明星学園

トピックス(小学校)

お知らせ

2学期も終わり…

校長だより
1.終業式
 今日で2学期が終わりとなります。と同時に2022年の終わりも近づきました。みなさんにとってこの1年はどうだったでしょうか。この数年はコロナ禍による社会の変化についていくことが大変でした。 今年も実際にいろいろな行事や学校生活について、考えなければならないことがたくさん。それでも常に考え、その時点でのよりよい判断を模索していくことを続けてきました。その結果として、9月からは保護者の皆さんの参観を再開できましたし、朗読やマットの発表など学期末のさまざまな発表についても、今までよりは多くの方に見ていただくことができるようになってきました。
 やがては新型コロナウイルス感染がインフルエンザと同等と判断される日が来るのかもしれません。とは言うものの、インフルエンザではあまり聞かない後遺症で悩んでいる方もたくさんいます。まだまだ新型コロナウイルスとは上手に付き合っていくしかないですね。学校としても引き続き感染対策は続けていきますが、冬休み明けにまた感染者数が増加するとも言われています。みなさんもぜひお気をつけて、楽しい年末年始をお過ごしください。

2.花占いの必勝法…
 突然ですが、今どきは花占いなんてしないのでしょうかね。「すき…きらい…すき…」って花びらを摘んでいくあれです。実はこの花占いには必勝法があるそうです。最後に「すき…」で終わらせたければ「コスモスでやってはいけない」という必勝法です。コスモスの花びらは偶数の8枚なので、「すき」から始めれば「きらい」で終わります。逆にコスモスを使って「すき」で終わりたければ、「きらい」から始めればいいわけです。
 他にはマリーゴールドの花びらが13枚、マーガレットが21枚と、このあたりは「すき」から始める花占いに最適です。ところがマーガレットに似ているデイジーは34枚なのでダメ。低学年の美術で描いているガーベラは55枚なので大丈夫ですが、55枚の花びらを摘んでいくのは大変そうですね。
 つまり花びらの枚数が奇数の花を使えば「すき」で終わるはずなのですが、どの世界にも成長の過程での変異体があるので、時には偶数枚のマーガレットやマリーゴールドがあるかもしれません。だからドキドキするのかもしれませんね。
 さて、この花びらの枚数についてちょっと例を挙げてみましょう。ユリは3枚、サクラが5枚、コスモスが8枚、マリーゴールドが13枚、マーガレットが21枚、デイジーが34枚、ガーベラが55枚となっています。数字を並べると「3、5、8、13、21、34、55…」となるのですが、実はこれは「フィボナッチ数列」というものが関係しています。「フィボナッチ数列」とは「1、1、2、3、 5、8、13、21、34、55…」と続いていく数列で、前の二つの数値を足した数が並んでいくという規則性があります。1+1=2、1+2=3、2+3=5、3+5=8、5+8=13…と続いていきます。実は植物の葉の配置もどうやらこの「フィボナッチ数列」が関係しているようです。もちろん一部の例外はあるようですが、それでも自然界にこのような規則性があるのは面白いことです。

3.ほんのちょっとの紹介
 年末年始が近づき、今回はその季節に合ったほんのちょっとの紹介です。
 クリスマスに関する本についてはいろいろなものがありますし、明星の図書室にもたくさんあります。この時期に本屋さんにいけば、クリスマス関係の本が目立つように並べてあります。その中で一冊選ぶとなるとなかなか難しいのですが、クリスマスだけではない広がりを持ってほしいことから、『クリスマスの猫』を選びました。作者のロバート・ウェストールさんは児童書をたくさん出していますし、『クリスマスの幽霊』というクリスマス関連の本もあります。でもクリスマスとは関係なく『海辺の王国』なども手に取って読んでほしいのです。そんなきっかけになればと思い紹介しました。(ロバート・ウェストール作・坂崎麻子訳・徳間書店)
 もう一つはお正月にちなんだ本を。すでに図書室から発行されている通信「つなぐ」で紹介されている、『十二支のはじまり』です。遠藤先生とは違った観点でこの本を選びました。この「十二支」にまつわる本はたくさん出ていますし、これも書店ではこの時期にたくさん並んでいます。お話としてもそれほど変わるわけではないのですが、私にとってこの本はとても身近に思えました。というのもこの本の絵を描いている山口マオさんという方が、高学年が夏に行っている千葉県の千倉の出身の方なんですよね。お会いしたこともありませんし、それ以上の関係は全くないのですが、私が故郷のように感じている千倉の方ということで、とても親近感が湧いています。もちろん文章のリズム感もいいので、何年か前のP.T.A.代表委員会の場で読んだこともあります。照井にとっては思い入れのある本ということで、ここで紹介しました。 (長谷川摂子作・山口マオ絵・岩波書店)
 
 今月は本の話をもう少し。二学期の短縮に入った12/15に、図書クラブの本の買い付けの引率をしてきました。コロナ前までは図書クラブのこどもたちが銀座にあるナルニア国(教文館)までいき、学校の図書室に入れたい本を選んだり、自分のほしい本を買ったりしてきていました。しかしコロナ禍になり、まとまって電車に乗っていくことが難しくなったため、しばらく実施することができなかったのです。現在も銀座まで行くことは難しいのですが、そんな中でもできることはないだろうかということで、顧問の遠藤先生がいろいろと考えてくれました。そこで出てきたのが吉祥寺の本屋さん巡りです。吉祥寺の街中には小さな本屋さんが意外に多くあるのです。そこでそのいくつかをハシゴして図書室に入れる本を選んでこようという企画が出来ました。
 特に中道通りに最近できた「緑のゆび」という本屋さんは、店主の方が厳選した児童書を置いています。数は多くないですし、アニメのキャラクターのようなイラストが表紙を飾っているような本はありません。昔から読み継がれている古典の名作がほとんどです。そんな書店に図書クラブのメンバーと伺い、静かで穏やかな時間を過ごし、図書室に入れる本も何冊か購入してきました。またその後は大型店の「ジュンク堂」にも行き、古典だけではない最新の本などもみてきました。
 実は表参道にあった「クレヨンハウス」も吉祥寺に移転し、そのオープンが12月ということだったので、「緑のゆび」の後に寄ることができたらと考えていたのですが、残念ながら移転オープンが二日後ということで、お店の前を通ることしかできませんでした。しかし吉祥寺にも良い書店がたくさんあります。これから近隣の学校ということで、吉祥寺の書店とつながりを持ち、お互いに働きかけができたらいいなと思って帰ってきました。