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9年(中3)『卒業研究発表会』で全員がプレゼン発表!!

中学校ニュース
27年目を迎えた今年度の9年『卒業研究』、20日(下級生対象)21日(保護者一般対象)と二日間にわたり「卒研発表会」が行われました。
すでに論文は一人一人冊子としてまとめられましたが、今回は全員がスライドを作り、質疑応答を含め9分以内でプレゼンをしていきます。
7年(中1)から始まる『総合探究科』の集大成といえるものです。
第1部は「いちょうのホール」での10人の発表。9年の保護者の方だけではなく小学校の保護者の皆さんもたくさんお越しくださいました。
卒研ボランティアの皆さんの鋭いアドバイスや、愛のあるコメントには本当に感心させられました。
<発表テーマ>
みかんを食べたらなぜ肌が黄色くなるのか / かわいいとは何か / 耳につく音楽、ヒット曲はどんな特徴があるのか / 自分と相手を100パーセントマッチングさせることは可能か / 読者がより本の世界に入り込める作品を創るには / なぜ中国では情報統制を行っているのか / 天気と釣果 / キャラクターが現実社会に与える利益とは~尼崎市における忍たま乱太郎から考える / 個人のスピードは劣るが日本のスプリンターたちはなぜリレーでメダルが取れたのか / 男女二元論をなくすには
第2部は中学校校舎の12教室を使い、120名がプレゼンを行いました。普通教室のため発表者と聞き手が近く、ダイレクトにアットホームな中、質疑応答が行われ、笑い声の響いている教室も多かったようです。生徒たちは下級生や保護者の皆さんからいただいたコメントカードを目を輝かせて読んでいます。中には、もっとしっかり取り組んでいればよかったと悔しい思いをしている生徒もいるでしょう。でも、その悔しさが高校での頑張りへとつながっていくのだと信じています。
普通教室でのプレゼンのテーマの一部を紹介します。

ディズニープリンセスのあり方とハッピーエンドの変化 / 市販鶏の飼育環境~理想とは~ / 視覚障碍者の踏切事故を防ぐには / 大東亜戦争下における特攻隊の心理 / スキー場とリフトの廃止が社会に与える影響 / 名刀と逸話 / ヤモリの足はどのくらい強く壁にくっつけるのか / 世界の舞踊で使われる重心が違うのはなぜか / フェイクニュースを広めないようにするにはどうすればよいか / AIと人間は共存できるのか? / 同調圧力を回避することは可能か / ロックにおけるメッセージ性の重要性について / サソリモドキの噴射液の成分カプリル酸について / ・・・・・・
以下、保護者の皆さんにいただいた感想の一部を紹介します。
▪調べたり研究する過程を経て、最終的に自分たちの言葉として主体的に発信している印象を受けた。中学生という年齢でこのような主体的な発表を行えるということがすばらしいです。明星の3年間の重みを感じます。
▪皆さんすばらしい発表で感心しました。7年(中1)の保護者ですが、2年後にこのような発表ができるのか、とても参考になりました。
▪テーマ設定、掘り下げ方、発表の仕方など自由で生徒各自の個性が強く感じられた。学校や先生にやらされている感じがなく、それぞれが興味・関心に基づいて自主的にやっている、取り組んでいるのが素晴らしいと思いました。是非、今後も続けて欲しいと思います。生徒の皆さんは、発表も質疑応答も上手ですね。
▪みんな「卒論発表の常識」にとらわれず、自由な題材を自信をもってやりとげていることに素晴らしさと感動を覚えました。
▪もう少しプレゼンの時間が長くても良いのではと思いました。そのくらい、みなさんのプレゼンが上手で興味深い内容ばかりでした。もっと聞きたい!と思いました。
▪発表も堂々として、論文も1冊1冊読みごたえがあり、すばらしいと思いました。本日はオンラインではなく、実際の子どもたちの生の声を聞くことができ、嬉しかったです。
▪明星学園のイベントはいつもそうですが、生徒が司会をして自分たちで進行するスタイルが好きです。卒研ボランティアの方のコメントもあたたかで良かったと思いました。
▪どのテーマも興味深い内容でした。皆さん堂々とされていて、中学生のスピーチとは思えないレベルの高い発表でした。卒研ボランティアの方たちのコメントも素晴らしく、参考になりました。
▪みんな堂々と発表していて感激しました。調べようと思ったきっかけから最終的には社会問題など大きな問題にまで関係していることが多かったです。みなさんの今後が楽しみ。ただ発表しているのではなく、調べたことへの愛があふれていて真剣に向き合ってきたんだということがわかりました。
▪多くの生徒が落ち着いて堂々と発表していた。場数をふんで、一般の方に発表するプロセスのたまものと思う。内容よりその経験に感動と感謝。自分の意見や感覚を臆せず発し、共有し、人のそれにも耳を傾けられる人になってくれると思いました。研究テーマは終わりにせず、to be continnued で人生での探究を続けて欲しいと思います。
▪QAやコメントカードといったフィードバックのしくみがとても良いですね。学びあい、気づきが更なる成長につながりそう。進行も生徒が工夫と責任感で行っていてよかったです。

☆ 9年(中3)『卒業研究』の実践については、こちらからお読みください。

(中学校副校長 堀内)