明星学園

トピックス(中学校)

お知らせ

卒業生の言葉~参加できなかった在校生へ!(1/2)

中学校ニュース
3月15日(火)、中学校卒業式が無事終わりました。まん延防止等重点措置期間のため、在校生の参加は叶わず、例年熱い歌声が響き渡る合唱も自粛する形となりましたが、クラスの卒業動画・先生方からのプレゼント動画・花束贈呈など、大変心温まる卒業式となりました。
そのような中でも卒業生代表の4人の言葉には、心揺さぶられました。
それは決して平たんではなかった中学校の3年間、卒業する今だからこそ振り返り、感じられること。目の前にはいないけれど、後輩たちに伝えたいこと。
そんな4人の言葉をここで紹介させていただきます。
きっと保護者の皆さんの心にも伝わる内容ではないかと思います。

8年生は、終業日に当日撮影した動画を見ながら、彼らの文章を読みました。誰もが真剣な表情でした。
7年生は4月当初に動画を見ることになっています。


① 岡本京子

 今回の卒業式は、私にとって人生で最初の卒業式です。公立の小学校は4年生までで行くのをやめてしまいましたし、昨年度はコロナ禍で、在校生として参加することも出来ませんでした。いろいろありましたが、初めての卒業式が明星学園の卒業式なのはとてもうれしいです。
3年間の中学校生活を振りかえってみれば、いろんな行事があったし、いろんな出来事がありました。一つひとつを思い出してみると、とめどなくなってしまったので、それぞれの経験の中に、何か通じるものはあるだろうかと考えてみました。
そうしたら、私の経験は、大きく二つに分かれていることに気がつきました。

 一つは、自分からは何もしなかったときの経験で、それは、良い思い出として残っていますが、それだけでした。
それに対して、自分から何かしたとき、例えば、授業で議論に加わるといった小さなことから、修学旅行で班長を務めるといったことで残ったのは、良い思い出だけではありませんでした。
自分の力不足で迷惑をかけてしまったり、自分の嫌な面に気づいたりして、いっそやらなければよかったと思ったこともありました。
私は、小学校までは、人に迷惑をかけそうなことや、自分に向いていないようなことを、わざわざ進んでやることはありませんでした。それが、自分にとっても周りにとっても、いいことだと思っていました。
ですが、明星学園で生活するなかで、それまでやってこなかったことでも、経験としてやっておいた方がいいのではないかという気持ちや、また、自分以外のこういう人がやった方がいいという、自分の中の固定観念を壊してみたいという気持ちが生まれてきました。
 実際にやってみると、やはり、うまくいかないことがたくさんありました。それまで、行動しないので失敗もしない、そのことで保っていた自信が崩れてしまうような経験で、辛いなと思うこともありました。

 ですが、その先に、それまでの自信は壊れたけれど、そんな自分を受け入れてやっていくしかないか、という気持ちと、失敗しても、なんとかなったんじゃないかという気持ちが、生まれていることに気づきました。
自分の中に、それまでとは別の自信が生まれたような気がしています。その自信は、私にとって大切なものになりました。
昔から、自主性がなかった私が、自分から何かに挑戦しようと思えたのはなぜか、と考えた時に、それはやはり、明星学園の先生方や友人たちが、応援し、支えてくれているという安心感があったからだと思います。

 4月には高校生になりますが、これからも挑戦することを忘れないでいたいと思います。また、自分がそうしてもらったように、挑戦しようとしている人を支えられるような人にもなりたいと思っています。



② 渡辺ゆい

 本日は、私たちのためにこの卒業式という場を設けてくださり、ありがとうございます。
中学校生活では楽しかったことがたくさんあり、思い出せばきりがないくらいです。

 7年生の時は八ヶ岳に登り、班で行動することの大切さを学びました。
コロナウイルスが広まりはじめほとんどの学校行事ができない中、オンラインで授業をしたり久しぶりに生でみんなの顔を見れたときは日々の授業の大切さを感じました。

