小学校
先生コラム
3年生総合 「たまねぎ染め」
先週の総合の時間に3年生の子どもたちが手縫いの巾着袋をつくりました。そして今週の総合ではそれを染める作業をしました。その時の様子をお伝えします。
今から2か月前、9月の3年生保護者会で「たまねぎの皮を集めて学校に持ってきてください」とお願いしたところ、毎日少しずつたまっていき、とてもたくさんのたまねぎの皮が集まりました。90Lの袋が満タンになるほどです。3年生の保護者のみなさま、ご協力ありがとうございました。
この皮を使って染色をします。さてさてどんな色に染まるのでしょうか?楽しみですね。
染める前にまず模様付けをしました。ビー玉やわりばし、たこ糸をつかって、お花の模様や、花火のような模様をつけていきました。2年生の時に藍染を経験しているので、この作業は慣れたものです。説明もほとんど必要ありませんでした。
次に、豆乳または牛乳を水で薄めた液に10分間浸しました。この作業は2年生の藍染の時にはありませんでしたね。たまねぎの染液がより濃く染まるように十分にしみ込ませました。
みんなが家から持ち寄ったたまねぎの皮を洗濯ネットに入れ、約40分間ぐつぐつと煮込みました。徐々にたまねぎスープのようないいにおいが教室中に立ち込めましたね。
「なんかいい匂い!」
「オニオンスープみたいだね」
はじめは無色透明だったお湯がだんだんと濃いオレンジ色の液体に変わってきました。そしていよいよ、このたまねぎの染液に布を入れます。
そして、20分間じーっと待ちました。
染めている間に、色止めをするための「媒染液」を2種類つくりました。
みょうばんの媒染液と鉄の媒染液です。
【ミョウバン媒染液】・・・ミョウバン(スーパーの漬物売り場に売っているものを使用)を水で溶かした液 (水1Lにミョウバン2g程度) 鮮やかな黄金色に発色させることができます。
【鉄媒染液】・・・お酢に錆びた鉄くぎをいれて溶かした液をさらに水で薄めた液(水1Lに鉄溶液0.5mL程度) カーキ色に発色させることができます。
媒染液に入れて、再び10分待ちます。橙色が鮮やかな黄色や渋いカーキ色に変わってよりハッキリとしてきました。1枚の布にその2色を使って染めた子もいました。半分だけミョウバンに10分間浸して、その後もう半分を鉄に10分間浸すと2色染めの完成です。
よく水で洗い、模様をつけるために使った輪ゴムやたこ糸を外しました。布を切ってしまわないように、慎重に慎重に取り外していきます。そして乾かして、ひもを通したら出来上がり。世界に一つだけの巾着袋の完成です。
お裁縫のやり方から、染色の方法までたくさんの学びがありましたね。大人に頼ろうとせず、友達と助け合いながら作業を進める姿がたくさん見られました。とてもよく頑張りました。次の総合はなにかな??? お楽しみに!
(3年生 総合科 冨田)




























