
『教科教育が担うものとは』
ご挨拶 ~2023年度公開研究会にあたって~
今年度の公開研究会は「教科教育が担うものとは」というテーマに決まりました。
この数年、明星学園として大切にしていることとアクティブラーニングやSTEAM教育などの繋がりに視点を当ててきました。総合探究的な教育の重要性を研究してきた結果です。勿論それは間違っていたわけではありません。しかし、総合探究的取り組みがこの学園で成果を挙げているのは、元々の教科教育が学問や芸術の本質的な内容に重点を置き、探究的な授業を通じて実践し続けてきたからこそなのです。
その意味で、明星学園の教育の真髄は間違いなく教科教育にあると言えるでしょう。
教科の研究を通じて、何を・どの様な順序で・どの様にアプローチして教えるか を目の前の子ども達に寄り添いながら検討し、授業づくりに結実していく取り組みこそが、この学園の太く強固な柱なのです。
その教科教育に視点を当てた公開研究会を開催できることをとても嬉しく思います。来年100周年を迎える明星学園の長い歴史の中で、子どもたちと常に向き合い、同僚の先生たちと共同して開拓し続けてきた各教科の実践は、この学園の財産です。こうした実践には学内外の皆様からの忌憚のないご意見やご批判が不可欠です。
今年は3年ぶりに対面型で実施できることになりました。ご参加いただける方々と対等に意見交換をさせていただける幸せを噛みしめたいと思います。
明星学園中学校・高等学校校長 平野康弘