明星学園

トピックス(中学校)

お知らせ

写真同好会によるクラブ紹介(弓道部編)

部活動ニュース
第二回となる今回は、弓道部です。
弓道部は、いろいろな大会で個人、団体ともに多くの実績を出している部活の一つで特に男子団体は、今年の都大会で優勝した実力派。
そんな弓道部の練習にお邪魔させていただきました。

練習
弓道部の練習する道場は、サッカー部や陸上部の練習するグラウンドの隣にあります。
弓道部には現在25人の部員が在籍しており、道場内は部員でいっぱい、、、。
そのため、自分の矢を引く順番の終わった人や、まだ順番の来ない人は道場の外にある巻き藁で、直したいところを調整したり、同じく調整をしている人からアドバイスをもらったりしてお互いに高めあっていきます。
調整中の部員
練習では、矢を引く人、だれがどのくらい当たったのかを記録するボード役、そして看的(まとり)をそれぞれ部員全員でローテーションしていきます。
看的は的の横から、飛んできた矢が当たりかどうかを判断する仕事です。
矢が見事的に命中すると、
「あたーーーーーーーりーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
道場にまで届く大きな声でさけび、命中したことを知らせます。道場から聞くとそうでもないのですが、看的のすぐ隣で聞くと物凄い声量で、おもわず驚いてしまいました。
すべての矢が引き終わった後、矢を回収するのも看的の仕事です。 
一回に引く人数は4人、一人4回引いて一セットです。
弓道では矢を放つまでの動作を「会」と言って、ひとつひとつの動きに名前がついています。
放つ準備を始める「打起し」、弓を引く「引き分け」、的を定める「かい」、矢を放つ「離れ」。
この会を美しくすることも、矢を的に当てるための大切な事なのです。
引き分け
かい
離れ
練習が終わると、みんなで片付け。
道場がきれいになったら輪になってミーティングがはじまります。
ミーティングでは自己新記録を出した人が報告をしたり、その日の反省会をします。

最後は道場の神棚に安全に練習させてもらったことを感謝して。礼!

部員にインタビュー


主将の兼子有理さん(写真左)
Q>部長になって何か変わりましたか?
A>ほかの人にも目が配れるようになって、リーダーとしての自覚を持つようになった。
Q>これからの目標
A>国体の選手に選ばれるようになりたい。あと、もっとみんなの仕事周りをよくしたい。

副将の廣瀬万菜美さん(写真中央)
Q>主将や部員のサポート役として気を付けていること
A>去年も副将をやっていたのですが、その時は周りが先輩ばかりで、自分の力不足を感じていた。今は有理が主将として全体を見てくれている分、一人一人と話して指導するようにしている。
Q>これからの目標
A>女子の団体で入賞したことがないので、したい。
 それと、私は親も弓道経験者でアドバイスしてもらえることもあるから、それをみんなで共有して、部全体でもっと弓道に対する理解を深めていきたい。

弓道部には毎回顧問の平野先生のほかに、外部コーチの方からも指導をしてもらっています。
今回はその外部コーチの原木さんにもインタビューをさせていただきました。

外部コーチ原木さん(写真右)
Q>指導する時に気を付けている点はなんですか?
A>安全第一。気が緩んで矢が思わぬところに飛んでしまうと、他の武道と違い、命の危険があるのでそこだけはしっかり見なくてはいけない。

Q>見ていて成長を感じるときはどんなときですか
A>引き方がきれいになった時。弓道には射法八節といって正しい引き方の形があるのだが、その形どうりにできるようになると、「成長したなぁ」と思う。もちろん成長には人によって差違がある。早い人は何も教えなくってもすぐに引けるようになるし、そうじゃない子ももちろんいる。でも3年やるとみんな同じくらいになっていく。

Q>弓道で大切なことは何ですか?
A>弓道は楽しく美しく!「礼法射法射位当たり」、という言葉があって、まず「礼法」は礼儀。「射法」が引き方で「射位」が技術。これがあって初めて「当たり」がうまれる。

部活のあれこれ
弓道場で取材をしているときに気になったものがいくつかあったので、それを紹介していきたいとと思います。
(写真左)
道場の壁には不思議なへこみがちらほら、、、。これは弓張(ゆみはり)といって、弓から弦を外すときやつけるときの引っ掛けとして使うためのもの。
実際に外すところを見てみると結構力を入れているので、確かに引っ掛けながら外さないと危険ですね。

(写真右)
弓張の写真を撮っていると、そこに顧問の平野先生がやってきて「これ知ってる?」と、嬉しそうにハンガーの引っ掛けのようなものを見せてくれました。

(写真左)
これは弓を立てかけておくもので、道場にはすでにもう一つあったのですが、部員の人数が増え足りなくなってしまったので平野先生ご自身が手作りしたそうです。
(写真右)
最後はこの神棚。この神棚には弓道の神様がいて、練習の初めには今日も安全に練習ができますようにとお願いし、練習後には無事安全で終われたことを感謝します。

最後に 
私の弓道部勝手なイメージではすごくカッチリしていて、なかなか入りずらい部活だったのですが、実際見てみると道場の中は和気あいあいとした空気で先輩後輩関係なく仲良くしていて、かといってだらけるわけでもなく、先輩や先生に教えてもらったところを改善しているときは真剣に弓と向き合っている。本当にみんな楽しそうに部活動をしていました。取材中原木コーチに「今はいっても遅くないよ」と言われたので、9年生の方もぜひ見学してみてください。

弓道部今後の予定
1月19日 東京都大会 場所:東京武道館
3月27日 遠的大会  場所:東京武道館

取材に協力していただいた弓道部の皆さん、本当にありがとうございました
    
                         
写真同好会一同