明星学園

トピックス(小学校)

お知らせ

1学期終了→夏休みへ

校長だより
1.明日から夏休み!
 大人になると月日の経つのがなんと早いものでしょう。今日で1学期が終了です。2023年度は感染症による行動の制限がかなり緩和され、学校でもコロナ禍前の状態にだいぶ近づけることができました。特に日曜参観や学校説明会(参観説明会)にはたくさんの方に足をお運びいただき、われわれとしても嬉しい限りであると共に、それだけこの数年はみなさまにがまんしていただいたのだと改めて感じます。
 さてそのような1学期にたくさんの行事・イベントがありました。今年度の入学式は全校で新1年生の入学をお祝いすることができましたね。合唱を含め、みんなで入学をお祝いしてこそ、明星学園の入学式だと思います。私も今までの入学式と同様な式にでき、「やっぱりこういう入学式がいいよな〜」と思いました。
 その1年生が学校に慣れてきた頃には、新入生歓迎会も行うことができました。今年は1年生の保護者の方々にも参観していただくことができ、これもまた良かったと思います。
 そんな中、コロナ禍でもなんとか続けてきた行事もあります。たとえば5年生が行く大島見学旅行。感染状況を鑑みて、実施の時期を変えたり、延期したりと工夫しながら続けてきましたが、今年は本来の見学旅行となりました。詳細は学校のホームページを見ていただければわかるのですが、驚いたのは行き帰りのジェットフォイルが満席に近い状況だったことです。また普段からそれほど一般の方が来ない火山博物館も、我々以外の見学者がいて、人の動きが以前と同等、あるいは自粛していたことで、今まで以上になっている気がしました。観光の島としては嬉しいのでしょうね。
 世の中も、学内も、コロナ禍前に戻りつつあります。ウイルスとの戦いはこれからも続くでしょうが、何を一番大事に考えればいいのかについてはこれからの考え続けていく必要があります。

 さて、明日から夏休みです。もうすでにいろいろな計画が決まっているご家庭も多いかと思います。せっかくの夏休みですから、普段とはちがう時間を楽しんでほしいですね。今のところの私の予定としては、横須賀美術館と市原湖畔美術館に行き、自分の世界を広げようと思っています。
 必ずしも遠出が必要なわけではなく、近隣でも自分の世界を広げてくれることや、イベントはいくつもあると思います。子どもたち自身もアンテナを張って、行ってみる計画・やってみる計画を立ててみるなどして、主体的に過ごす夏休みにしてほしいと思っています。明星学園の子どもたちの中には夏休みを嬉しがらない子どももいるとよく聞きます。学校で友だちと過ごす方が何倍も楽しいから、そんな気持ちになるのでしょうね。その気持ちもわかりつつ、家族と過ごす時間も大切にしてもらえたらと思っています。

 明日から夏休みではありますが、4年生から上の学年は7月中に千倉行事が2日ほど入ります。自然豊かな環境の中で、2日間を楽しみ、いい思い出を作ってほしいと思っています。
 ケガや病気にならず、健康的な夏休みをお過ごしくださいね。
 2学期の始業式で、またみんなの元気な笑顔に会えることを楽しみにしています。

2.季節の移り変わり
 学期末になり、毎日の気温がものすごいことになっています。先日の1時間目、すでにグラウンドの気温が35℃を超えているなど、すごいことに。ちょっと前には「午前中の涼しいうちに〇〇しよう」などというフレーズもありましたが、今はもうそのフレーズは通用しないですね。
 しかし生き物の世界は例年通り元気です。1・2年生の前庭ではチョウやトンボが飛び回っています。特にビオトープの周りはシオカラトンボが盛んに飛び回り、ビオトープに卵を産みつけようと準備をしているようです。この時期、標高の高い高原などに行くと赤とんぼ(アキアカネ)がたくさん飛んでいるかと思います。秋になるにつれだんだんと平野にも降りてくるので、運動会が終わる頃には明星のグラウンドでもたくさんのその姿を見ることができるでしょう。
 「えっ、もう何度も池の周りで赤とんぼを見たよ!」という人もいるかもしれません。私も見ました。アキアカネよりもさらにはっきりとした赤色をしているトンボです。おそらくは「ショウジョウトンボ」という種類ではないでしょうか。この「ショウジョウ」は赤みの強い生物に付けられるケースが多く、元々は架空の生き物の名前です。しかし中国などではオランウータンのことを「猩猩(ショウジョウ)」と呼んでいたこともあるようです。映画『もののけ姫』にも出ていましたよね。
 生き物の名前の由来もなかなかおもしろいものがあります。「スズメノ○○」「カラスノ××」「イヌ△△」など、それぞれ由来があるものがあるので、この夏休みにそんなことを調べてみるのも楽しいかもしれません。

3.ほんのちょっとの紹介
 いよいよ夏休み。学期末に子どもたちはたくさんの本を図書室で借り、持ち帰ったのではないでしょうか。ゆっくりと本と向き合う時間を楽しんでほしいですね。今回はそんな夏休みに向けての紹介ではなく、自分がいま一番気になっている本を紹介します。
 ジョン・クラッセンというカナダ生まれの絵本作家さんがいます。私は最近までこの方の絵本を読んだことがなく、1ヶ月ほど前に初めて読みました。絵本にはさまざまな生き物が出てくるのですが、なんといってもその生き物たちの表情というか「目」の描写がいいんです。特に『どこいったん』(ジョン・クラッセン作・長谷川義史訳・クレヨンハウス)に出てくる「疑うクマの目」と「ごまかそうとするウサギのおよいだ目」がとてもおもしろくて、長谷川義史さんの関西弁の訳ともすごく合っていて、のんびりとした気持ちにさせてもらえます。何かとあわただしい日常に必要な、のんびりとした絵本です。
 そしてこのクラッセンを調べていたら、『三びきのやぎのどんけろり』という作品にも出会いました。どこかで聞いたことのあるタイトルですよね。そう、多くの子どもたちから愛されている『三びきのやぎのがらがらどん』を思い出しますね。では中身はどうでしょう?こちらはナイショにしておきましょう。『三びきのやぎのどんけろり』の文はクラッセンではなくマック・バーネットという方で、絵をクラッセンが担当しています。(マック・バーネット文 ジョン・クラッセン絵・青山南訳・化学同人)
 最後に私がこの夏休みに読みたいと思っている本を紹介。ちまたでは少し前に話題になっていた本かもしれません。『野生のロボット』(ピーター・ブラウン著・前沢明枝訳・福音館書店)という本です。少しは時間が取れると思うので長編をセレクト。続編もあるようなので、そちらも含めて読むことができればと。
 アーサー・ランサムやジュール・ヴェルヌもぜひこの機会に読んでほしいですね。