明星学園

トピックス(小学校)

お知らせ

新学期の始まりに

校長だより
校長だより、更新が遅れました!
少し前の話になります…

1.二学期が始まります!
 今日から新学期の始まりですね。夏休みは長かったでしょうか?短かったでしょうか?その感じ方はいろいろだと思います。長く感じたり、短く感じたり…。でも大事なのは1時間だけだとしても充実した時間を過ごすことができたかどうかということ。そんな時間があったとしたらステキですね。えっ?そんな時間ちっともなかったよって?でも、こうして無事に二学期を迎え、クラスのみんな、学校のみんなに会えることができただけでも幸せかもしれません。この夏も日本ではコロナ感染者が多数出ました。気をつけていたとしても、どこで感染するかわからない状況です。さらに世界に目を向ければ、戦争を含め色々なことが起きています。平和ということがどれだけ幸せなことか。世界から戦いや言い争いが無くなり、穏やかな日々を送ることができればと切に思います。
 さて、話は「充実した時間」にもどるのですが、この「充実」もまた人によって違います。「充実」は「満足」と言いかえてもいいのかもしれません。お手伝いしてもらったおこづかいで買った文房具。朝早く公園に行って捕まえたクワガタ。大切で大好きなものに囲まれる充実感はあると思います。それ以外にも、長い本を読み終えた充実感や、一つの作品を作り上げた充実感など、夏休みならではの充実感はありますね。またキレイな景色をみたり、山や海で遊んだりした思い出も充実感につながると思います。その気持ちがしばらく続くこともあれば、短時間で消えてしまうものもあるかもしれません。夏休みだからこそ、ゆっくりと流れる時間の中でいろいろな「充実」に出会えることができているといいのですが…。

 今年は夏休みに入ってすぐ、4年生と6年生の千倉行事がありました。今年はどのクラスも初めての千倉行事でしたが、天気も良く順調に千倉での生活を送ることができました。1クラス単位ということもあり、お風呂を待つ時間や食事の準備時間などに余裕ができ、行事全体としてもそれほど詰め込んだ感じはありません。しかし1泊2日の日程では海に入る時間も限定されますし、できなかったプログラムもあります。2泊3日であれば、夕食の一回をBBQにしたり、散歩に行きがてら貝殻を拾ったりと、先輩たちがやってきたことがまだまだあります。少しずつ以前の形に戻していきたいですね。子どもたちは普段から生活を共にしている友だちと宿泊行事に出かけ、とても楽しそうでしたし、教員も普段は見せない子どもの表情を見ることができるなど、お互いに良い経験となりました。
 また夏休み中には有志参加のイングリッシュ・キャンプもありました。このイングリッシュ・キャンプ、福島県のBritish Hillsという施設に宿泊して英語漬けの生活をする行事です。この施設、スキー場の近くにある施設で、冬に行くとかなり雪深く、夜に施設間を移動するときにはハリーポッターが着ているようなウールマントを羽織って移動します。中世の英国風に仕上げたとても魅力的な施設で、今回の夏の実施は、冬とは違った一面を見せるでしょうね。東京は夏の盛りでしたが、現地は夜に半袖でいると寒いぐらいの気温だったそうです。今回は6年生が中心となりました。4年生と参加できなかった5年生は次回に期待してくださいね。
 夏休み最後の日曜日には小学校で教育シンポジウムが行われました。当日は皆さんご存知の「尾木ママ」こと尾木直樹先生による基調講演と、日本体育大学教授の野井真吾先生と養護の萩谷先生とのシンポジウムという形で行われました。もちろん尾木先生のお話は面白く、われわれにとっても重要なお話ばかりでした。ペスト流行後にルネッサンスの時代がやってきたように、世界の歴史上では危機状況の後には文明文化が花開くとおっしゃっていました。今回のこの新型コロナウイルスの後には、また新しい文明文化が花開くかもしれません。お話を伺ってこの先の状況に新たな希望が湧いてきました。前向きに考えたいですね。
 また野井先生のお話の中では、日の光に当たること、外遊びが大事だというお話が出ました。学ぶときは学び、遊ぶときは徹底して外の光を浴びて遊ぶ。残り遊びが可能になったことで、少しでもその時間が増えることを願っています。
 さあ、いよいよ二学期です。新型コロナウィルス感染者数はまだまだ多いのですが、学校としてはこの二学期からさらに学校生活を充実させたいと考えています。
 その一つとして保護者の方々に学校に来ていただける日を増やします。具体的には新学期早々に始まる「夏休み作品展」や「参観授業」、「運動会」などです。まだ時間や人数を限定してはいますが、少しずつ学校に来校いただき、子どもたちの様子や作品をご覧いただきたいと思っています。
 そして残り遊びに関してもほぼコロナ禍前の形に戻します。学年によって何時まで残ることができるのか違いがあるので、こちらは学年の連絡をご確認ください。
 それでは二学期も「いつも元気でニコニコ」で過ごしましょう!

2.ほんのちょっとの紹介
 今年の夏休み、思い出に残る本と出会うことはできたでしょうか?
 本当ならどんな本を読んだのか、面白かった本は何かと、一人一人に聞きたいところですが、なかなかそれは大変そうです。でも時間があるときにぜひ教えてもらえればと思っています。そんなときは校長室に来てくださいね。
 さて、先生はというと…。この夏はそれほど多くの本を読むことができませんでした。その中からほんのちょっと…。
 夏休みに入った直後、4年生の千倉行事について行ったときのこと。往復どちらかのバスの中で、DVDを観ました。作品はジブリの『借りぐらしのアリエッティ』です。原作の『床下の小人たち』は読んだことがあったのですが、映像で見ていると、「そんなお話だったかなぁ…」と思い出せない部分がたくさんあります。そこでもう一度、原作を読んでみることにしました。確かにジブリが作っている映画なので面白いのですが、原作を改めて読んでみると、違うところも多々ありました。もちろん、DVDの方は映像の美しさや展開の速さなどアニメーションならではの部分があり、それはそれなのですが…。(メアリー・ノートン作・林 容吉訳・岩波少年文庫)
 もう一つ。これはこの夏に読んだわけではないのですが、『床下の小人たち』を読んでいてふと思い出した本があります。何か『床下の小人たち』に関係があるわけではないのですが、『秘密の花園』という作品です。(つながりがあるとすれば同じ岩波少年文庫ということぐらいでしょうか。)この本、私が子どもの頃から家にあったのですが、タイトルから「女の子が読む本でしょう」と勝手に決めつけ、敬遠してきました。が、大人になって読んだら、なんて面白い作品か!今、もう一度読みたいと思っている候補です。(フランシス・ホジソン バーネット作・山内 玲子訳・岩波少年文庫)