3年生 総合 五寸釘ナイフつくり

明星学園伝統の教材「五寸釘ナイフつくり」を行いました。小学校3年生の実践です。

トントントン カンカンカン

プラタナスひろばから鍛冶屋さんの工場のような音が聞こえてきました。

ナイフ作りの工程
①釘の頭(釘を打つときに叩くところ)を叩いて潰す
②ナイフの刃になる部分を叩いて薄く伸ばす
③ナイフの刃になる部分を棒やすりで荒削りをする
④ナイフの刃を砥石で研ぐ
この①〜④の工程でナイフは出来上がります。

釘を赤く熱するための七輪と、叩いて加工するための金床(叩く時の台)を用意して、二人一組で作業を行いました。

釘を七輪にいれてしばらくすると、釘が赤くなって作業出来る温度(800℃ほど)になります。ペンチでしっかりと挟んで金床の上に置きます。そして金づちで力いっぱい叩いていきます。赤くなっていないと釘はあまり延びません。

力一杯叩いていると釘の頭の部分がだんだんと平らになってきました。熱していない釘と違って、赤くなるまで熱した釘は叩くたびに形を変えていきます。まさに「鉄は熱いうちに打て」ですね。

叩いている時に釘の色が黒くなり温度が下がってってくると、再び七輪に入れて赤くなるまで熱して、さらに叩いて潰していきます。

 危険なポイントはこの時です。こどもたちは冷めて黒くなった釘を見ると、もう冷めたと思って、うっかり触ってしまうことがあります。そうならないように、事前指導では、この冷めて黒くなった状態の釘に、紙を当てて紙が燃える様子を見せました。子どもたちは紙が燃えている姿をみて、「黒くなってもまだ熱い」ということを実感したことでしょう。

つづいて、刃になる部分を平たく伸ばしてきます
薄くするために、今までよりも力いっぱい叩いていきます。釘が冷めてきたら、七輪でふたたび熱し、叩いて広げていきます。

叩き続けると、だんだんと平たくなってきました。

たたいてたたいて、たたきつづけて、ようやくナイフの刃ができあがりました。
刃ができたら次は研ぎの作業です。
砥石を使ってナイフの刃を研いでいきました。黒く煤がついたナイフが銀色にかやがいてきました。キラキラ光るナイフを見て子どもたちもニッコリ笑顔。夢中になって研ぎの作業をしていきました。

こうして、五寸釘ナイフがほぼ完成。来週の総合で仕上げの作業をします。

みんな、よく頑張りました。

(3年生総合科 冨田)

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