明星学園

トピックス(小学校)

お知らせ

実りの秋

校長だより
1、秋を探そう
爽やかな秋の風を感じる今日この頃です。見上げると秋の空が広がっています。天高く馬肥ゆる秋です。学園では木槿(ムクゲ)や百日紅(サルスベリ)の花が咲き続けています。これらに続いて金木犀(キンモクセイ)も咲きましたが、あっという間に散ってしまいました。地面に落ちた花々はまるで絨毯のようでした。
子ども達の方は、登校中も休み時間も誰かしら虫かごを抱えています。虫かごの中にはアゲハの蛹やヤモリ、カマキリやバッタなどが見られます。子どもたちは本当に良い目をしています。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋でもあります。秋は本当に素敵です。自ずと活動的になります。頭ではなく、身体一杯に秋を感じる中で、身も心も解放していきましょう。

2、入学試験
今年度は、11月1日(日)にA入試、8日(日)にB入試を行います。現在A入試もB入試も願書受付中です。
今年はコロナの影響で、例年のように体験ひろばや学校説明会ができず、動画配信や人数制限での説明会開催など、工夫を凝らした募集活動を行ってまいりました。校舎の中を案内することや、子どもたちの生活・学習の様子を直に見て頂くことは、感染予防との関係で叶いませんでしたが、9月27日(日)と10月11日(日)の2日間、学校見学(受験者本人が実際に学校に足を運ぶ)の機会を設け、構内を自由に参観して頂きました。中でも前庭の人気は高く、自然と子ども本来の姿が引き出され、平和で穏やかな時が流れていました。同じ前庭でも、何を選ぶかは一人ひとり異なり、納得するまで遊ぶとすっきりした表情をして、また次の場所に移動する姿は、実に圧巻でした。
明星学園では、一人ひとりの子どもの持つ素晴らしさを引き出し、可能な限り開花させて参ります。保護者の皆様にも温かくご支援頂いている学園です。A入試は27日まで、B入試は11月5日まで願書を受け付けています。お知り合いに年長さんがいらっしゃいましたら、是非お声掛け下さいますようお願い申し上げます。

3、筑波大学へ
前回の学校便りで、夏休み作品展後にある男の子が研究協力を求めてきた事をお伝えしました。今回は、その後に研究協力を求めてきたもう一人の男の子の事についてお伝えします。
この男の子は夏の作品展に取り組む前にも私に研究協力を求めてきました。しかし私は「学び方を身につけることも大切」であると考え、その時は敢えて手助けせず、一度自分でゼロから創ってみるように返しました。
振り出しに戻った男の子は、情報を得るために図書室を訪れ、図書室の先生に相談し、必要な本を入手しました。そして独学で見事に立体折り紙を完成させ、それを夏の作品展に展示しました。その上で再度私に研究協力を求めてきたのです。
依頼された内容は、①立体折り紙の研究者(筑波大学の先生)に会ってインタヴューしたい ②研究室を訪ねて本物の立体折り紙を見てみたい というものでした。今回も本人の力でと思いましたが、相手もある事なので、その日のうちに筑波大学へ電話し、11月に研究室にお邪魔する許可を頂きました。
子どもと一緒に夢を追うことは本当に素晴らしい事です。先方が電話口に出られるまで二度ほど取り次ぎがありましたが、三度目には先生とお話しすることができ、訪問の許可を得ることができました。その時の嬉しかったこと。そして本人への報告。その顔に満面の笑みが浮かんだことは言うまでもありません。
学園の中でできる教育もありますが、外に飛び出さなければできない教育もあります。これからも子どもと夢を共有する中で、時間と空間を拡大し、自由を拡大していきたいと思います。

4、手作り運動会
今年は小中合同の運動会を行うことができませんでした。本当に残念に思っていたところ、独自に運動会を企画・運営する学年が出てきました。その中では、新たな感動と新たな力を習得することができたようです。
小中合同で行う運動会は確かに盛大であり、その中でしか味わうことのできない感動があります。しかし規模が大きい故に抱えている課題もあり、毎年そのことが議論されていました。
これに対し、学年での手作り運動会は、規模は小さいものの自由度が効き、自分たちの手で運動会を企画・運営することができます。種目を決めたり、係を決めたり、準備をしたり、運営したり、片付けをしたりと大忙しでしたが、自分たちの手でやり遂げただけにその達成感も大きかったようです。
これまで伝統的に行ってきた小中合同の運動会にもかけがえのない価値があります。今回取り組んだ手作り運動会にもその価値があります。来年はそれぞれの価値が再吟味される中で、より質の高い運動会が創造されることになりそうです。もしかしたら、春にはミニ運動会が実施され、秋には小中合同の大運動会が実施されるかもしれません。小中合同の運動会ができなかった事は本当に残念です。しかし、「当たり前」を失う中で新たに生まれてきたものもあります。小中高合同の大大運動会もいつか夢見てみたいですね。