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2025年度 台湾短期留学 〜最終日〜
台湾短期留学最終日
元気よく登校してきた明星の子どもたちですが、どこか寂しさが漂っています。
今日はフェアウェルセレモニーが予定されており、そこで明星の子どもたちはパフォーマンスを披露することになっています。
ついこの前ウェルカムセレモニーをしていただいたこの会場が、今日はもうお別れセレモニーの会場になってしまいました。あっという間の6日間でした。
「湯船にはつかりたいけど、帰りたくない。。。。」
「もうちょっといたいな。。。せっかく仲良くなってきたところなのに。。。。」
みんな複雑な思いでフェアウェルセレモニーを迎えていました。

セレモニーは、Dong Haiの子どもたちの伝統舞踊の披露で幕を開けました。つい見惚れてしまうほどの美しい動きと独特の舞に、明星の子どもたちは固まったように見入っていました。
いよいよ明星の子どもたちの出番がきました。前日は時間の都合で十分なリハーサルができませんでした。しかし、本番に強い明星の子どもたち!緊張する様子もなく、多少失敗してもへっちゃらで、自分たちの準備してきたパフォーマンスをやり切りました。
パフォーマンスも素晴らしかったのですが、引率者として一番感動したのは、彼らの「チーム」としての協力姿勢です。
この短期留学のメンバーが決まった時に、「この16人はチームである」と説明しました。日本を離れ、海外での留学生活を成功させるためには、同じ明星から参加している仲間同士助け合っていく『チーム』になる必要があります。普段の学校生活ではいつも一緒にいる仲間ではなかったとしても、今回の旅で助け合っていく必要があるのです。子どもたちは、明星で積み重ねてきた準備のミーティングを通してお互いを認識し合い、プレゼンテーションやパフォーマンスを成功させるためにたくさんコミュニケーションを取ってがんばってきました。台湾に来てからも、とても柔らかい空気感で共に行動し、いつも笑顔で楽しそうにしていた今回の16人。その関係性が現れた瞬間がパフォーマンス中にいくつもありました。
ある男の子がけん玉の技を披露している時でした。普段とは違う舞台で、しかも600人が見守る中での披露です。なかなか調子が出ず、技が決まらない十数秒間。。。すると舞台袖から顔を出して見ていた明星の仲間たちから、「がんばれ!」「落ち着いて!」と応援の声が出始めました。その後、、無事に見事なけん玉を披露することができました。
また、男の子2人によるマジックショーの場面では、超能力によって空っぽの帽子から、あら不思議!大量の小さなアヒルのおもちゃが溢れ出てきました。会場も大盛り上がで、大歓声でパフォーマンスを終えました。が、しかし舞台には大量のアヒルが散乱してしまっていました。次のパフォーマンスの子が登場するまでは10秒ほどしかありませんでした。(まずい。。。どうやってこのアヒルを片付けるんだ。。。)と私が思うより早く、舞台袖から明星の子どもたちが一斉に飛び出してきて、わずか数秒でそのアヒルをかき集め、1匹残らず撤収してくれたのです!リハーサルがちゃんとできなかったので、撤収のことまで練習で確認することができていませんでした。にも関わらず、私が声をかけたりお手伝いをお願いする必要すらなく、自分たちで(あ、まずい。アヒルを撤収しなきゃ!)と思って、さっと行動に移してくれたのです。おかげで、次のパフォーマンスに影響なく、スムーズに進めることができました。
600人が見つめる中、舞台袖から見ていて、舞台上で起きるトラブルに迷うことなく飛び出して来られる明星の子どもたちをとても誇りに感じました。大人でも、行く?行かない?え、どうしよ。。。いいのかな。。。行くべき、あ、いや。。。どうかな。。。。となる場面です。「困っている仲間」の状況を見て、何の迷いもなく行動にうつせるこの『チーム』にとても心が温かくなりました。
明星が育てたい子どもたちの姿がそこにありました。
パフォーマンスの最後は、「虹の向こうに」をみんなで合唱しました。子どもたちの「謝謝」の思い、きっとDong Haiの子どもたちに届いたと思います。
フェアウェルセレモニーのあとは、校庭に出てクラス対抗のドッチボール大会です!!
