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【中学校陸上競技部】 東京都大会(2020夏) 全中標準記録を上回るtimeで3位入賞!

部活動ニュース
 8月29~30日、上柚木陸上競技場にて全日本中学生通信陸上競技東京都大会が行われ、明星学園中学校からは予選(8月1日~2日・8~9日の4日間)を突破した以下の6名の選手が出場しました。(多摩東部・西部、区部東部・西部の4つに分けられ、各地区,各種目の8位入賞者または標準記録突破者が都大会に出場)

~都大会出場者~
1年男子100m  小沢 耀平 選手 失格(不正スタート) 
1年男子1500m  村岡 大輔 選手 5’15”88 
共通女子200m  太田 妃音 選手 29”46 
共通男子200m  鈴木 雄太 選手 25”30
共通女子800m   荒井 万悠 選手 2’37”25 
共通男子800m  石井 優佑 選手 2’00”46  東京都3位入賞! 

 明星学園中学校の先陣は7年の小沢選手。1年男子100mに出場しましたが、予選時のレースでフライングスタートをしてしまい、失格となりました。多摩地区予選会を全体の2位で通過しており、予選上位24人が進出できる準決勝,準決勝上位8人が進出できる決勝への期待もありました。しかし、その裏では緊張や焦りもあったと思います。まだ中学1年生なので、リベンジのチャンスはまだまだあります。同じく7年の村岡選手は1500mに出場しました。9時時点で37℃を超える暑さは、レース慣れしていない中学1年生にとっては厳しいものとなりました。自己ベストには届かなかったものの、集団の中で粘り、大崩れしなかったのは大きな収穫です。7年生で都大会に出場できたことは、チームにとっても大きいです。今回の経験を、チームに還元してもらいたいと思います。
 昼には共通女子200mと共通男子200mが続いて行われ、8年女子の太田選手と9年男子の鈴木選手が出場しました。太田選手はベストを0.4秒更新し、鈴木選手はベストと変わらないtimeでフィニッシュしました。都大会の独特な雰囲気にのまれず、自分の実力を出し切れたことは大変すばらしいことです。続いて共通女子800mには、女子部長の荒井選手がスタートラインに立ちました。ラスト200mまで先頭争いをしましたが、予選時に見せたスパートがかからず、組6位でのフィニッシュとなりました。受け身になってしまう点がこれまでの課題でしたが、今回は強気に攻めたレースでした。この1年で精神面でも大きく成長し、背中で引っ張れる女子部長になってきています。多摩地区大会では好タイムで勝ち上がった選手たちでしたが、初日にベストを更新したのは太田選手だけでした。都大会の壁を実感したと思います。ただここ3年間で夏の都大会に出場していたのは、全国大会にも出場した大エースの神戸選手だけでした。今年は初日だけで5人出場の大躍進。都大会で多くの選手の姿を見られたことは、顧問としてはとても幸せでした。

 大会2日目は、男子部長の石井選手が出場する共通男子800mです。前回の予選が初800mでしたが、多摩地区の2位,東京都全体4位の好タイムで本選に出場しています。予選TOPの選手は、予選2番目の選手を3秒以上(石井選手とは4秒以上)も離しており、絶対的優勝候補でした。しかし予選終了後、石井選手は「勝負をして優勝したい。」と声に出しました。実力からすると、無難なペースで走って確実に東京都の5番以内に入るという選択肢もありましたが、私と話し合い、潰れる覚悟で最初からハイペースでいく選択をしました。レースは予想通り、1周目を58秒という高校生とも勝負できるタイムで通過しました。1周目通過時点でこそ集団になったものの、最初の200m地点で優勝候補の選手に勝負をしたのは石井選手だけでした。石井選手が付いていかなかったら、間違いなく先頭は単独走となり、2位以降は別の集団になっていました。そのまま粘って2番手でレースを進め、ラスト100mで1人にかわされたものの、2周目も62秒でリカバリーし、大幅ベストの3位でフィニッシュしました。勝負をして入賞したことは、石井選手にとって大きな自信になったと思います。2年の夏までは100mが専門でしたが、可能性を感じて中・長距離へ転向。徐々に才能が開花してきています。

 先生方の打ち合わせ時に、選手たちが都大会へ出場することを報告したこともあり、多くの先生方から声援をもらいました。直接声を掛けてもらった選手もいたのではないでしょうか。選手が真剣に取り組んでいたからこそ、応援してもらえたのです。部活動は選手や顧問だけで成り立っているものではありません。感謝の気持ちを忘れずに活動していきましょう。


東京都3位入賞を果たした石井選手
(顧問 福元)