明星学園

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お知らせ

写真同好会によるクラブ紹介(合唱部編)

部活動ニュース
はじめに
今回取材をさせて頂いた部活は合唱部です。
合唱部は今年度出来たばかりの新しい部活なのですが、8年生が20人前後と7年生が一人で、結構大きな部活になっています。私も合唱コンなどで聴いたことが何度かあって、すごく素敵な合唱だと思っていたので今回取材するのは楽しみにしていました。

活動の流れ
合唱部は中学校の音楽室を主な活動場所にしていて、練習のほとんどがひな壇に部員が並び、成田先生と向かい合うような形で進んでいきます。まずは、始まりの挨拶。
次に準備体操をして、写真のように腹筋を使う体制でメトロノームに合わせて息を吐きだして歌で使う筋肉を鍛えていきます。
これが終わるとひな壇に並んで、声出しが始まります。ハミングから入っていき、少しずつ高い音を出していきます。高音を出した後には「エッジボイス」というがらがらとした低い音を出します。
ハミングが終わると言葉を出しての発声練習に移っていきます。
これはバ行の発声をしている場面です。自分の前に人差し指を掲げて、それを火のついたろうそくに見立てます。それを声で消すことをイメージして声を出します。火を消すのをイメージすることが良かったのか、部員の皆さんの声がどんどん力強くなっていくのを聴いていて感じました。
今度は口を閉じて裏声を出し、口の中でそれを響かせます。そして手のひらを額、頭の上、後頭部、胸の順に置いて響きを確認していきます。

とても入念な声出しが終わると、ようやく合唱曲の練習に入っていきます。取材に行った時は東京都合唱連盟主催春のコーラスコンテストまであと一週間とだいぶ大詰め。コンクールで歌う「君が君に歌う歌」を練習していきます。 
改めてパートに分かれて並びなおします。この日は男子が数人休んでいて、男子パートが弱いかもしれない、、、と言っていましたが、いざ歌が始まるとそんなことは全然感じられないほどそれぞれのパートの声が出ていました。
私としてはすごく上手だと思いましたが、成田先生から見るとまだまだ修正点があるようで、この後もパートごとに細かく直していました。
途中休憩をはさむのですが、そんなときも部員は各自で楽譜を見て歌の確認をしていて、真剣に歌に向き合っていて「本当に歌うのが好きなんだなあ」と感じさせられました。

休憩が終わると、男女に分かれてのパート練習が始まります。
男子パートはそのまま中音で成田先生との練習、女子はその隣の小学校の音楽室で部長を中心に生徒だけでの練習をしていきます。女子は人数が多いので二人ずつ歌っていき、みんなで意見を出し合って歌を確認していきます。
男子の方は女子に比べて人数が少ないので、直す箇所があれば一人ひとり歌ってうまく男子パートの中でハモれるようになるまでじっくり確認していきます。
部活もだいぶ終盤に差し掛かり、パート練習も終わって最後は全員での合唱です。
パート練習の成果か、はじめよりずっときれいな歌になっていて思わず聞き入ってしまいました。

部員にインタビュー
副部長の的場千英さん(左写真)
Q>部長を支えていてよかったことは?
A> 一緒にみんなをまとめられて、ほかの人よりも周りを見れるようになった。
Q>今後の目標
A> 何かしらの成績を残したい

同じく副部長の石井あみさん(右写真)
Q>部長を支えていて思ったことは?
A> 部長が欠席したときにやらないといけないことが多くって毎回部長は大変なんだなと実感する
Q>今後の目標
A> 前回予選落ちだったNコンで今度はもう一つ上に行きたい。

顧問の成田先生
Q>指導する上でのこだわり
A> 基本的には授業の延長。部活である程度技術を付けた子達がクラスに帰ってそれを還元できるように、というか合唱部の部員が中心になって全体のレベルを上げるようになるといいと思っている。
Q>コンクールに向けてどう思っているか
A> 実は去年も同じコンクールに出たのだけど、今年は去年と違って一年生と二年生が一緒で、しかも混声(男女の合唱)になっているから正直なところうまくいっていない部分が多いと感じる。それに男子は全員が兼部でなかなか集まることができないのでその中でどうしていくかも難しい所。
Q>今後の目標
A> もちろんコンクールでいい賞をとること。でもそのためにはやっぱりいい歌であることが大切。子どもたちが自分たちで音楽を高められる環境を作ることができて、それによって良い賞をとって自信をつけて、合唱だけじゃない色んな場所で前に出ていけるようになればいいなと思っている。

最後に
今回部活にお邪魔させていただいて、合唱部の空気感と、私たちがいつも受けている音楽の授業との空気感の圧倒的な違いにすごく驚きました。音楽の授業での合唱でのあの義務的に歌わされているかのようにやる気のないうだうだとした空気感は全くなく、全員が歌に対して真剣で、無駄なく、それでいてすごく楽しそうな空気が音楽室に広がっていて、その雰囲気が歌にもでているように思いました。合唱部の中のひとりがうちのクラスにいたらこの空気感が少しは出てくるのでしょうか。
今回の取材では本当に好きなことに取り組んでいる人の力の大きさを再確認することができました。

取材にご協力していただいた合唱部の皆さん、本当にありがとうございました!!