3年生 総合「スチール缶で鏡作り」

3年生 総合の授業の様子

 最初に「このジュースの缶は電気を通すか?」という実験をしました。豆電球と乾電池を用意して通電性の実験をすると、豆電球は光りませんでした。スチール缶はコーティングされているためこのままでは電気を通しません。紙やすりでこの塗装面を削って剝がすと銀色の金属面が現れ、ここに導線をつけると電気が通り豆電球が光りました。

 さて、この削った金属面をもっともっと磨いていくとどうなるでしょうか? 

 実際に手順を示しながらやってみせました。今回の総合はスチール缶を使って鏡作りをします。金属の性質の一つ「金属は光沢がある」ということを体験的に学んでいきました。

≪作業の手順≫
① ♯200番の紙やすりでスチール缶の塗装をはがす。

塗装がはがれて、表面が白くなりました。さらに削っていき金属の面を出していきます。この時点ではまだ鏡にはなっていません。表面がざらざらになっています。「何か気づいたことはありますか」と聞くと
「粉がいっぱいでてきた」
「缶があったかくなってきた」
「手もあったかい」
摩擦熱で缶があたたかくなってきましたね。

 

②♯1000番の紙やすりでザラザラになっているところを滑らかにする。


紙やすりを1000番に変えてデコボコをなくしていきました。傷が少なくなり、手で触ってみると少しつるつるとした感触です。表面がうっすらと鏡のようになり物が映って見えてきました。

③#2000番の紙やすりで顔が見えるくらい強く磨く。

もっと細かい紙やすりを使って、つるつるになった金属面をさらに磨きます。傷がすべてなくなるぐらい強くこすり続けました。すると鏡のように物がくっきりと映るようになりました。

④ 金属磨き粉「ピカールネオ」で仕上げをする。


最後に金属磨き粉で表面の曇りをとりピカピカに光らせました。よりくっきりと物が映るようになりました。
 
 これで完成です。子どもたちは鏡をのぞいて自分の顔を映してみました。円柱鏡のようになっているので自分の顔が細長くみえましたね。

 ≪子どもたちのノートより≫
 今日、先生がスチール缶で鏡を作ろうと言いました。楽しかった。まず1番のやすりでスチール缶を削ってコーティングをとりました。2番のやすりでデコボコをとって3番のやすりでツルツルにして、最後にピカールで仕上げをした。ピカールは水色のぞうきんでみがいた。キュッキュッと音がした。自分の顔やみんなの顔が見えるようになった。まおちゃんの顔や、ゆうとの顔が見えるようになった。1番のやすりの時はジョリジョリと音がした。3番のやすりの時はもうほとんどジョリジョリと音がしなくなった。2番のやすりの時はジョリジョリの音がちょっとだけした。


 スチール缶を使って鏡を作りました。1,2,3の紙やすりをもらいました。まず1番の紙やすりでスチール缶の絵の部分を削りました。けずって、けずって、けずったときに「ギシギシ」と音が出ました。だんだんくもっている所が消えてきれいに光ってきました。鏡ができたときに顔が細く見えました。


 缶をけずっていくと、最初は白っぽくなって、もっともっと削ったら銀色になってきた。粉みたいな削りかすがいっぱいでてきた。蛍光灯の光が反射した。とてもきれいに見えた。縦にすると顔が長細くなって、横にすると顔が横長になった。おもしろかった。

 (3年生 総合科担当 冨田)

この記事をシェア