
 そんな中私がパラパラとめくっていた中で面白いと思ったのは『ももたろう』(五味太郎作・絵、絵本館)で、だれでも知っているお話が、こんな展開になるとはとても驚きです。また大好きなジョン・クラッセンの本も見つけました。オオカミにパクッと食べられてしまったねずみくん。いったいその後どうなるんでしょうか。ユーモラスな絵が文章にとってもマッチしています。『おおかみのおなかのなかで』(マック・バーネット文、ジョン・クラッセン絵、なかがわちひろ訳、徳間書店)
 夏休み、時間はたっぷりあるので、たくさんの本を読んでほしいと思っています。

(校長 照井)

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