明星学園

トピックス(小学校)

お知らせ

繭からカイコガが!

先生ブログ
「みいつけたで発表したから、職員室で預かって。」
飼育箱に繭が3つ。

「繭から糸をとらないの?」
「糸とるためには、ゆでなきゃダメなんだよ。ゆでたらガが死んじゃうでしょ。」
「あのね。カイコガは繭をとかして出てくるの。カイコガは、飛べないし、エサも食べないの。人間がつくったの。」
「そっとしておいてね。揺らしたらダメだから。」


次の朝、飼育箱を覗くと繭に丸い小さな穴が開いていて、繭の上にカイコガが!
クリーム色のからだと羽。ぷっくりしたはら。くりっとした目。触角が眉毛のようについていて愛らしいカイコガの姿。
「可愛いカイコガを、私だけの楽しみにしてはもったいない。子どもたちや先生に見せたい!」
飼育箱を持って、イチョウ広場で「見て!」、教室で「これなんだか知ってる?!」と朝からウロウロ…。
   

子どもたちは興味津々。「へえ~。かわいい!」とか「蛾は苦手だけど、カイコガなら大丈夫かも!」。
「富岡製糸場に行って、カイコガ見てきたよ。飛ばないんだって。人間が世話をしないとダメなんだって。」と教えてくれる子もいました。


先生方も「初めてみました!これがカイコガなんですね」とか「糸をとるためだけだから、カイコガは飛ばないし、エサも食べないし。なんだかね。」とか「実家でお蚕さんをしていて、桑の葉を食べる音がすごかった思い出があるなぁ」、「日野や八王子も養蚕が盛んだったんだよ」、「八王子にシルクロードっていう道があるんですよ」など会話が弾みました。

飼育箱の3つの繭のうち、2つは羽化したけれど1つは繭のまま。繭を持ってきた子のお母様から「カイコガが2頭入っているのかもしれない。もしかしたら繭が厚くて、とかせないのかもしれない。繭に穴を開けると、出られるかもしれない。」と教わりました。
持ってきた子は、繭に穴を開けるために、休み時間のたびに職員室に来て、カッターやはさみで穴開けにチャレンジ! 開けてはみたものの、1頭はカイコガになってはいましたが、繭の内側にくっつき自力で外には出らない状況。もう1頭はさなぎのままでした。
2頭とも、外に出してやりたいという思いで、チャレンジ! チャレンジ! あっ!やっと出た!
      

さすが明星っ子! 興味をもったら最後まで取り組みます。

その後、カイコガは繭の周りにびっしりたまごを産みました。
たまごから幼虫が誕生するのは?
楽しみです!

その後、蚕のことが調べたくなり図書室に行くと、すぐに司書が2冊の本を探してくれました。
「カイコ まゆからまゆまで」岩田功著 あかね書房 
「お蚕さんから糸と綿と」大西暢夫著 アリス館

「お蚕さんから糸と綿と」に「『お蚕さん』や『お蚕様』と大切に呼んでいることや、牛や馬と同じように『一頭』と数えることなどから、人々にとって、大切な存在だったことがわかった。」と書かれてありました。

(副校長 伊野)