6年生 国語 「海のいのち」作:立松和平

6年生の国語の授業。今は、立松和平作「海のいのち」を読んでいます。太一が少年から青年へ、そして大人へと、漁師として、人として成長していく物語です。

一つ一つの表現にこだわって読んでいく明星学園の国語の授業に、6年間取り組んできた子ども達。この作品と、どのように向き合っていくのでしょう?

今日扱ったのは、第2場面、太一が村の与吉じいさに弟子入りする場面です。子ども達が立ち止まった表現は

「ぬれた金色の光をはね返して」

という一言。与吉じいさが釣ったタイを表す描写です。どうしてこんな書かれ方をしているんだろう??自分で書くときにはこんな風に表現はしないけど…というところから、

「太一から見たら、そう見えた」

と、視点人物の見方に迫っていきます。

「太一から見た、魚の美しさ」「与吉じいさのすごさ」「海のすごさ」を感じている太一の、与吉じいさに対する感動、海に対する感動が読み取れるのではないか、と話し合いが深まっていきました。

この描写について子ども達は20分以上も夢中になって話し合っていました。たった一つの表現から、物語の世界に迫っていく子ども達に力に、すっと読み流していた大人の方が驚かされました。

(広報部 田中)

 

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