【4年生】明星学園高等学校の生徒が出前授業!

先日、明星学園高等学校の社会探究同好会メンバーと有志の生徒が、4年生に出前授業をしに来てくれました。

高校生は定期試験予備日で授業が無いということで、3時間目に4年2組、4時間目に4年1組で授業を行いました。

授業のテーマは「何かを『みいつけた』大人にあってみよう!」。

本校で行っている1年~3年生までの総合科の「みいつけた」(日常的な活動として、自然や社会でみつけたことなどを、実物を見せて話をしたり、絵や文章をノートにかいて読み合ったりしています)を大人になっても続けている人と出会い、自分の興味関心を発信していくことで、「探究」する楽しさに気づく一つのきっかけになれば、という思いで構想されました。

初めて授業をする生徒をサポートするのは、高校の先生だけでなく、NPOや大学生、企業が入って、一緒に取り組みました。

子どもたちにスライドを見せながら、高校生が司会を務めて、明るくスタート!

まず最初に、「何を見るか、何が見えるかで景色が変わる」ということを、動画を見ながら体験しました。

次に、教室には無い和太鼓のばちやコナンのぬいぐるみを置いて、見つけるゲームをしました。

高校生としては、どれも簡単に見つけることは難しいのでは?と思っていたようですが、4年生の子どもたちの見つける力にびっくりしていました。

教室に置いたコナンのぬいぐるみをきっかけに、コナンが好きな高校生が、なぜコナンが好きかを話してくれました。

和太鼓のばちをきっかけに、中高6年間和太鼓をやっているということを紹介してくれました。

これらのことから、高校生は「当たり前の景色を視点を変えて見てみると、新たな気づきがある」ということを伝えたい!と、まとめてくれました。

その後は、探究学習支援「探Qカッパ団」のカッパのおっちゃん(株式会社ネオキャリアの高山さん)が登場し、「探究とは、毎日生活の中で出会う“なぜ?”“どうして?”“本当は?”の答えを自分で調べてみるけること。みつけた答えを人に教えられるぐらいに研究すること」と話されました。

 

そして、環境について研究している大学生の矢野さんを紹介。

矢野さんは、早稲田大学創造理工学部環境資源工学科4年生です。

矢野さんから「マイバックとレジ袋、どっちがエコ?」というお話をクイズ形式でしていただきました。矢野さんが、レジ袋を見せると…。

子どもたちから、次のような意見が出ました。

「レジ袋はプラスチックだから、海や川に捨てると生き物が食べて、生き物が死んでしまう。」

「レジ袋はプラスチックだから、プラスチックを作るのに石油が必要だから資源がなくなるんじゃないかな」

「地球があたたかくなりすぎて、海の氷がとけて海がいっぱいになっちゃう!」

子どもたちは、レジ袋よりマイバックを使う方がエコなのではないかという子と、レジ袋でもエコなんじゃないという子に分かれました。

子どもたちの日常の感覚と知識を共有しながら、矢野さんの研究がクイズ形式で共有されていきました。

矢野さんから、「マイバックとエコバックを作るとき、どっちが二酸化炭素が多く出る?」とか「マイバックとレジ袋を作るとき、どっちが水を多く使う?」など、三択で、子どもたちが答えていきました。二酸化炭素が多く出るのも、水を多く使うのも、実はマイバックを作るとき、ということを知り、当たり前であることが揺さぶられていきました。

最終的にどっちがエコかということより、マイバックがエコになるのは、マイバックを大切にして繰り返し使えばエコなんだ、ということが分かりました。

最後に、子どもたち自身の興味や関心のあることと環境を掛け合わせてみよう!ということでグループワークを行いました。グループごとに高校生が入り、サポートしてくれました。

子どもたちは、次のような感想を書いていました。

子どもたちの感想の中で「メラメラパワー」と書いているのは、「温室効果ガス(二酸化炭素)」のことを、子どもたちにわかりやすく矢野さんが「メラメラパワー」と名付けてお話をしてくださいました。

〇矢野さんのお話で分かったことは、これからは水とうやエコバックを何回もつかうといいことです。

〇エコバックはメラメラパワーだったらレジぶくろより大きい。エコバックは何回もつかえばエコだってことが分かった。

〇レジぶくろはエコバックとくらべて、レジぶくろ100こ分はエコバック一つ分。

〇エコについて発見した。例えば、ビニールぶくろ100枚分で、エコバック1こ分になることを知った・

〇今日、私は、はじめてエコバックよりレジぶくろのほうがエコだって、はじめてしりました。エコバックをたくさん、大切に使います!また、1つのことに集中するのではなく、いろいろなことにちょうせんします。

〇すごく楽しかったです。視点をかえると新しい発見があると分かりました。また来てほしいです。

〇自分がエコだって思うっても、エコじゃないのもあるってゆうことが分かった。

〇大切に物を使うことが大事だとすごく思ったです。いろいろ見る目をかえると、ちがう世界が見えるんだな~と思いました。

〇本当にエコバックはエコなのか?本当に水とうはエコなのか?その世界であいまいになっていることを探究していきたいと思います。

高校生とお弁当を食べて遊んで、交流を深めた4年生でした。

午後は、高校生と担任と、授業の振り返りを行いました。

4年生の子どもたちや高校生だけでなく、私たち小学校の教員にも学びの多い時間になりました。このような取り組みを継続させていければと思います。

 

学園ホームページにも記事が掲載されています。

もしよろしければ、ご覧ください。

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高校生が小学校4年生対象に出前授業を企画・実施しました! ~ 「みいつけた」でつながる小学生と高校生、そして大学生 | 学校法人 明星学園

(副校長 伊野)

 

 

 

 

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