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【授業レポート】8年「探究実践」の授業開き~体験学習「私のコミュニケーションを考える」

中学校ニュース
現在、総合探究の授業では「私のコミュニケーションを考える」というテーマで、体験学習を行っています。体験学習は、グループで課題を達成するとき、それぞれの人たちやグループの中で起こる影響関係に注目し、自分のコミュニケーションのあり方を考えるという課題達成の活動です。学習者は、「今ここで起こっていること」に目を向けることで自己理解・他者理解を深め、話し方や聞き方を工夫することで人との関係に変化が生まれることを体験します。
6〜7人のチームになった生徒たちには一人一枚ずつ情報カードが渡されます。そのカードにはゼッケンをつけているランナーの絵が描かれており、『前から◯番目を走っている人のゼッケン番号を当てよ』という指示が出ます。
早速ホワイトボードとペンをもって情報を書き出していくチーム、一人ひとり順番を決めて情報を伝えるチーム、みんなが一斉にあれこれ報告するチーム、課題達成の手段はまちまちです。情報の伝え方も、「右」や「左下」というように具体的に言語化する人、ジェスチャーをする人、イラストを描く人と個性が出ます。
活動開始からほんの数分で生徒やチームに違いが現れるわけですが、この体験で最も重要なのは「今ここで起こっていること」に目を向けることです。“課題を達成しようとするあまりに誰かの気持ちを、存在を置き去りにしていないか”この視点が非常に重要となってきます。


また、体験学習で重点を置くのは「振り返り」の活動です。時間をかけて、自分のコミュニケーションのあり方と向き合います。その後、書いた内容をチームで共有します。チームが前に進むきっかっけになった誰かの言葉、メンバーのよかった行動について“分かち合う”時間です。生徒同士の他者評価では、「私の質問に優しく答えてくれた」「分かりやすく情報を伝えてくれた」「正直に分からないと言ってくれた」「みんなの意見をまとめてくれた」など互いの良さを伝え合いました。最後に記入した、学んだことへのコメントがまた素晴らしい↓↓

◯ 自分の意見を言うことは大事。それと同時に他人の意見を聞いて尊重することも大事。
◯ しきりすぎなくてもみんなで進めることができる。一人でやるのでなく皆でやる。
◯ 広い視野をもち、多様な想像力を働かせることが大切だと思った。

色とりどりの好奇心を携えて生徒たちとともに探究の道を歩き始めました。

(総合探究科担当 新坂彩子)