このドッチボールは「明星ドッチ」と呼ばれていて、ルールが少し異なります。
通常のドッチボールは、内野が当たると外野に出て、外野から内野を当てない限り戻れません。ドッチボールが苦手な子は、ずっと外野で過ごさなければなりません。しかし、明星ドッチは違います。内野が当たったら外に出るのは一緒ですが、当たった子はサイドライン沿いに一列に順番に並びます。自分のチームが相手のボールをキャッチすると、最初に並んでいる子から内野に戻れます。しかもゴールデンボールという黄色いボールをキャッチすると、当たって並んでいる仲間は全員一気に内野に復活するので、一発逆転もできます。
昨年このドッチボールをDong Haiの子どもたちに紹介してあげたところ、その後Dong Haiでもこのドッチボールで遊んでいるらしく、今年もそのルールで楽しくドッチボールが行われました。
違う国のドッチボールのルールを学び合い、それを取り入れて両国の子どもたちが笑顔で真剣勝負をしている姿は、何よりも美しく、この国際交流が持つ大きな力と、価値、そして魅力と可能性を感じさせてくれます。
ドッチボールで汗を流したあとは、最後の教室での授業。そして、最後の給食。そして。。。お別れの時間です。
通常はお昼寝の時間のはずですが、お昼寝の時間返上でお見送りをしてくれるDong Hai小の子どもたちと先生たち。そして何よりも温かくお世話をしてくださったホストファミリー。
スーツケースを引きずって歩き出すと、自然に涙が流れ落ちました。
ホストファミリー、ホストブラザー、ホストシスター、クラスメイト、先生方、保護者ボランティアの方々、たくさんのお支えでこんなに素敵な6日間を過ごすことができました。たった6日間。でも、この6日間が持つ価値は、この子どもたちにとっても、出会ったDong Haiの子どもたちにとっても永遠です。言語も文化も違う国の子どもたちが、お互い拙い英語で何とかコミュニケーションをとって心を繋いでいく。気づけば大好きな仲間になっていて、台湾にもかけがえのない存在ができている。帰りたくないとすら感じてしまう。
バスの中で涙涙だった子どもたちも、サービスエリアでトイレ休憩するころには落ち着き、元気な声がバスの中に聞こえるようになりました。
空港に到着。スーツケースに入りきれないお土産がいっぱい。でも、まだ買い物を試みる子どもたち笑。
まあ、いいでしょう。台湾でのお買い物もあと数十分。持ってきた台湾ドルを使い果たすつもりのようです笑。
飛行機に乗り込み、着席完了。家族の待つ東京へと飛び立ちました。
ああ。。。。本当に帰るんだなあ。。。
昨日まで当たり前だった生活が、何だかとても遠くにいってしまいます。
羽田空港到着。入国審査を終え、荷物を受け取り、ゲートを出ると、世界一安心できる「日本の家族」が待っていてくれました。
『ただいま』
『おかえり』
そう。誰よりも感謝しなければいけないのは、この留学に行かせてくれて、日本から毎日無事をお祈りしてくれていた日本の家族です。一生の宝になる経験をさせてくださった家族に感謝。
明星学園小学校とDong Hai小との国際交流は、2018年から始まりました。2校の間にこの先も揺るぎない信頼と友情、そして未来に向けて共に歩むための豊かな恵みがいつまでもありますように。
6日間の台湾短期留学のブログをお読みいただきありがとうございました。お伝えしきれない素晴らしい出会いと経験がありました。それらは、彼らの中にしっかりと記憶されているでしょう。
次は3月のオーストラリア短期留学12日間です!5年生が南半球で大冒険のホームステイをします。またお伝えできるのを楽しみにしております。
(引率:小関)