小学校
先生コラム
1年総合【ヨウシュヤマゴボウ染め】
総合の日というと、子どもたちみんな「なんだろう?!」と朝からワクワクドキドキしています。朝、教室に入ると、「今日の総合、何するの?」「今日は、何か作るの?」と質問の嵐。
今日の総合はね・・・?『なになに・・・!?』
担任「この間、”いろもらい”したよね!覚えてる?」
「オシロイバナとか!」「木とか!」「葉っぱからももらった!」「ペンタスからも!」
秋の始まりに、植物から”いろもらい”をしました。
するとある人は、「1組のところにあるデッキにある“黒い実”からもらったよ!」と教えてくれました。
担任「おお!今日は、その“黒い実”からみんなで色をもらおうと思うの!」
紹介してくれた“黒い実”。実は、“ヨウシュヤマゴボウ”という名前の植物です。
「ヨウシュヤマゴボウの実について、何か知っていることある?」と聞くと、
・ブルーベリーみたいな実 ・黒くて、小さい実 ・潰すと汁が出てきて綺麗な色がもらえる ・ヘタがみかんとか、柿みたいな形 などなど
その中で、「猛毒があるんだよ!」と教えてくれた人がいました。「そうだよ!触ると被れちゃうの!」「すっごい強い毒なんだよ!」
よく知っていますね〜!初めてヨウシュヤマゴボウを聞いた人たちの顔がこわばってきています。
担任「なるほどね〜… この間も話したんだけど、植物や動物たちが“毒”を持っている場合があるんだよね。なんで“毒”なんて持つんだろうね?」
すると、生き物が大好きな人が、「自分の身を守るためじゃない?」と教えてくれました。
担任「そういう理由もあるんだね。だから、ヨウシュヤマゴボウ自体が怖くて、悪いものではないと、思うよ!きちんとした方法で、触ったり、潰したりすると…?」
『綺麗な色がもらえるかもしれない!』
担任「そうだよね!だから、何も怖くない。それを、正しい方法を知らずに、触ったり、食べちゃったり?!すると、体に害があるんだね!」
と、こんな話をしました。“毒がある”という情報も大切な知識ですが、そこから先の「どういう影響があるのかな?」「じゃあ、どうやったら観察できるのかな?」と考えたり、「毒があるけれど、こんな素敵ところ(ヨウシュヤマゴボウだったら、素敵な色をもらえるところ)もあるんだ!」と気づいてほしいなと思います。
「よし!では、やってみよう!♪」
ヨウシュヤマゴボウの折り染め
- 和紙(ちょっとかため)を、じゃばら折りにします。
- ヨウシュヤマゴボウ(1房くらい)を二重にビニール袋に入れます。
- 手袋をつけて、モミモミ・・・
- 色がじんわり出てきたら、少しお水を入れます。さらに、モミモミ・・・
- 色水になったら、器に出して
- さっき折った和紙に、色水を吸い込ませます。
- 完成!
ちょんちょんと色水を吸い込ませ…完成!!
素敵な模様が出来上がりました!
さて、この和紙を1日乾かして・・・みんなが日常で使えるものを作ります。
「ノート?」惜しい!
「メモ帳を作ろう〜!!」
- 表紙と裏表紙を作ります。(←今日はここまで!)
- 閉じ紐を編みます。
- 穴を開けて、紐を通して完成!
素敵なメモ帳が出来上がるまであと少しです♪
(1年担任 北村)