自然ってすごい!(2日目②)

 例年ですと、今日の午前中は火山博物館に行って、火山の様子や噴火の様子をさらに詳しく調べてくるのですが、今年は残念ながら火山博物館がリニューアル中で見学することができません。そこで今年度はいくつかのプログラムを入れ替えました。
 まずは「大島ふるさと体験館」に行き、「椿染」と「御神火太鼓」を体験します。

 「椿染」はその名の通り椿の花びらでハンカチを染めるのですが、これがとてもきれいなピンク色に染まります。どんな模様を入れるのかはそれぞれに任されます。学校で藍の絞り染めを経験しているのでやり方は理解していて、作業もスムーズに進みます。

 この「椿染」の最中、もう片方のクラスは「御神火太鼓」を経験します。明星が長い間お世話になっている菊地さんに教えていただきます。「御神火太鼓」は体の両側にある二つの太鼓を叩くので、一つの太鼓を叩くよりも難しいのかもしれません。

 しかし菊地さんのていねいな指導によって、時間が終わる頃には複雑な叩き方もできるようになっていきます。それぞれが終わったところで交代し、もう一つの体験をします。どちらも大島らしい体験となりました。

 ふるさと体験館でお弁当を食べた後は地層切断面に向かいます。ここでは地層が何層にも重なっているところを目の前で見ることができます。その何層もの縞々をお菓子に見立て、バス停の上にはバームクーヘンの看板もついています。

 この地層から、大島がどれだけ噴火を繰り返しているのかがわかります。その地層切断面からもう少し南東へ向かうと「砂の浜」という砂浜があります。

 ここは玄武岩の黒砂からなる美しい海岸でブラックサンドビーチと呼ばれています。人工物がほとんどないということは、昔からの姿をそのまま残している海岸とも言えるのでしょう。この海岸でしばし休憩です

 さらにバスで東に向かい波浮の港へと向かいます。ここは『伊豆の踊り子』の舞台にもなったところで昔は漁業で大変栄えていました。この港もまた、自然の脅威で出来上がった港です。とはいえ今はとても穏やかな場所で、おやつのコロッケをいただきながら、みんなでのんびりしました。
 この後は筆島を眺めつつホテルへと帰ります。

(校長 照井)

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