明星学園

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【卒業研究】してみる相談会がありました!(9年生)

中学校ニュース
【してみる相談会】

 研究とは、“社会の進歩に役立たせる”という目的をもって行われるもの。
そんな大それたことが自分にできるのだろうか?研究を目の前にして、中学生の彼らが毎年直面する壁です。

今年も身近な疑問がたくさん生まれています。「めんどくさいって何?」「嘘とホントは見分けられるの?」「どうして差別をしちゃうの?」これらは彼らにとって切実な問題です。
けれど、これらの疑問は私たちも一度は考え、答えを出さずに保留にしているものもあります。彼らがその疑問に向き合い、自分なりの答えを導くことで誰かの声に応えることになる。そう考えると、それは立派な研究と言えそうです。

さて、明星学園では毎年この時期に「してみる」相談会を実施しています。「してみる」の活動とは、個々の研究にオリジナリティを持たせるための、見る(観察・訪問)、聞く(インタビュー・アンケート)、感じる(フィールドワーク)調査です。
この日は、21名の卒業研究ボランティアの方に来ていただき、10グループに分かれ、どのような「してみる」の可能性があるのか一人ひとり相談をしました。
持ち時間は一人10分。自分の研究テーマ、研究動機、現在分かっている事実、「してみる」のアイデアを報告します。生徒の報告が終わると、ボランティアの方がすかさず指摘や問いを投げかけます。「今の報告の中にはAという切り口とBという切り口があったね」「海外比較の”海外”ってどの国かな?」「そもそも友達って何だろうね?」など、思わず考えたくなるようなフィードバックばかり。そうしたやりとりが続き、最後に具体的なアドバイスを提示してくださいました。

テーマ相談会後は、教員とボランティアの《振り返り》の時間です。そこでは、各グループで印象に残ったやり取りや研究を深める可能性について情報共有を行いました。
生徒一人ひとりの研究を真ん中に置いて共に考える時間。
なんとも贅沢です。生徒にとって、実り多き一日となったことでしょう。
ご協力いただいたボランティアの皆さん、いつもありがとうございます。

総合探究科
新坂彩子