 中学校生活での行事では今年の最後の運動会が1番印象に残っています。
小学校も明星で過ごした私は今年が8回目の運動会で、コロナで1度なくなってしまったのは残念でしたが今まで1度も優勝したことがなく、毎年今年こそ、と思っていました。
最後の運動会では副応援団長を務めましたが、はじめはとても不安で上手くできるか心配でした。ですがこの時、「ライバルは昨日の自分!」という森村先生が言っていた言葉を思い出してきっと大丈夫だと思い、いざやってみると楽しくて、時々クラスで意見が合わないときもありましたが、毎日必死で頑張り、あっという間に運動会当日になりました。結果1組はリハーサルで優勝し、本番も優勝。そして応援合戦も優勝し、自分にとって初めての優勝で一生の思い出になりました。

 このことから、とにかく何でもやってみて体験することが大事だと思いました。それは1人ではできないことばかりで、周りの助けがあってできることだと思います。そこでなにかを達成できたらとても嬉しいし、みんなでその気持ちを共有できるのは素晴らしいことだと思います。
運動会では応援団長や団長がいたから優勝できたことだし、副応援団長の自分だけではできなかったことだと思いました。このように貴重な経験をすることができたのは先生方のおかげです。

 今回式に参加できなかった7・8年生にはクラスメイトや先生との関わりを大切にして様々なことを体験し、いい思い出をたくさん作ってほしいと思います。

 最後に、ここまで自分を支えてくれた家族や友達、先生方に感謝したいと思います。ありがとうございました。



③ 中村優和

 こんにちは、9年4組の中村優和です。この場で話すことを伝えられたのは、1週間くらい前、その時は卒研発表と期末テストがちょうど終わり、やっと平常心に戻れるなって思っていた時なんですよ。そしたら森村先生が深刻そうな顔をして「ちょっと廊下に来て」って言ってきたので、もう絶対に悪いことをしたんだろうなって思いすごく焦っていたんですね。そしたら「卒業式でしゃべれ」と言われて、すごく緊張するし自分で良い文を考えるのとか無理だから断ったんですけど、先生の圧力にやられてやることになりました。
 それでこの場でしゃべる事が決まってから堀内先生に7・8年と保護者に対して伝えたいことをエピソードとともに考えてって言われたので、この3年間の思い出を振り返ってみました。そしたら他人に言えたもんじゃないしょーもない事だらけだったですけど、それはそれで未来になって大切な思い出の一部だったんだなって思うようなことが多かったです。
 
 その中で、9年生になってからの思い出?というよりか思ったことがあります。それは中学校校舎を4階まで上がっている時に思うことで、校舎に入ってから2階に上がると廊下を馬鹿みたいに走り周っている人がいて。次の階には、2階みたいな人は少なくなるけど、まだ廊下で固まって騒いでいる人がいる。それで4階まで上がってみると、それまでの階と比べて騒いでいる人の数が少なくなっているんですよ。でもこれらは自分自身の3年間の姿でもあるなって感じるのと、4階まで上がるだけで人間の成長過程を見ることが出来るなって思いました。
 じゃあ何が成長したのかなとか、何が変わったのかなって考えてみると自分自身では思いつかないんですよ。それでも自分を含めて全体的に落ち着いてきているんです。だからこそ今言えるのは、そのときに自分のやりたい事があるなら、それをやってもいいということです。
 とは言っても、自分自身は今やりたいことはあるけど、将来にむけてやりたい事とか、壮大な夢は未だないんですよ。でもそれはそれでいい事だと思っています。なんか明星生には、はっきりした夢のある人が多く、そういう人は夢に向かって一本道でいいなぁって思う事が多々あるんですけど、大きな夢が未だない分、自分は色々なことに手を出してみようってなり、そのことで人としての幅を広げられるのではないかと思います。
 そこからまだ夢のみつかっていない自分だからこそ言える(思える)ことは、手を出した物一つ一つに小さな目標を立て、それを達成していくことでいずれ自分にしっくりとくる夢とかやりたいことが見つかるのかなってことです。

 最後に、中学校の時にやりたいことが出来るのは受験する人が少ない中高一貫校の明星に来た特権だと思います。だからこそ、もっと自分の感情に素直になって生活することも大切だなって感じました。そしてそれを認めてくれた先生や友達、保護者の方々に感謝します。ありがとうございました。